見出し画像

モラハラ加害者更生1ヵ年計画|妻からもらったラストチャンス

こんばんは。モラハラ夫の久保だいすけです。

今年で結婚20周年なのですが、妻にはずっとモラハラをはたらき、時には子供達にも躾と称してモラハラ加害を加えてきたことに気づきました。

そして以前の記事でも紹介しましたが、遂に妻の堪忍袋の緒が切れ、最後通告を言い渡されました。

「夫くんの後悔し謝る姿勢はわかった。でも私はあの言葉は一生忘れない。ここ(自宅)にいるのは子供のため。」

「子供達には父親が存在としても経済的にも必要だからまだ一緒にいる。」

「変わるというなら、向こう一年様子を見る。1年間どうやって改善図ろうが正直知らない。ただその計画を出して宣誓して。一年経ってから話はそれから。」

「もちろんその間に(私や)子供達にモラハラを働けば今度は子供達を連れて本当に出ていく。」

一見、妻から最後のチャンスを与えられたとも解釈できますが、1年間かけて離れる準備をするとも何とも解釈できます。

(別れや関係の終了ついてはまた今度書きます)

ただぼくはこれを受けてやることはただ一つ。

1年間の改善計画を宣誓し、実行あるのみ

この言葉をもらったのが8月のある月曜日でした。それまで必死に蓄えてきた知識と、他にもできることはないかと必死に考え、土曜日の朝に渡せるように金曜の夜に仕上げて渡した計画がこれです。


具体的な今後の施策

  • カウンセリング

    • 加害・モラハラ専門のカウンセリングを探してみるが、まずは今のクリニックのカウンセリングを継続する

  • モラハラ(加害)専門の加害者向けプログラムの参加

    • 【参加済】GADHA

      • 加害当事者のための会

      • 主催者が加害経験者;経験から加害当事者の変容へ向けたプログラムを提供→次回募集時に受講

    • 【比較検討】 NPO法人女性・人権支援センターステップ

      • DV・モラハラ被害者のための独立支援団体が、加害者更生プログラムも開催

      • 1年間更生プログラムプログラム(156,000円)

    • 【次に受ける】たんとすまいる

      • DV・モラハラ被害者のための独立支援団体が、加害者更生プログラムも開催

      • 面談→基礎講座3回→グループ参加

  • インプットとアウトプットを繰り返すこと

    • インプット

      • GADHA入会、加害当事者の会への参加、有償プログラムへの参加

      • 加害当事者コミュニティへの参加

      • 読書

      • 他の更生プログラムや会合への参加も検討

    • アウトプット

      • 日頃の行動

      • ジャーナリング、記録

      • メモ

  • 日頃の行動:丁寧に生きること

    • 言葉遣いを改める

      • 乱暴な言葉遣いを意識的に辞める

      • 毒を吐くようなことは慎む

      • 丁寧な言葉を選んで使う

    • 習慣的な自傷行為を辞める

      • 現実逃避して何もしないで非生産的に遅くまで起きていることを辞める(目的をしっかり意識する)

      • 不健康な飲酒・過食を慎む

      • 健康的な運動習慣をゆっくり1年かけて作る

    • 日々の細かい習慣づくりに挑戦

      • 週末のトイレ掃除

      • ゴミ出しと前夜のゴミ出し準備

      • 起きたらベッドメイク

      • (早寝)早起き(上の自傷行為を辞めた結果として)

      • 禁酒(減酒);仕事の付き合い上必要な範囲のみ


専門家に頼り、支援を受ける

ぼくにこれまで根本的に欠けていたのは、自分がモラハラをしていたという事実を家庭の外で顔出しをして認めることでした。

別に自分の周りの人、全員に伝える必要はありません。安心・安全が担保されている環境だけで良いのです。他人に対して、自分がモラハラをしていたと、面と向かって話、認め、それについてフィードバックを受ける。

こんな過ちを犯した人がする当たり前の行為ができていませんでした。恐ろしいことにそれは自分のメンツを守るためでしょう。

ただし、そんなことは今やどうでもいいです。

私はGADHAの「加害者がまず最初に読むページ」や、GADHA代表の中川さんが執筆された「99%離婚 モラハラ夫はかわるのか」や続編の「99%離婚 離婚した毒父は変われるか」を読み、ここで学びたいと思いました。

これらの著書についてもまた後日詳しく自分の中でどのように響いたか触れますが、ぼくは中川さんが主宰するGADHAでまずは加害者としての更生に必要なことを学ぶ過程で、多くの同じ苦しみを持つ方々に、ぼく自身の過ちについても認めてフィードバックをもらうことで共に加害者更生を目指します

そんな経験を通じて、自分を人の上に置くような人間から、如何に自分が酷い加害者なのかを大っぴらに認めた上で、支援を受けながら更生の道を歩みたいとおもっています

成功体験を大切にして継続する

5年前にモラハラを初めて指摘された際に、妻からモラハラではなくなったとのお墨付きをもらうまでは、自分の中でも上手く変容できている実感がありました。

でも気づいたら、そのベースとなっていた、ジャーナリング(ブログ)と感情のメモ(Twitter)がいつからか疎かになり、ブログは約50件の記事を描いたところで終了。しかも何故かTwitterもろとも、セックスレスの発信に変わっていました。

(今となってはその時点で相手のニーズに寄り添えておらず、本質的には変わっていないことに気づくべきでした)

ただTwitterでの感情の速報からの、ブログでの整理のサイクルが機能している間は、自分の中でもとても落ち着いていた記憶があり、もう一回あれをやれば、と思ったこともありました。(実行に移しませんでしたが)

なので、このサイクルは採用し、妻にアカウントは知らせませんが、ここでnoteを書き、Twitterでも発信を続けることで、学びのインプットにアウトプットを組み合わせることで効果向上を目指そうと思っています

こうやって自分の感情に気づき、自分の行動をしっかりと見つめ直し、相手の気持ちやニーズに寄り添えるように変容を遂げたいと思っています。

甘えても大丈夫と思ったら、とことん行くのがモラ

これまで色々な文献や経験談に目を通していると、どこか自分だったりパートナーへの甘えがあった、と解釈できるようなフレーズが多々見受けられました。

確かにモラハラをする人は、最初は少し相手に甘えているだけだったのが、ここまでやって大丈夫とファールとなる線を押して押して、いつの間にか前は大丈夫だったからと境界を超えて支配するようになる気がします。(もしかするとぼくが境界性パーソナリティ障害の傾向があるからかも知れません)

ただ、この甘えを解消することは難しいです。もちろん今となっては妻は、甘えを許してくれる人ではありません。そもそもぼくが甘えたところで、ばさっと切り捨てるでしょう。もはや同居人程度にしか接点はありませんし。

そうなってくると、自分への甘えを徹底的に切り捨てるしかありません。

そこでこの動画からヒントを得ました。

2014年に当時の米国海兵隊特殊部隊大将のウィリアム・マクレイヴン氏が母校のテキサス州立大学の卒業式での祝辞です。

テキサス州立大学のスローガンは「What starts here changes the world」。ここで始まることから世界を変える。このスローガンと自身の米国海兵隊特殊部隊での経験、そして自分を律し続けてきた成果と言える大将という地位。マクレイブン氏は最後にこう伝えます。

世界を変えたいのなら、起きてすぐにベッドメイクをしなさい。

ベッドメイキングを行って1日を始めることは、人生において小さなことが大事である、という事実を裏付けることなのです。もし小さな物事をきちんとできなければ、大事を成すことなど決してできないでしょう。

次に、成功はどんなに小さくとも、次の成功を生むということです。もし毎朝ベッドメイキングをしたら、皆さんは1日の最初の任務を遂行したということになります。こんな小さな任務でも、遂行した事実が小さな自尊心を生み、次の任務に向けたやる気を生むことができます。そのやる気で、次の任務を遂行したら、もうひとつ、さらにもうひとつ、という具合に。そして、1日の終わりには、たったひとつの小さなベッドメイキングという最初の任務の完了が、その後の多くの任務の完了になっていることを知るのです。

米海軍大将が勧める毎朝5分の習慣;https://www.lifehacker.jp/article/160315bed_making/

「世界を変えたいのなら、起きてすぐにベッドメイクをしなさい」

逆に自分が夜寝ていたベッドすら正してベッドメイクすらできないのであれば、何も実現できると思わない、ぐらいの勢いです。なので、毎朝、ベッドメイクをする。これだけですが、大きい変化を目指すなら、ここから始まることを信じています。

これも実は甘えていました。この動画はおそらく最初に流行った2014年から知っていたのですが、全く実現できていませんでした。「ぼくは気にならない」の一言で、妻のニーズに寄り添わずに、妻に甘えて自分ではベッドメイクすらしていませんでした。

でも今なら妻の希望に寄り添えます。寄り添います。そして妻がどれだけ大変な1日でも、ぼくと顔をあわせることがすごく辛かった日でも、少なくとも寝室にいけば整ったベッドが待っていてくれます。

他にもある甘えを断つ

ぼくは自分の健康にあまり気を遣えていませんでした。

夜遅くまで何かしているわけではないのに、インスタをスクロールしながら夜更かし。間食も適度にするし、注意・指摘されない限り野菜なども最小限しか食べない。運動習慣がない。ストレスが貯まれば外でだけですが酒は飲むし、過食もする。吐かないだけで過食症気味になったこともあります。今や高校時代から+20kgです。

また昔から帰国子女で日本語が弱いという言い訳のもとで、言葉遣いが悪く、歯に衣着せぬ言い方と称して要らないことまで口にするタイプです。

これらを全て意識的に改善。言葉遣いを普段から誰が相手であっても意識する。上司の前で使わない言葉なら、どこでも使わない。英語であっても日本語であっても、汚い言葉を使わずに表現できている人は山ほどいます。言葉が変われば意識も変わる。意識が変われば行動も変わる。順番は違うかもしれませんが、言葉・行動・意識は繋がっていると思っていますので、まずは意識的に変えられる言葉から改めていきます。

次に自傷行為でもある、不健康な飲酒・過食、夜更かしを改めます。健康的な運動習慣をゆっくり1年かけて作り、過食も合わせて減らす。さらにどうしても仕事の付き合いがない限り、お酒を断とうと思います

自分で自分を認めて、可愛がってあげる。まずはそんなセルフケアから自己肯定力を身につけていこうという思いです。

過食はもちろんですが、お酒はどうしても気が大きくなったり、セルフコントロールには逆光するものです。楽しく飲めている間はいいですが、要らぬ発言をしてしまえばぼくの信用は水の泡。ある意味、それだけ自分を信用していないというか、自分が踏み外さない環境を作ってあげることが大切だと思いました。

まとめ

モラハラ加害には原因はたくさんあるような気がしています。まだ本格的な学びは始めていないので、専門的なことは言えません。

ただ、もしかするとモラハラは他のアルコール中毒症や薬物中毒だったり、犯罪のように、今日この瞬間から更生しました!というものではなく、できるだけ長く継続して繰り返さない、繰り返さないことを続けることがモラハラ加害者更生・変容なのかなと思ったりします。

そういう意味では、自分を律し、小さい成功を積み重ね、自分の感情や思考に向き合い、あらゆる不安要素を断ち切る。そんな工夫が、長期的なモラハラ加害者としての変容につながるような気がしています。

どこまで待ってもらえるかわかりませんが、少なくともこの1年間でぼくはできるだけのことはするつもりですし、1年間だけでなく一生その工夫を止めないことで変容したね、と死ぬ時に(死んでから)言われることを目指します。

そんな機会をくれて、まずはこの一年というチャンスをくれた妻ちゃん、本当にありがとう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?