【MHW:I】六花が静かに眠るなら~How to Hunt HUNTERs
この記事は、せと氏(@kura_tong)が主催するMHファンによるMHファンのための企画【モンハン愛をカタチに。Advent Calendar 2020】に参加しています。2020年12月1日から25日にかけて、総勢50名のクリエイターが、イラスト/記事/小説/動画/写真とジャンルを問わない思い思いの表現方法で作品を投稿しました。投稿された全ての作品は、こちらのモーメントから確認できます。
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歴戦王イヴェルカーナの皆さまへ
インターネット上では「ハンター向け」の攻略情報こそ多く散見されるものの、「モンスター向け」の攻略情報は現状では皆無に等しく、歴戦のハンターを討伐対象とする高難易度のクエストは達成が非常に困難な状況にある。そこで今回の記事では、情報の非対称性の緩和を目的として、これからMR☆6「六花が静かに眠るなら」に挑まんとする歴戦王イヴェルカーナの読者を対象に、クエストの攻略情報をお届けしたい。
クエスト開始前の諸注意
「六花が静かに眠るなら」の初期エリアには、備品として石ころが5ヶ所、ハジケ結晶が4ヶ所に設置されている。クエストが開始される前にこれらの在庫が減っていないか確認して補充しよう。特に石ころは、ハンター1人あたりで一度に20個も持っていく。スリンガー装填数UP LV5を発動させている個体に至っては、一度の採取で45個も持っていく。かなり多めに盛っておいたほうがいい。また、エリアの設備としては落石が2ヶ所に存在するが、落石が規定の場所にきちんとセットされているかどうかも事前に確認しておこう。
これらの点検は一見すると相手方に有利な行動のように思われるが、石ころや落石がないままクエストが開始されると、最悪の場合、ターゲットとなるハンターが「バグ報告」を行い、予期せぬ形で実名が公式サイトに掲載されるなどして、あなた自身が不利益を被る可能性もある。
▲イレギュラーを起こしたユーザーの名前が公表された例(2020.12.4)
ぶっ飛ばしの活用と怒り状態移行
通常、ぶっ飛ばしの特権を与えられているのはハンターのみであるが、一部のトッププレイヤーにはぶっ飛ばしの機能が特別に解禁されている。歴戦王のあなたもその例外ではない。転身の装衣もしくは不動の装衣を着用した個体が身体に張り付いてきたら、そのまま前を向いて全力で疾走してみよう。ハンターが吹き飛んで怒り状態になる。
一方で、ハンターだけでなく、あなた自身がクエストを通じて怒り状態になってしまう可能性も十分に考えられる。そして、長時間その状態でいることはあまり望ましくない。怒り状態になるとあなたの防御率が低下して被ダメージが増えてしまううえ、「挑戦者」を装備している個体の火力が増強され、まさに弱り目に祟り目である。そんなときは今から伝えることを思い出して欲しい。『イヴェルカーナの怒りのピークはたったの150秒』。心の中で150秒を数えると不思議と怒りは収まるのだ。これは「アンガーマネジメント」などと呼ばれる、イライラや怒りから出る衝動的な言動や行動を抑制し適切な問題解決やコミュニケーションにつなげるための手法のことで、心理教育の分野のみならず、ビジネスや狩猟の分野でも役に立つ。
ガジャブーとの遭遇を避ける
エリア9の高台には獣人族が待ち構えている。彼らの目的はハンターの手助け、すなわち、あなたにとっての敵である。獣人族はハンターなどと比べると非常に小柄で、高台に待機しているのも1人だけであるため、いとも簡単に討伐できてしまいそうに思えるが、その考えは今すぐに捨てたほうがよい。あの高台に立っているのは、獣人族のなかでも特殊な訓練を受けた個体で、彼らの耐久力は桁違いだ。絶対零度の極低温から151度の高温まで耐えることができるほか、極度の乾燥状態、真空から75000気圧までの高圧、高線量の紫外線、X線、ガンマ線等の放射線にも耐え、クマムシと並ぶ地球上最強の生命体であるとも言われている。歴戦王とはいえ、あなたの力ではどうすることもできない。
しかし、対策が全くないわけではない。ガジャブーやボワボワは絶大な火力の集中砲撃を行ってくるため非常に危険だが、「笛を吹いているテトルー」は完全に無害である。彼らはただ笛の演奏を披露したいがためにあの高台に立っている。あなたに出来ることは「自分のクエスト時に高台に立っている獣人族が『笛を吹いているテトルー』になるように事前の根回しを行うこと」だ。高台に立つ獣人族はシフト制で決まっており、そのシフトを決めるのは龍結晶の地の受付嬢である。龍結晶の地にはエリア1、エリア8、エリア16の3ヵ所にそれぞれ受付嬢がいる。それら3人の受付嬢とあなたの合計4人で集まって話し合いを行うとよいだろう。
それでも運悪くガジャブーやボワボワに当たってしまうこともあるが、彼らは絶起(絶望の起床)して担当時刻にその場にいないことが稀によくある。最後はそれに賭けよう。
防具の強化と新コンボの発動
クエストで装備できる防具はEXラヴィーナα、EXラヴィーナβの2種類がある。クエスト開幕時には必ずEXラヴィーナα一式を着用しておくこと。防具は狩猟の最中に氷を使って強化することができ、EXラヴィーナβ一式に強化すると、通常は出せない新しいコンボを繰り出すことが出来る。このコンボは「後方かかえこみ1回宙返り薙ぎ払い5WAY放射型氷壁1回半ひねり」と呼ばれる技で、国際体操連盟が規定する難度表によればF難度に指定されている床運動の演技のうちの一つである。かの有名な「イテギ/グエン」と並ぶ極めて高難度の大技だ。一連のコンボ入力は非常に難しいので、事前にトレーニングルーム等で練習を積んでおくこと。
このコンボを決めたあとはハンターと大きく距離を置くことができるので、ジェスチャーの「決めポーズ1」などを披露して王者の風格と余裕を見せつけてみるのもまた一興。「決めポーズ1」は忘れずにショートカットに登録しておこう。
ヒットアンドアウェイと生存重視の立ち回り
最後に。このクエストはハンターを3回討伐すると達成される(3回の討伐は同一の個体であっても別々の個体であってもよい)が、ほとんどのプレイヤーが忘れている事実がひとつだけある。それは「ハンターの討伐回数に関わらず、30分間無乙で立ち回ることさえ出来れば、同様にクエストクリアとして扱われる」ということだ。
初心者プレイヤーは、ハンターに攻撃を当てることばかりを考え、ハンターの攻撃を回避することを疎かにしがちである。YouTubeで「六花が静かに眠るなら」というクエスト名を検索してみたことはあるだろうか。おそらくタイトルに「TA」というコトバが入っている動画がずらりと並んでいるはずだ。驚くべきことに、これらの動画で撮影されている歴戦王イヴェルカーナは、全員が共通して「クエストの最初から最後まで全ての攻撃を空振り」しているのである。そのうえ、まるでハンターの攻撃に自ら当たりに行っているかのように被弾を繰り返し、大抵は5分前後で1乙、敗北を喫している。回避がいかに大切であるかが読み取れるだろう。闇雲に攻撃を行う前に、まずは一つひとつの攻撃の回避を意識的に習得していこう。
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以上がクエスト攻略のための基礎知識である。今日からあなたも立派な歴戦王の仲間入りだ。Happy Hunting!
P.S.
近年、龍結晶の地の総合案内に届けられる落とし物の数が増加傾向にある。その中でも特に多いのは氷晶の厚龍鱗、冰龍の重殻、いにしえの龍秘宝だ。自分の持ち物には改めて氏名を明記しておきたい。落とし物が回収されるのはまだいいほうだが、当該フィールドは大変治安が悪いため、落とした物品の大半はハンターが持ち去ってしまう(占有離脱物横領罪)。くれぐれも気をつけよう。