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棋神先生に学ぶアヒルの滅ぼし方

みなさん、将棋ウォーズしてますか?
アヒルに負けてイラついてませんか?
そんなアナタにオススメの方法があります。

棋神を叩きましょう。

棋神はこういう時に使うものです。みんなで棋神を叩いて不快なアヒル使いを滅ぼしましょう。「アヒルを使うと棋神を叩かれる」という恐怖心を植え付けることが大切です。
ついでに不成も棋神を叩きましょう。そしてこっちは通報もしておきましょう。

とは言ってもクエストや24、リアルなどでは当然棋神を叩けないので、私がアヒル相手に叩いた棋神の指し手を観て学んでおきましょう。というのが本稿です(完全なアヒルではなくアヒル模様もあります。)
流石に全部棋神というわけではなく、自力で指してる区間もあります(当たり前)
細かい手順は棋譜のリンクを貼っておきますので、そちらでご確認ください。


第一局


アヒルあるあるの縦歩取りですね。この歩は受からないので取らせて駒組みすることになります。
また、いつでも飛車角交換があることに注意が必要です。
例えば△6二銀△4四歩△4三銀と駒組すると、飛車の横利きがないので、すかさず飛車角交換から△2二角と打たれてしまいます。

方針を知りたくてこんな最序盤から棋神を叩いた私ですが、棋神さんはどう駒組みしたでしょうか?

こうなりました。金銀が逆形ですが、厚みを築く姿勢は人間でも真似しやすいですね。
▲7九角にすかさず△5五歩も機敏で、相手に反発させて飛車を負担にする指し回しです。
次図のように進んで、飛車を捕獲して優勢になりました。


最後は下図の局面、ここで棋神先生による鮮烈な決め手がありました。

角を逃げずに△4九銀!
これで即詰みです。10秒将棋で発見するのは私には難しいですが、棋神先生には朝飯前でした。

参考棋譜

将棋ウォーズ棋譜(四段 vs epic_of_remnant:三段) #shogiwars #棋神解析 #棋神アナリティクス
https://kishin-analytics.heroz.jp/?wars_game_id=chiyanagi-epic_of_remnant-20240914_151559&utm_source=twitter&utm_medium=social&utm_campaign=wars_kifu
https://shogiwars.heroz.jp/games/chiyanagi-epic_of_remnant-20240914_151559?tw=1

第二局

続いての将棋、棋神先生はここから金銀を盛り上げます。
上図からの指し手
△6四歩!▲同角△6三金▲9七角△7四歩

歩損してでも金を盛り上げ、7四歩を突いて桂の活用を見込めるようになりました。うまいことほぐしてますが、正直ウォーズの早指しで選ぶのは難しいでしょう。ただ、筋としては参考になります。

ガチャガチャ進んで次の図へ。

ここで△8二飛などとはせず棋神先生は△7三角成!と踏み込みました。玉が2二まで囲えているので強い戦いができるんですね。
以下、次の画像まで進むと攻めが刺さっていることが分かると思います。

参考棋譜
将棋ウォーズ棋譜(三段 vs epic_of_remnant:三段) #shogiwars #棋神解析 #棋神アナリティクス
https://kishin-analytics.heroz.jp/?wars_game_id=0511taisei-epic_of_remnant-20240922_084616&utm_source=twitter&utm_medium=social&utm_campaign=wars_kifu
https://shogiwars.heroz.jp/games/0511taisei-epic_of_remnant-20240922_084616?tw=1

第三局

最後も第二局と似たような手が出てきます。

図からの指し手
△6四歩!▲7四歩△6三金
▲7四歩があるので△6四歩を突きづらく思ってしまいますが、冷静に見たら△6三金で対応できます。これはアヒルに限らずひねり飛車や振り飛車相手にも応用が利きそうですね。
自然に盛り上がって行けるのが🙆‍♀️

大分進んで次の図、桂馬が玉頭を睨んでおり、優勢といえそうな局面ですが、ここでの棋神先生の指し手は?

△5一飛!と龍にぶつけました。確かに飛車を持てば△7六桂などの厳しさが増します。アヒル相手に大駒交換は怖いと思いがちですが、局面は終盤。先入観に囚われずしっかり局面を捉えることが大切だと気付かされます。



相手も飛車交換は拒否しましたが、最後は▲4四金が決め手。同歩は王手龍です。以下は玉頭でバラして桂馬を打って寄りです。

アヒル囲いの急所は玉頭とコビンですね。
ただ、玉頭だけだと銀2枚が守っていて地味に堅いので、コビン攻めを絡めたり、中盤の段階で上手くアヒルの陣形を乱しておけると良いんですね。

参考棋譜
将棋ウォーズ棋譜(五段 vs epic_of_remnant:三段) #shogiwars #棋神解析 #棋神アナリティクス
https://kishin-analytics.heroz.jp/?wars_game_id=tachyontachyon-epic_of_remnant-20240923_130022&utm_source=twitter&utm_medium=social&utm_campaign=wars_kifu
https://shogiwars.heroz.jp/games/tachyontachyon-epic_of_remnant-20240923_130022?tw=1


まとめ

いかがでしたか?(クソまとめブログ)
今回は棋神先生の指し手を見てきました。
第二局の手順なんかは実際に指すのは難しいだろうなと思いますが、ひとつの手筋として覚えておきたいですね。
やはり基本方針としてはアヒルには人間も棋神もセオリー通り堅さと厚みで圧迫するようです。
ただ、玉をしっかり囲ってからは多少強引でも攻めていくのが良いのかなと感じました。この線引きは難しいですが…

特に第三局の△6四歩のような図はよく出ると思います。私のように怖くて△6四歩を指せていなかった方が、恐る恐るでも指せるようになっていただければ、本稿を書いた甲斐と棋神を叩いた甲斐が有るというものです。

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