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生きるヒント

拝啓 奥さんへ

本日は生きるヒントというお題で雑談をしたいと思います。

ボトルネックを見つける

生きるヒント

樽の法則という言葉があります。これは、 最も短い板によって樽の水位が決まる という法則です。もう少し詳しく説明すると、樽を構成する板の中で最も短い板の高さが、その樽に貯めることができる水の最大量を決定するという考え方です。木製の樽は、複数の板を組み合わせて作られます。もし、一枚でも短い板があると、そこから水が漏れてしまい、それ以上の高さまで水を貯めることができません。要するに、短い板を改善することで、チーム全体の能力を高めることができるという考え方です。組織やチームの 弱点ボトルネック を見つけるための教訓として、樽の法則は広く知られています。ボトルネックを見つけ、そこを継続的に改善していくことが望ましい方法です。例えば、情報セキュリティのような全方向的に対応しなければならない場合には、何が一番弱いか(ボトルネック)を分析して、そこから対策を始めるという方法があります。

樽の法則

商人に常禄なし、稼ぐは一生の務めなり

生きるヒント

江戸時代の商人の心構えを説いた言葉ですが、商売の厳しさ商人の心構え が込められています。

  • 常禄(じょうろく):武士などへ支給された扶持米のこと。つまり、安定した収入や身分を保証された状態を指します。

  • 稼ぐは一生の務めなり:商人には安定した収入や身分は保証されていないため、生涯にわたって働き続け、稼ぎ続けることが本分であるという意味です。

夫が思うに、21世紀は日本人全員がこの商人の心構えをもって臨む必要がある思うのです。年金制度だとか、共同幻想化した仕組みをあてにすることなく、自ら個人事業主として商いをしていく。まぁ定年の65歳くらいまでは組織で働くのも良いのですが、残りの期間を常禄なしという状態でいかにサバイバルできるかが重要になってくると思います。そのためには、40代くらいから準備を始めておかなければなりません。石破総理が「楽しい日本」を提唱しておりましたが、僕はこの考え方には賛成で、健康で明るく楽しく前向きな老後生活を送りたいと思います。

悟りなば 坊主になるな 魚食え 地獄に行って 鬼に負けるな

生きるヒント

蜷川新右衛門(にながわしんえもん)は「一休さん」こと一休宗純(いっきゅうそうじゅん)とも仲の良かった室町時代中期のお坊さん兼連歌師だったそうです。夫は、この歌はとても好きで丸暗記していまっています。本当に悟りを得たかったら、形だけ坊主になっても意味がありません。例え、地獄に行く事になったとしても、一般に禁じられている肉や魚を食べて、鬼に負けないくらいの体力をつけておけば大丈夫という趣旨らしいですが、パンチが効いていていいですね。実にパンクですw 地獄に落ちるのを恐れて、嫌々食べ物を制限したり、上辺だけの善行をしてみたり、そういった事をしているうちはとても悟りは開けないわけですね。実に勉強になります。

情緒でとらえ、詩的に表現する

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よく比較されるのが西洋人は知的、中国人は行的、日本人は情的という表現です。確かに本質的なところを突いた言葉ですが、やはり日本人は情的でとらえる人間なのだと思います。これと比較対象になるが、ギリシア人で、ギリシア人は観てから感じるのですが、日本人は感じるから観るという逆転現象が起こるらしいです。観察力が大切だとよく聞きますが、これは西洋的なものの捉え方で、日本人は先に感じないと観るに堪えない。数学者の岡潔が知・意・情の順に思考が深くなると言っておりますが、最初に感情がくるのが日本人の特質であり、そういうふうにものを捉える民族なのだということは覚えておいて損はないでしょう。

二度測って、一度で切る

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大工仕事など、ものづくりの世界でよく使われる言葉です。意味は、材料を切る前に、寸法を二度測ってから、慎重に一度で切ることを意味しますが、教訓として、

  • 事前準備の重要性

    • 何事も、事前の準備や計画が大切であることを示しています。

    • 入念に準備することで、ミスや手戻りを防ぎ、効率的に作業を進めることができます。

  • 慎重さと決断力

    • 慎重に計画を立てることと、実行する際には決断力を持って行動することの両方が重要です。

    • 計画ばかり練っていても、実行に移さなければ意味がありません。

似た言葉に「段取り八部」という言葉もあり、この言葉も夫は好きですね。
まぁ実際のところは教訓にしているくらいだから、実践できているわけではなく、成り行き任せになることが多いのですがw

最高の開山寺が規範を撤廃する(天台本覚論):最澄

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本来、天台本覚論とは、中国天台宗の湛然(たんねん)が体系化した、すべての人間が生まれながらにして仏性を持っている という教えであり、私たち人間は皆、 潜在的に仏となる可能性を秘めている ということです。
その特徴としては、

  • 現実肯定: この世界はそのまま仏の世界であり、修行を通して悟りを開くことができる。

  • 悪人成仏: 悪人であっても、仏性を持っているため、成仏することができる。

  • 即身成仏: 長い修行を経なくても、悟りを開いてすぐに仏になることができる。

この教えを元に、日本最高の開山寺が規範を撤廃するという前代未聞の方針を打ち出して出てきたのが、法然・親鸞・日蓮・栄西・道元などの鎌倉仏教です。それぞれ実に様々な特徴があるので書ききれませんが、その根源を探ると鎌倉時代の新しい仏教宗派の多くが、天台本覚論の影響を受けているということです。そして、それは規範(戒律)があってなんぼの仏教の考え方とは、かなり異なるものだということです。宗教っておもしろいですね。ちなみに、キリスト教・仏教・日本教を比較すると、下記のようになります。

  • キリスト教: 神前法後。神と人と契約が大事。法律は後回し。他者(人間関係)のことはあまり気にならないから寛容。

  • 仏教: 法前仏後。法(ダルマ)があり、仏は修行でそれを悟ることによって現れる。仏の教えが法ではない。法は発見するもの。

  • 日本教: 人前神後。人間関係が大切。願いを叶えてくれる神様は良い神様、叶えてくれない神様は役立たずw

少しでも生きるヒントになれば良いと思います。多謝。



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