一首
本好きさんは読みましょう。 読んだらいいことあるとかないとか。 タラーっと書いて載せた、息抜きにどうぞなエッセイたち。
前回、『ひとり出版社巡り』と題したエッセイ(?)を投稿した。 その際、本の街神保町に、わたくし一首は初めて訪れたのだが、今回はその神保町での出会いを紹介したい。 まず、ヘッダーの写真について語らせてほしい。 これは、この地の古本屋の一角である。ちなみに屋外だ。 本は部屋の中にあるもの、と思い込んでいたため、外に本棚がズラリと並んでいる光景に、とても驚いた。しかもこれ、写真に収まりきっておらず、まだ続きがある。 綺麗な見た目のものが多く、多様なジャンルの本が揃っていた。 暑か
第三話 胡椒攻撃に続いて、すぐにまた球が飛んできた。例のごとく爆発したそれは、今度は唐辛子の粉末であった。 「辛っ!! なんなんだよもー!!」 むせながら、土路は銃を乱射した。くしゃみと咳で、正確に撃とうなんて場合じゃなかった。気配を追って命中させられるのは、自身の心と体の平穏の上に成りたつのだ。よって今は数打ち当たれ。 窓ガラスが割れ、ビルの壁や床に弾痕がつくられていく。 途端に、右の銃が重くなった。 支えきれなくなり、取り落とす。空間移動で、茨黄が銃身の上
第二話 「このビルの屋上って行けるの?」 三人はとりあえず階段を上っていた。 「大丈夫だ。鍵かかってて俺たちの行く手を阻むようなら蒼森がなんとかしてくれる」 「そんなことに力を使いたくないんだけど」 「もしくは〈断〉で……」 「たしかに三分過ぎたけど、もっと有意義なことに使ってよ」 紅地は口を尖らせた。使えねぇ、と内心愚痴る。 (ま、心配いらないだろ。俺達は招待された側だ。屋上へ続く扉の鍵が開いてないなんてことはねェだろ) それより懸念すべきは三分だ。 「おー、この先
あらすじ 地上と地下でわかれた世界。太陽の光が燦々と降り注ぐ夏、残念イケメン三人組が登校しようとすると、地下の奴が現れた。なんと、30分後に街に脅威を放つという。三人はそれぞれの能力を合わせて、襲いかかる地下の敵から街を守る!異能力バトルコメディ! 第一話 「紅地ー! おはよー!」 緑が眩しい通学路。蝉の声が耳を引き裂きそうなほど五月蝿い。 後ろから頭でどつかれた紅地は、よろけながら友の顔を見た。 「朝から元気な奴だな、茨黄」 「紅地は元気じゃねーの?」 「……俺
こんにちは。何ヶ月ぶりかのnoteだ。 今回は布教and記録を兼ねたものとなっている。 タイトルの通り、20周年記念"彩雲国物語 原画展"に行ってきた。 場所は東京の有楽町。新幹線で日帰りだ。ちなみに一人旅。滞在時間はおよそ三時間半。一言で言うなら、身軽で寂しい、だ。 さて、このとんでもなくすんばらしい物語を、みなさんご存知だろうか。彩雲国への愛を語ると長くなるため、ザックリ概要をご紹介すると、 『彩雲国物語』著者:雪乃紗衣 2003年〜2011年に角川ビーン
真夏日が続いている。 地方住まいのわたくし一首だが、夏休みということで、先日から東京でフラフラしている。 今回は出版社を巡ろうと思い立ち、伊坂幸太郎『アイネクライネナハトムジーク』をかばんに、東京の街に出た。 まずは講談社。 電車に揺られ揺られ、護国寺駅へ。 駅を出てすぐ、どーんと構えるかっちょいい建物が現れた。 敷地はこれだけでなく、奥にも横にも広がっていた。 この写真だと分かりづらいが、垂れ幕には『はじめの一歩』1億部突破と書かれている。1億部……1億!? 暑か
先日、本のPOPをつくる機会を得た。本屋などで見かける、あのPOPだ。 学校の図書館でPOPを募集していたのを見つけ、やってみた、という単純な経緯なのだが、つくってみた感想は、なかなか「面白い」というものだ。 材料は、画用紙に色ペンにハサミ、カラーテープやリボンまで揃っていた。こんなことを言ったら失礼かもしれないが、小学校の図画工作を思い出した。紙をチョキチョキ切って、糊でペタペタ貼って、色ペンで模様を描いたり文字を書いたり。 もともと何かを作るのが好きな私は、とても楽しく