見出し画像

西荻窪・どんぐり舎|深煎りコーヒーとジャムトーストで2024年を締める

2024年のカフェ・喫茶店納めに選んだのは、以前から気になっていた西荻窪の喫茶店・どんぐり舎です。

西荻窪の数ある喫茶店のなかでも評判がよく、雑誌やWebでよくみかけていたこともあり、以前から目星をつけていたんです。

どんぐり舎

どんぐり舎 at 西荻窪

1974年創業、今年で50周年を迎えるどんぐり舎。十字路が続く細い路地に面していて、立て看板のおかげで遠くからでもすぐに発見できました。

どんぐり舎は「どんぐりしゃ」ではなく「どんぐりや」と読むとのこと。しかし予測変換にはでてこないので、毎度「舎弟」と打ちこんでむりやり漢字を引っ張っています。笑

壁一面にメニューポスターがずらり

週末の10時30分ごろに訪れると、先客はおひとりさまが3組。控えめなBGMのリズムを刻むように振り子時計の音が響くほど、静寂とコーヒーのいい香りに包まれていました。

ワイドに広がる外観の印象とは対照的に、店内はこぢんまりとしてて、テーブルと椅子がきゅっと小さく感じます。なんだかミニチュアハウスに迷い込んだよう。もしや、わたしが巨人になった……? と錯覚してしまうような空間です。

ダークブラウンの壁にはポスター風のメニューが貼られていて、どんぐり舎ワールド全開。店内をぐるりと見渡したくなるほど、レトロな風合いの調度品で世界観が形づくられています。

バター派だけど自家製ジャムにひかれる

ジャムトーストセット ¥830

「はちみつを使った3種類の手づくりジャム」の文言が気になり、ジャムトーストのセットにしました。

いつもなら、食パンの味わいをじっくり感じるために、バタートーストを選ぶところ。

2025年のやりたいこと100にリストアップした「たまにはいつもとは違う選択・行動をする」を年末のいまから意識してみると、普段は選びそうにないジャムトーストにひきつけられました。

トーストは分厚ければ分厚いほどうれしいよね

約3cmの厚切りトーストに、目にも鮮やかな3種類の自家製ジャムがトッピッグされています。別添えでも横並びでもなく、ななめにのっているのが斬新です。

「ジャム同士が混ざらないように」「ジャムを存分に味わってほしい」という、やさしさと思いがこめられたレイアウトなのかもしれませんね。

ジャムの甘さが控えめなので、たっぷりの量でもくどくない! 普段ジャムをぬらないわたしでも、最後のひと口までパクパクと食べ進められます。食パンはずっしりとした食べ心地で、1枚でもおなかいっぱいになりました。

香ばしく焼き目のついたパン耳部分がほんのり甘くて、きっとバターをぬっただけでもおいしいだろうな〜と想像できます。

ほろ苦ブレンド

モーニングセットのコーヒーは、570円のコーヒーから選べるとのこと。喫茶店なら深煎り一択だと思っているので「ほろ苦ブレンド」を注文しました。

もちろん、プラス料金でほかのコーヒーメニューを選ぶのもOKです。

古風な印象のカップ&ソーサーに注がれてやってきたほろ苦ブレンドは、しっかり苦味が効いていて、どっしりとした味わい。重厚感のある苦みが喫茶店のコーヒーらしいなと感じますね。

カップの持ち手がふちに近い上側についてるのが持ちやすくて、個人的グッドポイント。ちびちびと深煎りコーヒーを飲みながら、どんぐり舎の空気感と苦みの余韻に浸りました。

ほかのモーニングも気になる

真ん中は覆面マスク......?

意図せずとも小声に、会話もぽつぽつと控えめになるほど静かな店内。ひとり時間をすごすにはうってつけの喫茶店です。

連れが注文した、どんぐり舎の人気メニュー・ピザトーストをひと口わけてもらうと、こちらも絶品! こんがりと焼き色がついてチーズがとろり。シャキッとしたピーマンの風味が広がり、人気の理由がうかがえるおいしさです。

おいしいコーヒーとトーストを味わいながら、2024年どんな年だったかぼんやりと頭のなかで振り返り。カフェ・喫茶店納めにふさわしい喫茶店でした。

いいなと思ったら応援しよう!