誤嚥性肺炎の予防
2023年2月10日
管理栄養士
かべからくぎ
誤嚥性肺炎の予防
目次
誤嚥性肺炎の予防... 1
※在宅介護をされている人に知って欲しいこと... 2
食事介護が必要な人の状態と介護者のギャップ... 3
1、介護される人の食事は毎回命がけであること... 3
2、介護する人の食事介護に対する願望と焦り... 3
※結論... 3
※在宅介護をされている人に知って欲しいこと
※在宅介護をされてる人は高齢者の口腔内の状態と食事中の表情や状態をよく観察して
食事介助を行って下さい。
(理由)
誤嚥性肺炎は口腔ケアと良好な栄養状態でなければ防げません
栄養管理と口腔とは重要な関係があります
高齢者の誤嚥防止には口腔ケアが非常に重要になってきます
口腔ケアが不十分な場合は舌に雑菌が溜まります(舌苔)
食事中だけでなく唾液は四六時中飲み込んでいます
なので、その時に雑菌も一緒に飲み込み気管から肺に到達して肺炎を起こします。
私達も常に雑菌が混入した唾液を飲み込んでいますが正常な咳嗽反射と抵抗力がある為に気管に入り込めば咳もするし感染もしにくいのです
高齢者は吐き出す力も弱く抵抗力も弱いので誤嚥性肺炎を起こしやすいのです
食べにくいと訴える事が出来る人ならば直ぐに判明はしますが
認知症の入った高齢者は介護者に自分の状態を上手く伝える事が出来ず
介護者が発見しなければなりません
食事介護が必要な人の状態と介護者のギャップ
1、介護される人の食事は毎回命がけであること
l 誤嚥すれば苦しいが生理的にはお腹が空く
l 食事をするたびにムセて恐怖感がわく
l 水分を摂れば誤嚥して苦しいので拒否をする
l 食事形態が合わない為に疲れて食べるのを諦める場合もある
l 高齢者が食事を食べない場合は咀嚼力低下と歯の状態低下の場合もある
l 義歯が合わない場合も咀嚼中に違和感があり食欲低下する
l 歯が欠けている場合も咀嚼中に上手く口を閉じる事ができず嚥下状態は悪くなる
l 食塊の送り込みタイミングがずれて正常な食塊形成が出来ず嚥下状態が悪くなる
(その結果)
Ø 栄養状態が悪くなり、脱水にも陥る
Ø 抵抗力・免疫力がなくなり全身状態が悪くなり感染しやすくなる
Ø 高齢者が食事を食べないのは咀嚼力低下と歯の状態低下の場合もあるので
食事が苦痛になる
2、介護する人の食事介護に対する願望と焦り
l 健康回復の為に全部食べて欲しい
l 脱水予防の為に水分を摂って欲しい
l 介護状態がよくなり自分も早く楽になりたい
(その結果)
Ø 嚥下ランクが分からず誤嚥窒息リスクが高くなる
Ø 食事形態が合わない為に要介護高齢者は疲れて食べるのを諦め悪循環に陥る
Ø 雑菌の含まれた唾液をのむこむ事で誤嚥性肺炎リスクは高まる事の認識不足
Ø 焦りの為に介護者と要介護者が共倒れをするリスクも生じる
※結論
1. 食事を嫌がる高齢者に無理に食べさせることが無い様に注意をして下さい
2. 食事から以外でも経腸栄養食品等で不足した栄養素とカロリーは補充できます
3. 定期的に歯科医院に受診して口腔ケアをして下さい
4. 脱水予防の為に水分の代わりにゼリーやプリン、果物や汁物等で補うことも可能です
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