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Claudeがo1に進化?!~
「AI、進化しすぎて、ついていけない...」と思いながらも、最新モデルが気になって仕方がないKey君です。
最近、OpenAIがo1という新しいモデルをリリースしたんです。すごい性能らしいんですけど、僕が愛用しているClaudeはまだ更新されてなくて(Claude3.5 opusがリリースされてない)、正直モヤモヤしてました。
「もしかして、またChatGPTに課金した方がいいのかな...」 そんな風に悩んでいた矢先、驚きのニュースが飛び込んできたんです。
なんと、Claudeでo1と同じような性能を引き出せるプロンプトが発表されたって!
魔法のプロンプト
最近、海外で「Claudeにo1の推論力を与えて性能を上げる」というプロンプトが話題になったんです。「へぇ、それって何?」って感じですよね。僕も最初は軽く流してしまいました。 でも、よく調べてみると... これがすごい可能性を秘めているんです!o1というのは、OpenAIが開発した最新のAIモデルで、特に数学や科学の分野で驚異的な能力を持っています。そして、そのo1の推論能力を普通のClaude(もちろん普通じゃないですけど)に与えちゃおうっていうわけ。
Begin by enclosing all thoughts within <thinking> tags, exploring multiple angles and approaches.
Break down the solution into clear steps within <step> tags. Start with a 20-step budget, requesting more for complex problems if needed.
Use <count> tags after each step to show the remaining budget. Stop when reaching 0.
Continuously adjust your reasoning based on intermediate results and reflections, adapting your strategy as you progress.
Regularly evaluate progress using <reflection> tags. Be critical and honest about your reasoning process.
Assign a quality score between 0.0 and 1.0 using <reward> tags after each reflection. Use this to guide your approach:
0.8+: Continue current approach
0.5-0.7: Consider minor adjustments
Below 0.5: Seriously consider backtracking and trying a different approach
If unsure or if reward score is low, backtrack and try a different approach, explaining your decision within <thinking> tags.
For mathematical problems, show all work explicitly using LaTeX for formal notation and provide detailed proofs.
Explore multiple solutions individually if possible, comparing approaches in reflections.
Use thoughts as a scratchpad, writing out all calculations and reasoning explicitly.
Synthesize the final answer within <answer> tags, providing a clear, concise summary.
Conclude with a final reflection on the overall solution, discussing effectiveness, challenges, and solutions. Assign a final reward score.
さて、問題のプロンプト。これを使うと、なんとClaude が o1 のように「深く考える」ようになるんだとか。その内容を見てみると…
思考を <thinking> タグで囲む
解決のステップを <step> タグで示す
進捗を <reflection> タグで評価
品質スコアを <reward> タグで付ける
必要なら考え直す
最終的な答えを <answer> タグで提示
...なるほど、一見複雑に見えますね。
でも、よく見るとこれって、私たち人間が問題を解決する時のプロセスそのものなんです!
まずよく考える
段階的に解決策を立てる
途中で振り返る
うまくいってるか自己評価する
だめなら別のアプローチを試す
最後にまとめる
つまり、このプロンプトは「AIよ、人間のように深く考えなさい」と言っているようなもの。
比較
試してみたのですが、これはすごかったです!
まずはアイデア出しです。「「ヘッドフォン」「映画館」「マフラー」をテーマとするミステリー短編小説のアイデアについてブレインストーミング。答えは日本語で教えてください。」と聞きました。
答えは日本語で教えてくださいと明示的に書きましょう。でないと英語になることがあります。
![](https://assets.st-note.com/img/1728875445-SVUu1g3AeoYXFjh6ZzLEkd9p.png?width=1200)
見づらいので、改行してみました。
<thinking>
このリクエストには、「ヘッドフォン」「映画館」「マフラー」という3つの要素を組み込んだミステリー短編小説のアイデアを考える必要があります。これらの要素を効果的に組み合わせ、読者を引き付けるストーリーを構築することが重要です。まず、これらの要素がどのように関連し合うかを考え、その後にプロットの概要を組み立てていきましょう。
</thinking>
<step>
1. 設定:冬の夜、古い映画館を舞台にする。この映画館は、最新の音響システムを導入したことで有名。
</step>
<count>19</count>
<step>
2. 主人公:音響技術者の女性。彼女は新しく導入されたヘッドフォンシステムの調整のために映画館に呼ばれる。
</step>
<count>18</count>
<step>
3. 事件の発端:深夜、映画館で試写会中に客の一人が死亡しているのが発見される。
</step>
<count>17</count>
<step>
4. 不可解な点:被害者の首にはマフラーが巻かれており、ヘッドフォンも装着されていた。しかし、窒息死の形跡はない。
</step>
<count>16</count>
<reflection>
ここまでで基本的な設定と事件の概要が決まりました。次は、ミステリーの核心となる謎や手がかりを考える必要があります。ヘッドフォンとマフラーが重要な役割を果たすようにしましょう。
</reflection>
<step>
5. 謎の深まり:警察の初期調査で、被害者のヘッドフォンから通常の映画音声とは異なる奇妙な音が検出される。
</step>
<count>15</count>
<step>
6. 主人公の関与:音響技術者である主人公が、警察に協力して音声分析を行うことになる。
</step>
<count>14</count>
<step>
7. 新たな発見:マフラーには微弱な電気信号を発する特殊な繊維が織り込まれていたことが判明。
</step>
<count>13</count>
<step>
8. 容疑者たち:映画館のオーナー、音響システムの開発者、被害者の恋人など、複数の容疑者が浮上。
</step>
<count>12</count>
<reflection>
ミステリーの要素が揃ってきました。これらの手がかりをどのように結びつけ、真相に迫るかを考える必要があります。また、読者を惹きつけるためのプロットの展開も重要です。
</reflection>
<step>
9. 調査の進展:主人公が音声分析を進めると、ヘッドフォンから聞こえた奇妙な音が人間の聴覚には認識できない超音波であることが判明。
</step>
<count>11</count>
<step>
10. 新たな疑問:超音波がどのように被害者の死と関連しているのか、主人公と警察が調査を進める。
</step>
<count>10</count>
<step>
11. 意外な事実:被害者が稀少な心臓疾患を持っていたことが明らかになる。
</step>
<count>9</count>
<step>
12. 仮説の形成:主人公は、超音波とマフラーの電気信号、そして被害者の心臓疾患が何らかの形で結びついているのではないかと推測。
</step>
<count>8</count>
<reflection>
ストーリーの核心に迫りつつあります。これらの要素をどのように結びつけて、驚きのある結末を作り出すかが鍵となります。同時に、科学的な説明の妥当性も考慮する必要があります。
</reflection>
<step>
13. 実験:主人公は、同じ条件下で実験を行い、超音波とマフラーの電気信号の組み合わせが特定の周波数で心臓に影響を与える可能性を発見。
</step>
<count>7</count>
<step>
14. 真相への接近:この発見により、被害者の死が事故ではなく計画的な殺人であったことが明らかに。
</step>
<count>6</count>
<step>
15. 犯人の絞り込み:高度な音響知識と被害者の病歴を知っている人物として、音響システムの開発者に疑いが集中。
</step>
<count>5</count>
<step>
16. 動機の解明:調査の結果、開発者と被害者の間に過去の確執があったことが判明。被害者が開発者の研究成果を盗用していた。
</step>
<count>4</count>
<step>
17. クライマックス:主人公が開発者を追及し、開発者が犯行を認める。完璧な殺人方法だと思っていたが、音響の専門家である主人公に見破られてしまったと悔やむ。
</step>
<count>3</count>
<step>
18. 解決:警察が開発者を逮捕。主人公の専門知識が事件解決の決め手となったことが称賛される。
</step>
<count>2</count>
<step>
19. エピローグ:事件後、映画館は安全性を高めた新しい音響システムを導入。主人公はこの経験を活かし、音響技術の安全性研究に携わることを決意する。
</step>
<count>1</count>
<reflection>
このストーリーは、「ヘッドフォン」「映画館」「マフラー」という3つの要素を効果的に組み合わせ、科学的な要素を取り入れたミステリーとして仕上がりました。音響技術と医学的知識を組み合わせた独創的な殺人方法、そして音響の専門家である主人公が事件を解決するという展開は、読者の興味を引くでしょう。
</reflection>
<step>
20. タイトル:「静寂の周波数」あるいは「音のない殺人」といったタイトルをつけて完成とします。
</step>
<count>0</count>
設定と登場人物の決定:冬の夜の古い映画館、音響技術者の女性主人公
事件の発生:試写会中の不可解な死亡事件
謎の要素の導入:ヘッドフォン、マフラー、奇妙な音
調査の進展:音声分析、超音波の発見、被害者の心臓疾患
仮説の形成:超音波、マフラーの電気信号、心臓疾患の関連性
真相の解明:計画的殺人の証明、犯人の特定と動機の発覚
クライマックスと解決:犯人の自白、事件の全容解明
エピローグ:事件後の影響と主人公の決意
これは自分がやっているプロットの構築に近いですね!すごい!
また、物語の全体像が見えないので、もう一度整理してくださいと聞きました。
![](https://assets.st-note.com/img/1728875686-wbFd2xkGtpzHm5Lsq7u89j0c.png?width=1200)
終わりに
なかなか面白かったです。今までのClaudeと性格が全然違います。
正直o1とか、推論とかをバカにしていましたが、ここまで20ステップも考えてくれると出力の厳密さがかなり上がります。
そして、o1が微妙だと感じたのがベースとなるGPTシリーズが好きじゃなかったかもしれません。
o1のように推論ができるClaude、最強ではないでしょうか?!
この検証を経て、「o1を超えるClaude3.5 opus、早くリリースして欲しい!」というのが今の率直な気持ちです。
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