もののけ姫を見て思うSGDsとおまけ(アシタカのギャクセンス)
久しぶりにもののけ姫を見た。
自然と自然破壊の対立って深いテーマを良くもこう綺麗に現代の寓話としてまとめたよな、と感心。つか尊敬。
辛いのは自然の神々とたたら場どちらの立場にも正義があるんよな。そして、シシ神は完全中立。
これ、今のSGDs論者が見るとどう思うんやろう?脱成長を掲げる立場からすると、たたら場は悪なんか?人間と自然の一番良いバランスって何やったんやろうな?人間は死の危険が少なくなり種族として幸せになってきた筈なのに、個人としてはToDoが増え辛くなる一方で、それが地球に悪影響って一体どうすれば良かったのか?
じゃあ人は、全体として幸せになるために、文字も、灌漑も、農業も、会計も、法も、科学技術も、発達させなければ良かったの?
「サピエンス全史」や「鉄・銃・病原菌」みたいな、人類全体を包括した歴史読み物が流行るのは、やっぱり皆、世界がどこに向かうべきか疑問を感じてるんかも、と思う。
地球資源の総量から考えると当たり前で、外部化(北→南)に限界を迎えた世界では資本主義の指数関数的な成長限界はすぐそこに迫ってるんよな。痛みを伴う経済成長が、子供孫世代の大洪水を呼び込むなら、我々の様にメーカーに勤めるサラリーマンの至上命題そのものが揺らぐよね。
それでも人は成長を求めると信じるからこそ、痛みを伴う成長の道があると信じて、何度の温度上昇まで認められるか知らんけど、環境規制の為の改善では無く、地球と生きるための企業努力をしたいと思う今日この頃。
さて、手慰みにアシタカのギャクセンスの高さが分かるやり取りを披露。
ep1
・甲六とトキが夫婦喧嘩
「牛飼いが足をケガするなんて!いっそ山犬に食べられちまえば良かったのに!」
・トキがアシタカにお礼
「あんな亭主でも助けてくれて嬉しいよ」
・アシタカ
「良かった。連れて帰ってはいけないかと心配したよ(暗黒微笑)」
ep2
・森に入った甲六
「ダンナ…こんどこそヤバイですよ。ここはあの世の入り口だ!」
・アシタカ
「そうだな。ちょっと休もう」