見出し画像

仕事をエネルギーが消費されるものではなく、補給できるものにするために

※ 本記事は元々社内共有向けに執筆していたものを、加筆修正し公開しているものになりますので、ご了承ください

GW明けの1週間、みなさまお仕事お疲れ様でした。

長期休暇明けかつ寒暖差も激しく、体調のコントロールも難しかったかもしれませんが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

今日話したいことはタイトルの通りではあるのですが、それを「夢」と「愛情」という2つのキーワードで語っていこうと思っています。

私はこの半年ほど、社内でひたすらに1on1をする時間を取っていました。

その結果様々な物事が見えてきたのですが、そのうち大きな課題意識を持ったこととして、「仕事をする上でのエネルギーの消費量が多すぎる」ということがありました。

エネルギーを消費し仕事をすること自体はある意味当たり前であり、問題はないのですが、それが過剰に心から余裕を奪ったり、視野が狭くなったり、目の前の仕事に集中しすぎてしまって、そもそも何をしにこの会社に来たのかを見失いそうになったりと様々な影響を及ぼすこともあったりして、それは個人にとっても会社にとってもそれほど好ましい状況ではないだろう、と感じていました。

これはこの世のありとあらゆる会社において、大なり小なり発生していることだと思っています。

一方で、「この人はなんでこんなにエネルギーに溢れているんだろうか」と思う人も確かに存在します。

そして、そういう方のほうが仕事を楽しめているし、成果も出せている印象もあります。

そんな状況になれる要因、変数は沢山あると思いますが、どうすればそれを多くの人で実現できるのか、そんなことを考え続ける中で重要だと感じている2つの要素が「夢」と「愛情」です。

この記事を通して、明日以降少しでも仕事をしながらエネルギーが補給でき、活力と楽しさが増している状態になるお手伝いができたらと思いながら、記述します。


夢は初心であり、いつでも僕らにエネルギーをくれるが…


※ これより先はより社内向けの記述となります
※ また、アトラエには組織内に無駄なストレスがないことが前提となっているため、その点もご了承ください

みなさま、最近どんなことを感じながら仕事をしていますか?

  • 刺激的で楽しいけど大変

  • 他の人が言っていることが理解できなかったりして、もやもやする

  • 成長し貢献を増やせている感覚はあるが、実際に数字に反映されているとは言えずもやもやする

などなど、ポジティブネガティブ両方あるような、そんな感じかもしれません。

そんな忙しない日々だと想起する機会も減ってきてしまう問いを投げられたらと思うのですが、あなたはなぜアトラエに来て、今どんな夢を見ていますか?

何でだっけ…?

……この問いを投げたのは決して「今戦ってる壁なんて、その夢からすると大したことないよ」というような精神論を説きたいからではありません。

夢は実現難易度が高いからこそ夢なのであって、そこからすると相対的に些事に感じる今目の前にある壁も、恐らく絶対値的には大きな壁と感じているはずです。

加えて、会社が事業的にも組織的にも大きくなる中で、その壁の種類も増えているし、一つ一つの難易度もあがっていると思います。

そして大なり小なり、誰もが今、目の前の壁と戦っています。

全員戦っている、かつ壁の種類や質もそれぞれ異なる、となると、「誰かがこの壁を取っ払ってくれる」「誰かがこの壁を越えさせてくれる」といったことに期待し続けることは難しく、自らの力で壁を越えなければならない、越えなければ意味がないとなってくると思います。

シンプルにこれは、大きなエネルギーを必要とします。


ここで改めて、先ほどの問いを含めて考えてみましょう。

  • あなたはなぜアトラエに来て、今どんな夢を見ているのか?

  • あなたの為したいこと、なりたい姿になるのは、アトラエじゃなくてもできたんじゃないか?

  • それでもなぜ、アトラエに来たのか?

突き詰めるとそれは、アトラエだからできる、近づけると思えたからだと思います。

そう思えるほど、アトラエという会社が言っていること、やっていることは本質的であったり、先人たちがアトラエを理想の会社にしようと本気で戦っていて、それが外から見ていても嘘ではないと伝わってくるほどのものだったからだと思います。

自分もまたこの人たちと一緒に、この人たちとだからこの先の未来を切り拓きたいと思えたからだと思います。

加えて、アトラエなど関係なく、僕たち一人一人の心の奥底から沸いてくるエネルギーの源である夢は、1人で戦っても叶えられるようなものではなかったから、だからこそ僕らはアトラエという括りにその夢を重ねているし、1人また1人と夢を持つ人が集まり夢を重ね、これまで以上に大きく強固な夢となり、同時に夢への距離が縮まっていくのだと思います。

この初心、入社したときに感じたことや持っていた想いは僕らにエネルギーをもたらしてくれるものだとも思います。

しかしなかなかどうして、夢というのはあまりにも遠いもので、そう簡単に叶わないからこそ夢なのであって、夢だけではガス欠を起こしてしまうことも多々あります。

ここまでを読んで熱い気持ちになってくれる人ばかりだと嬉しいなと思ってはいますが、仮にそうなっていたとしても、今日、明日と仕事をしていく中で壁とぶつかるうちに消耗し、目の前に囚われストレスを感じたり、時には仲間を信じられなくなったりすることもあるでしょう。

一言でいうと、夢だけでは足りない、ということなのだとも思います。

だからこそこの記事はここでは終わらず、次は愛情を取り上げていきます。


愛情は、あらゆる日常の出来事からエネルギーを生んでくれる


僕は哲学的なことを考えるのも好きだったりするのですが、このところ愛・愛情について考える事が多く、現時点では愛の本質は↓のようなものだと思っています。

愛とは、特定の対象(人・モノ・コトなど)への感情が、自身のエネルギーを増減させるもの

愛情というと家族や恋人などを対象とするように聞こえるかもしれませんが、ここでは一緒に働く人や事業、組織、技術など、愛情を注ぐことのできるあらゆるものを指します。

夢を「特定の未来の状態の想像が、自身のエネルギーとなること」だとした時に、活力を得られるという意味では愛・愛情も変わらないものかもしれません。

ただ愛の強さは、「今この瞬間」から活力を得られるというところにあります。

  • 人が苦しんでいる時に助けてあげたいと思うこと

  • 人が喜んでいるときに自分も嬉しくなること

  • 自分の大事に思う何か(事業など)がうまくいっていないときに、自分がなんとかしたいと思うこと

その全てが今目の前で起きていることであり、そこから活力を得られている状態だと思いますが、この活力を引き起こしているのが愛情です。

僕が愛情が仕事や会社に必要だと思っている理由は、この「なにかコトが起きた時のリアクションの強さ」にあります

自分が周囲の何かに愛情を持てていればいるほど、日々様々な出来事からエネルギーを得られます。

予想もしていなかった様々なことが起こる、そんな僕らのカオスな日常において、それが削られるものではなく活力に変わるわけですから、とても大きな意味を持ちます

エンジニア的に表現すると、愛情があるほど、耐障害性が強いという言い方もできるかもしれません。

そして同時に、「どうすれば自分も愛されるのか」についても考えなければいけません。

自分の愛情を注ぐ存在から愛されるということは、ある意味最強の状態です。

相手に何かが起きればそれが自らのエネルギーになり、行動でき、その行動によって相手に何かを与えられる。

反対に、自分の愛情を注ぐ存在から与えられたものがまたエネルギーとなり、より愛情を注げるようになり、さらなる未来に繋がっていく。

愛情とはこうして、キャッチボールを続ければ続けるほど育まれ、より大切な存在となり、より大きなエネルギーを生むものになっていきます。

……という理想状態はさておき、ではどうすればそのキャッチボールの1球目を投げられるのか、そこを考えてみましょう。

とりあえず自分から愛情らしきものを持って相手と接してみる、くらいのことはすぐに思いつくものだと思います。

ただそこで、相手から思ったようなボールが返ってこなかったとき、それでも愛情を注ぎ続けるのは難しいです。

無償の愛なんて領域にはそう簡単には辿り着けず、愛情を注ぐことに疲れてしまったり、諦めてしまったり、ムカついてしまったりすることでしょう。

人間なんてそんなものなので、あなたが悪いわけではありません。


ただし、あなたが生まれてこのかた、人、モノ、コトを問わず、何にも愛情を感じることがなかった、なんてことはおそらく無いはずです。

つまり、条件さえ揃えば誰にでも確実に愛情は芽生えます。

これ以上は長くなる & 一人ひとり異なるので踏み込みませんが、この愛の条件を言語化できれば、確実にクラフティング可能になり、目の前のモノゴトに愛情を注げる状況を自ら作れるようになり、エネルギーを補給しながら過ごせるようになります。


(ここは概念的にはAffection Craftingなどと読んでもよいところかなと思っており、最近社内で実験を始めているところで、今後体系化していきたいと思っています)

ただ、本記事はここからが本番です。

一人ひとり愛情を感じる条件は違うとしても、アトラエには誰もが愛情を感じられるであろう、ある共通した要素があります。

それこそが、「夢」です。

今隣にいて一緒に仕事をしている人も、自分の尊敬するあの人も、理解できないことを言っていると感じるあの人も、みんなアトラエに夢を重ねて発言をしているし、行動をしています。

その夢は、言葉や表現は違えどあなたの中にもあるものです。

誰かが時には理解できないことを言っているとしても、その根本には同じくアトラエに重ねている夢があるわけです。

自分が見ている夢を、アトラエの人たちも同じく見ていると信じられたからこそ、アトラエに入ったことを思い出してみましょう。

今目の前には壁があり、削られ、時には余裕もなくなるかもしれません。

時には誰かが悪人に見えたり、悪人に見えてしまっている自分に嫌気が差したりすることもあるかもしれませんし、理解もできます。

でも、そんな誰かも、そんな自分も同じ夢を見て戦っている仲間です。

もしいま一緒に仕事をしている人の夢を知らないのならば、まずは自分から知りに行ってみましょう。


その夢の重なりが揺るぎないことはアトラエの何よりの強みであり、その重なりこそがアトラエにおけるみんなに共通する愛情の起点となります。

同じ夢を見て頑張っている仲間に愛情を注げない人は、
アトラエにはいないんじゃないかなと思っています




そしてこの愛情は、自らが見ている夢が自らの活力になる状態であればあるほど芽生えやすくなります。

なのでもし、自らの夢に自信が持てなくなったら、色々あってぼやけてしまったら、これはアトラエのためだけでなく、かけがえのないあなたの人生のために、なんとしても向き合わなければならないものです。

その時は、いつでも僕に声をかけてください。

僕の信じる夢からくる愛情でもって、全身全霊で向き合います。

もちろん僕である必要はないので、信じられる誰かと話してもみてください。

(前提として、夢がアップデートされ、アトラエと重ならなくなったのだとしたら、アトラエを離れることになっても、何の問題もないと思っています)

そうして自らの夢がこれまで以上にはっきりし、強固になるほどあなたは誰かを愛せるようになり、これまで以上のエネルギーで戦えるようになりますし、同時に人に夢を(言葉でなくともなんらかの形で)伝えられるようになり、愛される人にもなれます。

まとめ


さて、長くなりましたが、まとめると

  • 夢があるからアトラエを選んだし、夢があるからアトラエはアトラエであり続けられる

  • ただし、夢だけでは日々の戦いに打ち勝っていくことは難しい

  • そんな日々の戦いに強いものが愛である

  • そんな愛は、「みんな同じ夢を信じている」と思えるほど、育まれやすくなる

というようなお話でした。

こういったエモくて抽象的な話って、実際に成果を出さずして意味を持つのは難しいということは、理解しています。

ので、近いうちに僕が今こう考え、その先で妄想ではなくリアルな世界で戦ったからこそ勝利できているという状況をつくり、証明していこうと思います。

蛇足


今回は話の主題的に「今」をどうよくするかをメインで話しました。

この「今」だけにフォーカスすれば、今回話したようなやり方じゃなくても、もっと賢く前に進むことは出来ると思いますし、その方が楽な可能性すらあります。

ただ、夢と愛を軸に勝ち進んだ先には、あなたにとって遠くない未来に、そうじゃないと得られなかった何かが得られている状態になっていると思います。

それは信頼できる仲間であり、真に世の中に価値を届けられる事業かもしれません。


そしてそれは、そのさらに先の未来において、あなただけでなく社会にとっても大きな益となるとも思っています。

まさに蛇足なのでこれ以上は踏み込みませんが、興味のある方はぜひディスカッションしましょう。

この、社内に愛が流通してる状態をどうやったら作れるかをハックした先で、いつか事業にしたいなぁ、などと思いながら、終わりとします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?