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【暇人日記】世界を切り替える魔法のドアの条件
わたしには落ち込んだ時に駆け込む場所がある。
ちいさなちいさな喫茶店。
ドアを開くと「からんからん〜」と鈴の音がして、お店の人が笑顔で出迎えてくれる。
中に入って席ににつくと、ガラス越しに街ゆく人が行き交うのが見える。
その喫茶店で時間を過ごしたいという気持ちも大きいけれど、
それよりも「早くあのドアを開けたい」と思う。
あのドアをあけたら、全く違う世界が広がっていることが五感でちゃんと、理解できる。
そこにきてようやく、今日のわたしのメインの世界(職場)であった、嫌なことモヤモヤすること、諸々を完全に頭の中から消し去ることができる。
いわば、世界の切り替えだ。
(オンオフの切り替えといったほうが、多分一般的なので付け加えておく。)
よく、学校がしんどくなってしまった子どもに、「学校だけが全てではないよ、他にもいろんな世界が広がっているよ」と言うけれど、
それを理解することってなかなか難しいのではないかと思う。
生活の中で決定権を持つ範囲が狭い、子どもであれば尚更。
世界がたくさん広がっていることは知識として知っていても、
そこに飛び込むことにも勇気は必要だし、
気が疲れていたら尚更。
だからそれよりも「すきなドアを探そう」の方がハードルは低いのではないかなと思う。
好きなドアを探そう、もなかなか抽象的であるように思えるけれど、それは家のドアだって良いのだ。
ファミリーマートの自動ドアでも良いし、
公民館のドアでも良いかもしれない。
わたしは自分の意思で開けられる、
手動ドアがおすすめだが、
人によって、最新型の自動ドアの方が異世界感を強く感じられる人もいるかもしれない。
どうして、あの喫茶店のドアが好きなのだろう、とあらためて考えてみる。
1、自分の意思があって開く手動ドアであるので、自分で今いる世界を切り替えている感覚があってよい
2、ガラス越しに街ゆく人を眺めるのが好き。自分は今あの世界にはいないのだ、と目で見てわかる
3、ドアを開けた時の音。「からんからん」と鳴るので、耳で違う世界に来たことがわかる。
五感だ。
触って、聞いて、見て。
そうして、「ちゃんと別の世界にこれたのだ。」と実感する。
だから、もしもお気に入りのドアが見つからない人は、
ドアを開けて中に入る時、「開けるぞ。」という大きめの意識を持って、
自宅のドアに「からんからん〜」をつけて、
自宅の中から、外の景色を眺めることがおすすめだ。
わたしも「からんからん〜」を家のドアにつけようか迷ったのだが、
一人暮らし。
夜に、誰もいないのに「からんからん〜」が鳴ったら恐怖で眠れなくなってしまいそうなので、やめておく。
わたしもお気に入りのドア、もっとたくさん見つけていこう。