絵が上手くなりたい
目的・動機
6月中旬に研究のために大学に戻ってきてから趣味に使える時間が増えたので,絵を描く時間が格段に増加した.代理キャラのデザインやコンセプトの詰め込み,そして描きたい絵柄の探求は楽しく,週に5日以上は何かしらの作業をしているおかげで制作スピードが向上している一方,クオリティに納得がいかない.そこで YouTube で色彩理論の動画を視聴していた際に後述の動画に出会った.視聴後に絵描きとして上達したいという純粋な気持ちや「楽しいことをしていたらいつのまにか上達して仕事が来るようになった」という状態への憧れ,そして円安による経済的負担の増加と大学卒業後の収入に対する不安などの様々な思いから(最近の画像生成技術の動向からすれば随分と楽観的ではあるが)将来絵を描くことを収入源にする仕組みを作りたいと考えた.本記事では絵の勉強を本格化していく上での目標や課題点,本日視聴した動画の内容の要点などをまとめて記録する.
目標・やるべきこと
大学在学中(あと2年)に絵でお小遣いを稼ぐ仕組みを作りたい
よりよい道具として iPad Pro を買うためのお金を稼ぎたい, 大学のバイトでも稼げているので全額セーブして残り2年でトータル$1,000が目標
そのチャンスを増やすためにはできること,したいこと,すべきことの分析,そしてすべきことの実行が必要
学期が始まったら比べ物にならないくらい忙しくなるので,モチベーションを保ったり習慣を継続するための仕組みや工夫を考えて実行する
今日見た動画のメモとやるべきこと
メモ
仕事絵と趣味絵の違い
趣味: 性癖の赴くままに描ける絵
仕事絵: 自分じゃない誰かのための絵,依頼者の「こういうのを描いてほしい」を満たせるもの
色,線,形,光,構図など,あらゆる要素で表現してほしいもの/伝えるべきものを高いクオリティで伝える→むずかしい,ただ出されたお題をパッと思いついたままに自分の絵柄で描けばいいわけではない
磨くべき力: 依頼者の意図を依頼者以上に汲んだり期待されていることを客観的に分析する洞察力,そして洞察して得られた要素を絵におとしこむ表現力→趣味絵の時点であまりできていると感じないので要努力
したいこと,できること,すべきことの分析
自己分析
したいこと (= 楽しめること,やりたい仕事,欲求,性癖)
シンプルな線と色のミニマルなイラスト(絵の中でだけはミニマリストでありたい), O'Keefe の "Nothing is ~"
自分を囲む「もの」と自分のかかわりの表現,Heidegger の Sorge
Suprematism, Russian Constructivism, Minimalism, Semi-realism, Abstractionism など,自分の好きなアートスタイルとその思想を消化・解釈して自分のキャラクターを描きたい(超越したい)
ポスターデザインが好き,写真が好きなのでゆくゆくは Rotochenko みたいなスタイルのフォトコラージュもやりたい
正方形にこだわりたい,Malevich の "The square is ~"
あんまウケは良くないと思うので比率は要検討
できること (= 知識,表現力,技術,強み)
丁寧な線画(魅力的かは別)
セミリアルな形(デフォルメ過ぎないがリアルでもない)
集中力
コンセプトを固める時に応用できる知識
ちょっとだけならイラストに合わせて文字が組める
強みらしい強みはあんまりないのかもしれない,結局ものはいいようであり弱みに言い換えられる
すべきこと (= 市場で求められていること,足りないこと)
色の使い方が貧相
最初のキャラデザ時に決めた色への執着が原因でそこからの逸脱ができない
色彩理論を勉強し後述のキャラデザにも応用
構図の魅力が低い
首から下を写真に頼り過ぎが若干な原因,リアルさを生む強みであり面白みを減らす弱み
色の使い方が下手なのも問題,視線誘導が下手
キャラデザが雑
リスペクトの名のもとにほぼパクリなので,これを機に変えてキャラの魅力やコンセプトを詰める
作家本人がそうだから,というだけで決められている部分が多すぎるのでもっと創作性を高める
服の装飾にこだわりがあってもいい,キャラを立たせる
フォロワー/いいねが少ない(知名度が低い)
つらい,純粋にコミュ障
人と積極的に交流する,仲良くなる(自分の意志で制御できるものではないので非常に難しいし,絵を描く間はこれができない)
デフォルメや多色塗りなど,絵だからこそできるような表現を取り入れられていない
背景と塗りから逃げている
表現の幅を増やす以上に市場に求められているという点で塗りができるべきである
自分のキャラを描くことに固執している
他人のキャラを描いた方が交流の幅が広がるしそこから依頼に繋がる可能性が広がるので,フォロワーのキャラや自分の好きなキャラクターを描いていくべき
好きなスタイルの消化
好きな要素の言語化と表現が中途半端である
ストーリー性の欠落
Minimalism, Suprematism 的なコンセプトからすれば意味やストーリーが介入するのは避けたいものだが,ウケは良くないので趣味絵と仕事絵の違いとして受け入れる
無表情すぎるしそれで押し通せるくらいキャラデザが魅力的であるわけではないのでもっと表情豊かにする
本人が自分のそれがコンプレックスでおすまし顔させてるが仕方がない
お題に応じて自分なりの答えを出す作業をする
美大受験の制作動画を見て勉強する
やるべきことが多すぎる,どこからどうはじめる?
とにかく絵を描くペースを保つ,1日に1度は媒体問わず,落書きでもいいので絵を描く努力をする
制作中のイラストをとりあえず出す(= 数こなすフェーズとする)
色,線,形,光,構図のうち線はほかより比較的マシなので,究極的には不可分であるが色→光→形→構図の順で勉強していく
完成作品としての絵と勉強としての絵を区別する
YouTube で理論系の動画を見るだけでやった気になりがちなので,確実にアウトプットする