世界を見ている
こんにちは!
関西大学陸上競技部男子駅伝主将の大野です!
今さらですが、日々グラウンドで一緒に過ごすチームメイトには影響を受けっぱなしだなと感じます。
その中でもやはり取り組み、考え方の面で大きく影響を受けるのは亀田です。
何回か同じような記事を書いていますが、さらにアップデートした最新の"僕の見る"亀田分析です。真実かはわかりません。笑
今年の亀田は、おそらく山あり谷ありなシーズンを過ごしているのだと思います。
全国大会である学生個人別選手権で10000m出場者2人、トラック25周を一対一という、聞いたこともない難しいレースから始まった亀田のラストシーズン。
ユニバーシティゲームズ(世界大会)の選考がかかったレースでしたが、彼は果敢に前を引っ張り続けます。惜しくも競り負けてしまいましたが、どんな手を使ってでも勝ちたいような勝負レースで、スタートから思い切り飛び出した亀田。
続いて、
関西インカレ5000m、10000mの2種目に出場します。
まずは10000mをスタートから引っ張り続け、誰も寄せ付けずに大会新記録で優勝。
続いて5000mに出場する前、彼はこう言っていました。
「100回大会やから5000mも大会新記録を打ち立てたい。最悪それが俺じゃなくてもいい。」
そんなこと僕には考えつきもしませんでした。
後ろにつかれてもいいから、ハイペースで引っ張る覚悟を決めていたようです。
いざレースが始まってみると立命館の大森選手や関西学院の守屋選手もハイペースで走ってくれたおかげで競り合いの展開になり、ラスト600mからスパートをかけてこちらも大会新記録で優勝。
有言実行です。
そして、全日本大学駅伝関西地区選考会。3組を走った亀田は、途中で苦しそうな表情を浮かべます。それでも粘り切り、エースとしてチームトップのタイムでゴール。
そして直近のレース、日本インカレ。
日本規模の大舞台でも、亀田は5000m、10000mの2種目に出場しました。
10000mが終わった後に亀田はこんなふうにぼやいていました。
「日本一を目指すとか、関西一を目指しているとかは所詮このレベル。それ以上を見ていても結局日本人トップ争いしかできない、、(意訳)」
日本一の、それ以上、、?
そして迎えた5000m、亀田は留学生に思い切り喰らいつき、最後まで粘って日本人3位の6位でゴールしました。
「10000mの時、留学生と勝負しなかったことを後悔した。」
ここで僕はようやく、先ほど亀田が言っていたそれ以上がどのレベルなのか理解したんです。
そうです。
世界です。
留学生といえど、同じ大学生なんだから勝負できる。勝負しようと思わなければそれ以上の成長はない。それくらいの思いが走りから伝わってきました。
世界の選手と戦う。
その目標を叶えるために、今年の亀田はずっと勝負レースでも引かずに、前を引っ張り、時には留学生集団と戦ってきたのです。
山あり谷ありのシーズンで、この信念を貫き切れなかった時には強く後悔しながら。
地方勢の選手でこの考えを持っているのは、もしかすると亀田だけではないでしょうか。
そして、もう一つ、僕の見る亀田の大きな強みがあります。
それは、
走り続けること
ひどく悔しい思いをして落ち込んでいる時も、文字通り、ずっと走り続けています。決して立ち止まりません。ずっと走行距離はチーム内トップレベルです。
それが彼の活躍を影から支える強さだと感じます。そして、そのおかげで大きくレースを外すことはないのだと思います。
順風満帆ではない。
人間誰しもそんな時はあります。そんな時にがんばれるかどうかが大切なのは、何事でも同じですよね。
要するに、僕の陸上競技人生において、彼以上の手本はありません。
亀田は、良い時も、苦しい時もエースです。
次はいよいよチーム戦、出雲駅伝、全日本駅伝、丹後駅伝です。学生最後の駅伝シーズン。
亀田、ラスト駅伝シーズンがんばろう!!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
男子駅伝主将・大野