1年消えることがなかった想いを歌にのせて
能登半島地震が起きた日、私は被災地の皆さんに寄り添いたい、声をかけたい、背中をさすりたい気持ちでいっぱいだった。
でも、その頃の私にできるのは募金箱にお金を入れること。そしてそれを継続することだった。
ただそれしかできないことに、私はずっとモヤモヤしていた。
本当は、辛い思いをしている人の隣に座りたい。話を聴きたい。苦しい気持ちを吐き出してほしい。
そんな気持ちが、私の中で渦を巻いていた。
震災から数か月経った頃、テレビから流れてきた歌を聴いて「これだ!」とピーンと来るものがあった。
その歌は、手嶌葵さんの「明日への手紙」
私の応援したい寄り添いたい気持ちが、この歌詞と近いように感じた。
好きな曲なのに、しばらく聴いていなかったから、歌詞と歌声のすばらしさにとても感動した。
感動と同時に「この歌を歌いたい!届けたい!」という気持ちが爆発し、スタエフで収録をしてみた。
何度も何度も歌ってみたけど、なかなか納得いくものができなかった。歌うことに必死になりすぎて気持ちがこもっていない。こんなんじゃイヤ。
そのあと、収録したものを全て消してしまった。
そこからだいぶ経ってしまったけど「スタエフで歌って配信をしたい」気持ちは消えることがなかった。
私が歌ったところで、どうにかなるわけではないけど、私の想いを届けたかった。
響き渡る悲鳴、粉々になった大量のガラス、私の隣で怖がる女の子、恐怖で止まらない手の震え…
たくさんの人がいなくなってしまった東日本大震災を、岩手にいる私が経験しているから、こんなにも想いが強いのかもしれない。
そんな私だからこそ伝えられるものがあるかもしれない……よし…歌ってみよう。
歌うことが1番苦手だけど、辛い思いをしている人、前に進もうとしている人をおもいながら気持ちをこめて歌いました。
何度も音を外していますが、どうかお許しくださいませ🙇
伴奏のピアノは、YouTubeからお借りしました。
人と人が助け合う
温かい世界になりますように🍀🕊️