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オリジナルワインを造る方法

「いつか自分でもオリジナルワインを作ってみたい」

という方のために今回は
どうやったらオリジナルワインが作れるか?

というのをお伝えしてみようと思います。

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1,目的は商用か、プライベートか

2,ワインの中身から作ってしまうか、既存ワインのラベルを飾るのか

3, 制作ロット(数量)とコスト

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1,目的は商用か、プライベートか

まず、目的は商用かプライベートかで、実現の難易度が変わってきます。

例えば、プライベートであれば

祝〇〇周年!や
Happy Birthday!

などラベルに手書きやシールを貼りつけるなど、特に誰に許可を取るわけでもなく、皆さま自由に行っているかと思います。

オリジナルのデータでラベルを印刷して、既存のワインラベルの上に重ねて貼ってプレゼントする、などもプライベートであれば特に問題になることはありません。

数量がたくさん必要な場合は、オリジナルワイン承りますといったサービスを提供しているネットショップなども検索すると出てきます

(この場合ワインの銘柄は決まった銘柄で、指定することはできません)

今回の僕の場合のように、目的が商用(販売用)となりますと、いくつか確認しなければならないことがあります。

・生産者の許可

ラベルには、基本的には生産者のブランドや名前が載っているため、これを勝手に変えて販売することはできません

ラベルを変更して販売する理由や購入数量など
許可をいただく必要があります

・輸入業者の許可

生産者から直接購入できる場合を除いて、多くの場合、海外のワインであれば輸入業者が代理店として販売しています

僕の場合は、これまですべてのケースで輸入業者さんから生産者さんへの許可を取っていただいています

・数量、納期、支払い期限の決定

生産者によっては、パレット単位(600本)や大手のPBだと数千本~といった契約になったりしますが、本数は交渉で少なくても対応してくれる場合があります

納期や支払期日を前もって決めておくことがおすすめです

飲食店での提供や、イベントのお土産として配る分には必要ありませんが、ワインを店舗やネットで商品として販売する場合は、「酒販免許」が必要です

2,ワインの中身から作ってしまうか、既存ワインのラベルを飾るのか

ワインの醸造も「醸造免許」というものがあり、
やはり勝手に作ってはいけないのですが(酒税法というのがあり税務署が管轄)

近年は、ワイナリーの葡萄栽培や収穫、醸造をお手伝いして、みんなでワインを作るというのが流行っていたりします

僕も何度かそうしたイベントに参加したことがありますが、ワインが出来るまでの工程に関われる経験は、ワインをさらに美味しく感じさせます

今回は海外の輸入ワインで、もともと大好きだったワイナリーに輸入会社から交渉していただき、見事OKを貰えたので今から発売が楽しみです

やはり大好きなワインのラベルを託して貰える、というのはソムリエとしても大きな喜びです。

3, 制作ロット(数量)とコスト

最後に、オリジナルラベルと簡単に言っても、とくに商用となると様々な方々のご協力の上で実現されるため

関わる方々が楽しんで貰えるような、またビジネス的にも利益となるように、数量やコストを設計していくのが好ましいです

良くあるのがオリジナル商品の開発というと、いろいろ我がままを詰め込みすぎて、最終的に大赤字ということがあります

もともと赤字でもOKという割り切りがあれば良いですが、関わる皆がWin-Winになる形が一番きれいだと思います

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ということで、少し長くなりましたが

今回の「コルクアート×オーストリアワイン」のコラボ

その全貌を少しずつ明かしていきますね。

お楽しみに☆

制作過程にご興味のある方は、
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