キャラクターに命を吹き込む!表情と光の使い方
本日は青野ユウ先生から『キャラクターに命を吹き込む!表情と光の使い方』の記事をお届けします!
はじめまして、イラストレーターの青野ユウと申します。キャラクターイラストを中心に、グラフィックデザインや映像などさまざまな分野で制作活動をしています。
この記事では「キャラクターに命を吹き込む!表情と光の使い方」をテーマに、男の子のキャラクターを描くときに私が意識していることをお伝えします。どうぞよろしくお願いいたします。
魅せる表情の作り方!目元と口元を研究しよう
魅力的なキャラクターイラストはたくさんありますが、その中でも私が特に魅力的だと感じるのは、表情が生き生きとしていたり、ミステリアスだったりと、そのキャラクターの「雰囲気」や「性格」がしっかりと伝わってくるイラストです。 そのため、私はイラストを描き始める前に、まず一度そのキャラクターの「性格」について考えてみるようにしています。
性格といえば、「元気」「クール」「おっとり」「あざとい」「生意気」「ミステリアス」「大人っぽい」……など、いろいろなキーワードが思いつきますね。
性格が決まったら、それを表現する要素として「表情」を作っていきます。 見る人にどのような印象を持ってほしいかを考えて表情を作ることで、よりキャラクターを魅力的にみせることができます。
例えば白目を大きく、目を力強く開かせると元気で活発なイメージに。
反対に目を細めてつり目にするとクールで皮肉屋なイメージに、目尻を下げて垂れ目にすると優しげでおっとりとしたイメージになります。
また、クールな目元でも眉毛の角度や太さを変えることで男性的で強気な印象に、下睫毛を足すとミステリアスでちょっぴり小悪魔のような印象にすることもできます。
垂れ目+太眉にすると、より温厚な印象になりますね。
また、瞳の中のハイライトの入れ方を変えることで、さらに印象を際立たせることができます。ハイライトが高い位置にあると若々しい印象になる一方、低い位置にあると落ちついた印象になるため、大人びた子やクールな子に適しています。
ハイライトのサイズを大きくしたり数を増やしたりすることで、光を取り込んでよりキラキラと可愛らしい印象にしたり、反対にサイズを小さくしたり無くしたりすることで無気力さやミステリアスさを出すこともできます。ハイライトは絵柄に大きく影響する部分だと思いますが、描き分けの参考にしてみてくださいね。
その他の例として、私はスピード感のあるシーンやシリアスなシーンを描写するとき、ハイライトの形を細長く潰して眼光の鋭さを演出するようにしています。これは漫画やアニメでよく用いられる表現なのですが、こうしてイラストにも取り入れられる効果的な表現がたくさんあるので、研究してみるのも良いですね。
目元まわりでいうと、前髪の形や長さも大きく関係します。おでこが見えれば見えるほど外向的に、隠れていくほど内向的なキャラクターとしてデザインされていることが多い印象ですが、目元との組み合わせで更に幅をもたせることができます。
こちらの画像はヘアアレンジの一例になりますが、これだけでもいろいろなパターンが考えられますね。
加えて、性格に合った口元の表現も考えてみましょう。 元気な子であれば上下の歯が見えるようにしたり、やんちゃな子は八重歯を作ってみたり、大人っぽい子はあまり大きく口を開けなかったり、あざとい印象にしたい場合は猫口や舌を出してみたりと、いろいろなパターンが考えられます。
目元と合わせると組み合わせは無限大で、考えているだけで楽しくなりますね。 このように、お顔まわりの表現だけでもキャラクターの印象を大きく変化させることができます。
また、それを理解した上で敢えてキャラクターのイメージと違う表情をさせることで、普段とのギャップが生まれ、見る側をはっと惹きつけることもできます。 「元気で明るい子」の「真剣な表情」など、いろいろなシチュエーションから考えることができますね。
キャラクター性は服装の着こなしにも表れる
お顔まわりの作りに加え、服装の着こなし方でもキャラクターの性格を表現することができます。やんちゃで元気な子の場合は腕まくりをさせたり、内気な子やかわいい印象の子ならいわゆる萌え袖にしてみたりと、袖まわりだけでもいろいろな表現方法があります。
他にも首元まわりでは、真面目な子はシャツのボタンを全て閉じていたり、大人っぽい子は首元を開けて首筋を見せることでセクシーな印象を持たせたりと、表現の方法はさまざまです。
普段みなさんが見ているコンテンツからも「らしい」着こなしのイメージが蓄積されているのかなと思います。3次元・2次元問わずアイドルやアーティストの方の性格と衣装の違いを照らし合わせてみると、楽しい発見があるかもしれません。
人物像を際立たせるライティングのコツ
ここまでにお話しした表情や服装に加えて、ライティングを効果的に取り入れることでキャラクターの印象をより強めることもできます。一枚絵を制作する時などに、ぜひ取り入れてみてくださいね。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました!
今回は「キャラクターに命を吹き込む!表情と光の使い方」というテーマでお話しさせていただきました。私がご紹介したものはほんの一例で、一口に「魅力的なキャラクターイラスト」といっても、重視するポイントは人それぞれ異なると思います。
ご自身やクライアント様にとって、そのイラストでどのような印象を与えたいのか、イラストだけでなく漫画、写真、映画、その他映像作品などいろいろなものを見て、あなたの表現方法を研究してみてくださいね!
〇プロフィール
青野ユウ
京都芸術大学通信教育課程イラストレーションコース添削教員。ゲーム会社にてUIデザイナーとしての勤務を経て、イラストレーター・グラフィックデザイナー・動画クリエイターとしてさまざまな分野で活動中。
Twitter:https://twitter.com/aovex
Youtubeチャンネル:https://www.youtube.com/c/AonoYou
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