クリニックデザイン事例|SF映画のような泌尿器科クリニックの設計
ハイテク医療のイメージを可視化する~the PANELARIUM~
世界的に認定医の少ないダヴィンチを使用するロボット手術を得意とする先生の開業案件でした。高度な医療技術を訴求し、他院との差別化を図るため「最先端のハイテク医療」その技術がこのクリニックにある、ということを言葉ではなくデザインの力で伝えることが重要でした。
なぜ言葉ではなくデザインの力で伝えるのか?
なぜ言葉ではなくデザインの力で伝える必要があるのか?それは外部から伝えられた情報と、内部から出てきた情報(つまり自分自身で考え導き出した答え)では、情報の信憑性に大きな差があるからです。
外部から受け取った情報を私達は「広告情報」として処理し、懐疑的な受け取り方をします。広告情報は相手からの売り込みであり、美化された情報であることを私達は知っています。一方、内部からの情報は自分自身が考え導き出した答えですから、その信頼性は前者に比べ非常に高くなります。
(※詳しくは下記リンクのブログをご覧ください)
空間デザインで患者の心理に確証バイアスを生む
私は「空間デザインは最強のステマである」と常々申しております。
それは、空間デザインによって、認知バイアスの一つ、確証バイアスを患者の心理に発生させることができるからです。
例えば飲食店であれば、「うちの料理は美味しいですよ」と謳う広告を見ても気に留める人は少ないでしょう。しかしお店の雰囲気や様々な状況を自ら感じ取った結果、「このお店はおいしいに違いない」と自ら考えた場合、その期待値は大きく押し上げられます。
病院やクリニックなど医療施設においては「うちの医療技術は最先端ですよ」「うちの先生は有能ですよ」と言葉で伝えるのではなく、「ここのクリニックには最先端の医療技術があるに違いない」「ここの先生は信頼できるに違いない」と患者さんに自ら感じさせることができれば、そこでの医療に対する期待値が大きく押し上げられ、医師への信頼度が高い状態で来院することになります。
そのような形で視覚情報から思い通りの印象を、見る人の潜在意識に届けることで、クライアントのビジネスを成功に導くことが、空間デザインの重要な役割です。
「最先端のハイテク医療」をイメージさせるクリニックデザイン
ランダムな0と1の数列によって構成されるデジタル世界のイメージを空間に落とし込みました。ランダムに配置されているパネルは、そのほとんどが機能を有しています。サイン・イス・カウンターテーブル・本棚・ドアハンドルなど、特に重要な機能は中待合の座席を一席ずつ隔てるパーティションです。泌尿器科において自分が今からどのような検査を受けるのか、あまり周囲の人に知られたくないものです。限られたスペースでも最低限のプライバシーを確保することで、安心感を持って待って頂くことができます。
まつばらクリニック泌尿器科 詳細は下記リンク弊社オフィシャルwebサイトにてご覧ください
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