
【暇人日記】来年の自分にアドベントカレンダーを贈る

この前、ダイソーに行ったときにアドベントカレンダーキットを見つけた。
組み立てて、中に好きなものを入れられるようだ。
なんか楽しそうだったのでカゴに入れた。百円だし。
贈りたい友人が一瞬頭をよぎったが、
わたしがアドベントカレンダー、1番欲しい。
だから自分に贈ることにした。
だがしかし、自分で組み立て自分に贈るというのはあまりにも味気ないし、
中身を入れたのも自分、開けるのも自分、ということはつまり、
アドベントカレンダーの1番のたのしみである「何が入っているかな?わくわく!」が
味わえないということだ。
これは大問題である。
数日間、
歩きながら、パソコンの画面を眺めながら、ベッドに寝っ転がりながら、
自分で用意したアドベントカレンダーにどうすればサプライズ感が出るか考えた。
もしくは中に入れたものの記憶を消す方法を。
記憶を消す方法などあるわけがない。
簡単に記憶を消すことができるのなら、誰もその日の出来事を悔いて落ち込まないのだ。
落ち込む出来事を解決してくれるのは大体の場合時間なのだから。
あ、時間か。そうだ時間だ。
今年は無理でも、来年だったら記憶、消せるかもしれない。
そんな感じでひらめき、
わたしは来年の自分にアドベントカレンダーを贈ることを決めた。
次の問題は中身だ。
ぱっと見だが、1日分のサイズは2センチ×1センチほどの小さな長方形。
この長方形の中に入れておいたら、来年の自分が喜びそうなもの。
………かなり、難しい。

よくあるのは、飴やチョコレートなのだろうが、
一年保管しているうちに溶けてしまうのではないだろうか。
そもそもチョコや飴が入っていて
「わぁ!!・:*+.\(( °ω° ))/.:+」となっている自分は、想像ができぬ。
ためしに、今家にあるもので入りそうなものを詰めてみる。

うーん。もらって嬉しいのだろうか、結構微妙だ。
この中に入るサイズの、もらって嬉しいもの。
本当はこの箱を一目見たときから思いついていた。
それはあまりに夢がないので最終手段にしようと思っていたのだが、
思いつかないので、その最終手段を使うこととする。

ジャストサイズなのだ、お金が。
だがこのまま裸でお金を入れるのはやっぱり楽しくないし、
「お金が入っているとわかりきっているアドベントカレンダー」なんて
ほぼ貯金箱みたいなものだ。



このようにすることにした。
お金の使い道は今年のわたしが決めて、メッセージとともにお金を。
これで小さな箱にも収まる、ちょっぴり大きめの楽しみを贈ることができる。

お財布をのぞくと、小銭が切れてきたので、続きは明日以降に。
お札をいれることも考えたが、
今のわたしにそれは痛手であるのと、
お札をいれることでアドベントカレンダーを紛失した時のショックが計り知れなさそうなのでやめておく。
来年のわたし、
お金が入っていることは強く記憶に残っていても、
何が入っているかは覚えてなかろう。
開けるのが今から楽しみだ。