納豆発祥の地といわれる京都・京北を訪れました。
ある日、納豆の発祥の地が京都にある!!!!?
という情報を嗅ぎつけ調べてみると、京都の秘境・京北には
・常照皇寺というお寺に、納豆発祥説の根拠となった納豆が描かれた画帖がある
・正月に納豆餅を食べる風習がある
らしい....
「なんやて...?」
知ってしまったからには
「なんとしても、納豆画帖をこの眼で一見したい….!納豆餅を食べたい...!」
ということで、神戸から5時間車を走らせました🚗(普通なら3時間くらいらしい。笑)
〈目次〉
・納豆発祥の地が京都にある?
・常照皇寺を訪れる
・納豆もちと納豆ジェラートを発見!
・噂の『山国納豆』を食べてみた
・学んだこと
〈納豆発祥の地が京都にある?〉
”納豆発祥の地といいますと、秋田・茨城・熊本発祥説など、たくさんの説がありますが、その説の一つとして語られる、京都の秘境・京北
桜で有名な京都、京北の常照皇寺で、明治期の作と考えられる寺の縁起を描いた画帖が見つかりました。その1枚に納豆、しかも藁苞納豆の絵がえかがれていました。この背景を紐解くと、納豆発祥の地であることが色濃く浮かび上がってまいります。
野田裕子氏[修文大学健康栄養学部非常勤講師]によると、光厳法皇は、丹波山の常照寺で修行を行っておられた際、村人たちより新藁の苞(ほう)に煮豆を入たものを献上されていました。それを日々食べているうちに糸を引くようになりなったようです。
法皇はそれを捨てずに塩をかけて食べてみたところ、大変美味しく食べることができたようです。これがこの地で「ねば豆」を作るようになった由来であるといわれ、やがて「鳳栖(ほうせい)納豆」と呼ばれるようになりました。
この「鳳栖納豆」は、黒豆、小豆とともに毎年京都御所に献上するのがならわしとなり、その行事は江戸末期まで続いたといわれています。
【こちらが、藁苞納豆が描かれている画帖】
〈常照皇寺を訪れる〉
車を5時間走らせ、やっと到着...!
シンプルに素敵な寺院ですが、まさかの無人受付。これもまた、一興。
「さて、納豆の画帖はどこだどこだ?」と寺院を回るもなかなか見つからない...
きっと、私の下心が見透かされているんだろう、と後ろめたさも感じつつ諦められない。
と、そんな時、受付の人が現れました…!
絵巻物のことを訪ねてみると、
「今は蔵の方にしまっていて、住職が不在だから見せられないんです。私もまだ1回しかみたこともなくてね...。ごめんね」
敗退、、、
しゅんとしていると
「納豆発祥なんて色んなところにあるからね〜〜〜」
と、スタッフのおっちゃん...。
その感じ、いいね!笑
納豆もちと納豆ジェラートを発見
帰り道に、「納豆もち」の文字を発見!
雪国さきがけセンターには、納豆餅や納豆ジャラート、納豆もちあられなど様々な納豆食品が揃っていて、レシピなどもありました。
こちらで、納豆もちと納豆ジャラートを実食!
納豆もち
納豆もちの正体は「あみがさもち」、1つ260円
暖かい白いお餅の中に、塩とまぜた納豆と砂糖を包んみ、最後にきなこをまぶして頂きます。地元ではお正月に食べる風習があるというのは本当でした。
もともと献上物として扱われていた納豆。そんな権威との結びつきもあって、京北町の人々には「納豆」は特別の「ハレ」の食として意識され、それが正月の納豆餅につながったと言われているらしいです。
おおお!!!これめっちゃうまいっっ!!
砂糖と納豆の組み合わせって少し怪訝していたけれど、めっちゃ合うわ!うまい!甘納豆だ!(笑)
納豆ジャラート
1個350円、納豆ジェラートときなこジェラートの2種類がありました!
もちろん、納豆ジェラートを実食!
おおおおお!納豆っっっ!!!!
思った以上にちゃんと納豆とミルクの味!!!!!ちゃんと納豆!!笑
ひとすくい必ず納豆が3粒程は入ってるくらい大量の納豆!
私は結構好きだったんですが、友達はあんまりみたいでした。笑
ただ、少し溶けてきた頃合いに、納豆のようにかき混ぜて食べると美味しさ倍増!めっちゃよく言うと、粘り気多めのトルコアイス!これには友達も「美味しい」と賛同です!!!
噂の『山国納豆』を食べてみた
お土産に山国納豆(g)カップ2つ入りで200円。
香り:強め
粘り:普通
粒:大粒
味:大豆の味がしっかりしていて、濃いめ!
そのままだったら塩と合う。ご飯とだったらやっぱりだししょうゆかな。
〈学んだこと〉
「納豆画帖をこの眼で一見する」という目的は達成することができなかったけれど、それ以上の学びや楽しさを得ることができました。
学び①「この世は予定調和ではない」
そういや幼い頃、世界の絶景を紹介するテレビ番組をよく観ていて
ある回で、オーロラを撮ることができなかった映像に対して
コメンテーターが「達成できないからこその美しさを感じました。」と言っていたのを思い出しました。
当時小学生の私は、全くもって理解できなかった感想でしたが、今日その意味が少しわかった気がしました。
目標達成の幻想に囚われてはならない。
この世は予定調和などじゃない。
不確実だからこその美しさがあるんだ。
なんてね!笑
学び②「納豆の柔軟性」
毎日の平凡な日常”ケ”の日にみられる納豆。
そのイメージが強かった私は、特別な日”ハレ”の日つまり正月に、餅と納豆を一緒に食べるという結論にいたったという事実は私にとって衝撃でした。
そこで私は、納豆はご飯と食べるものだという固定観念に縛られていたことに気づかされました。
そのため、天然納豆を作った際に結果が成功かどうか見極める時
「ごはんに合うか否か」ということが、無意識的に判断基準に入ってしまっていました。
でも、納豆のお供はごはんだけじゃない、納豆はおかずだけじゃないんだ、、
納豆の可能性が無限に広がりました。
そして天然納豆づくりと共に食べ合わせの提案の方もすることが、それぞれの納豆の魅力を最大化させ、同時に食べ手の驚きや美味しい感動を引き出すことにつながるのではないかと、これからの納豆作りにワクワクすることができました!
「歴史を学ばずして、納豆は語れない。土地を訪れずして、納豆は語れない」
これからの教訓にします。
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