本能型と理性型 あなたはどっち?
最近流行っている漫画のひとつに「キングダム」がありますね。
中国の春秋時代、中華統一を目指す秦の「政」と、下僕の身から大将軍を目指す「信」の大スペクタクルです。
私も大好きで、ヤングジャンプもアニメも見ています。
そこに登場する人物のキャラクターに、本能型の将軍とか、知略型の将軍とかが出てきます。
例えば、主人公の「李信」や「麃公」将軍は、典型的な本能型で、
知略型には「李牧」や「王翦」将軍がいます。
「李信」は、「キングダム」の主人公で、戦場の中で幾度も敵の動きを直感で察知し、危機を乗り越えています。最近将軍まで上ってきましたね。
「麃公」は秦の軍で、戦場で育った戦の申し子ともいえる存在で、戦を「燃え盛る大炎」と表現する独特の感性を持っています。
一方「李牧」は、敵国の趙の将軍で、秦の最大の難敵です。
李牧には幾度も煮え湯を飲まされています。
「王翦」は、李牧に並ぶとも劣らない秦の大将軍で、常に冷静かつ計画的長期的視野で戦場を分析できる戦略家です。
では、日本の戦国時代の武将の中で知名度の高い人物を例に挙げると、本能型では、「織田信長」や「武田信玄」が、知略型でいうと「徳川家康」や「豊臣秀吉」が挙げられるでしょう。
「織田信長」を一躍有名にしたのは、桶狭間の戦いでしょう。劣勢ながら今川義元に奇襲をかけて大軍を打ち破るという大胆な行動と、銃の使い方に見られるような革新的な戦術で知られています。
「武田信玄」は、風林火山の旗印で有名な甲斐の武将で、直観で敵の動きを予測したり察知することに長けており、柔軟な対応力を備えています。
「徳川家康」は、言わずと知れた戦国時代を終わらせて江戸幕府を開いた武将です。忍耐強く、長期的戦略で最後に勝ちを収めました。
「豊臣秀吉」は、状況を柔軟に把握する戦略眼に優れ、“人たらし”としてその人心掌握術には定評があります。
「知略型」は今なら「理性型」という方がいいでしょうか。
あなたは、ご自分でどちらのタイプだと思いますか?
私は、どちらかというと本能型でしょうか。
家内によくそう言われます。
では、「本能型」と「理性型」それぞれの特徴を見ていきましょう。
<本能型>
良い所と悪い所を挙げて比べてみます。
(良い所)
経験や感覚的な直観に基づいて、素早く判断し、決断して、迅速に行動に移すことができる。 >>> これは、緊急時や危機的状況で大いに役立ちます。
従来にない、独自の新しい発想ができる。 >>> これは、現状を打開する必要があるような場面や、新規事業で新発想や常識にとらわれないユニークな着想が求められる時に大いに役立ちます。
同様に、柔軟性にも富んでいる。 >>> このことは、環境変化の激しい時代に即応するのに大いに役立ちます。
情熱的である。 >>> このことは、プレゼンテーションや、営業などの感情に訴えるような場面で効果を発揮し、あふれる情熱でモチベーションも高く維持できます。
(悪い所)
直観で衝動的に後先考えずに行動するため、計画性がない。 >>> 深く考えなかったため、後で後悔するようなことが度々起こります。 >>> リスクを恐れず行動に踏み切るため、危険な状況に陥ることがあります。
一貫性に欠ける。 >>> 常識にとらわれず、感性に左右されるため、行動や判断が二転三転して一貫性がないところがあります。
情熱的である反面、強いストレスや、プレッシャーに弱い。 >>> このような状況にさらされると心が折れて判断が狂うことがあります。
<理性型>
(良い所)
一方の理性型はどうでしょう。いい所から見ていくと、
本能型と違い、物事を論理的とらえることができるため、合理的で効率がいい。 >>> 情報を冷静に分析できるため、戦略的に計画を練ることができます。又、数字やデータの分析力を生かすことができます。
適切なリスク管理ができる。 >>> あらかじめリスクを分析し、適切な対策を講じることができます。
一貫性がある。 >>> 物事を倫理的にとらえるため、感情に振り回されることがありません。
(悪い所)
理性型にも悪い所はあります。
慎重に考えすぎて、判断するのに時間がかかり、決断が遅れ、行動するまでにかなりの時間がかかる。 >>> このことは、せっかくの好機を逸することにもなりかねません。
何でもかんでも計画通りに進めようとするため、柔軟性に欠ける。 >>> 想定外の予期せぬ出来事には対応できないことがあります。
冷たいと思われる。 >>> 感情的な面がないため、人間関係を築きにくく、他の人との共感を得にくい傾向にあります。
想像力に欠ける。 >>> 新しいアイデアが生まれにくく、新規事業にはモチベーションが低かったりします。
<ハイブリッド型>
こうして見ていくと、本能型の直観的な力と、理性型の論理的な思考力もどちらも、使い方次第で有効だったり、邪魔だったりします。
ですから、理想を言うならば、両方の良いとこ取りをしたハイブリッド型が望ましいと言えます。
新しいアイデアをひねり出す必要があるときは、本能型の直観力を生かすことが有効です。
計画を実行に移す時は、理性型の論理的計画性が求められます。
リーダーはこのように、時に本能型、時に理性型の特性を併せ持ち、バランスを取って発揮することが成功のカギとなります。
自分の感情の動きを理解し、喜びや怒りのパターンを見つけます。又、思考の論理プロセスを書き出してみて、自分の情報分析の仕方を把握します。
感情が高まっている時は冷静になるよう一呼吸置き、落ち着いてから論理的分析を加えて判断するのです。
本能型、理性型のマイナス部分を理解して打ち消す努力をすることで、それぞれのプラス面を生かして発揮することが出来るようになります。
なにもどちらのタイプかに決めてかかる必要は全くないのです。
他のタイプでも構いません。良い所は積極的に取り入れて、自分のものにする、ある意味貪欲なくらいでちょうどいいのです。
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