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【暇人日記】暇人、自撮り写真に衝撃を受ける
母が先月マツエクをしたようで、
「みてみて、可愛くなったでしょ」と自撮り写真付きで連絡が来た。
画面いっぱいにうつった母の顔に少々びっくりしながら「いいじゃん」と返事をする。
まつげ、「パァーン!」と上がっていて、
少し若返ったようだった。
なにより、日常生活においてテンションがあがるとのことだったので、
気になってわたしもマツエクをしてみることにした。
以前、まつげパーマはしたことがあるのだが、
一重よりのやや奥二重であるわたしは、
家族にすらまつげをあげた事実に気づかれないままだったので、それ以来まつげにお金をかけるということをしてきていない。
マツエクしよう、と思い立ったのが昨日。
そして、今日マツエクをしてきた。
歯医者でもいつも思うのだが、
歯科衛生士さん、フェイシャルエステ系などの美容師さんなど、人の顔を至近距離で見るお仕事の人は、
どんなことを思いながらお客さんの顔を見るのだろう。
本日はマツエクだったので目はずっと瞑っていたし、
歯医者さんでも目の上にガーゼが当てられているので、
施術してくれる人の表情は見えない。
見てみたい気もするが、笑いをこらえられていたりしたら恥ずかしくて仕方がないので、
見えなくて正解かもしれない。
施術が終わり、ちゃんとまつげが上がっていた。
美容院やエステなどの鏡というのは、
本当にいい気分にさせてくれるので大好きだ。
シンデレラミラーっていうのだっけ、こういうの。
とにかく、光の当たり方からお肌もきれいに見えるし、表情も明るくうつる。
そのまま会計を済ませ、
いい気分で外に出る。
何も予定はないのだが、
カフェにでも入りたくなってしまう。
周囲の人からしたら知ったこっちゃないことだが、
「みてみて!今、ほんとうについさっき。わたし、まつげ増やしてきたんですよ〜🎵」
と主張したくなってしまう。
いつもよりニコニコで街を歩きながら帰宅した。
母に、
「わたしもまつげあげたよ〜!」と連絡をしようと思い、
自撮りをする。
友人と遊んでも自撮り写真というものを自分から撮らないので、
わたしのスマホアプリに、加工アプリは入っていない。
そのため、スマホ内蔵カメラでそのまま自撮りをした。
したのだが。
撮った自分の顔をみて唖然とする。
え、こんなにわたしって毛穴開いてるの…
なんかほうれい線できてる…
しかも、左のほうれい線だけ右よりも濃い気もする…
なんか、顔歪んでない…?
さっきのシンデレラミラーではあんなに綺麗にうつっていたのに、
自撮り写真に言葉を失う。
余談だが、
最近AndroidからiPhone14に機種変更したのだ。
iPhoneは写真のクオリティーが高いと耳にしていたのだが、本当にその通りだった。
腹を立てる相手を間違えているが、「こんなに毛穴うつさないでよ!!」と、怒りさえ湧いてくる。
たまたまかもしれない、と
何度か撮ってみるが、どれも大して変わらない。
自撮り写真に衝撃を受けながら、
いつも使っている洗面台のミラーの前に立つ。
ああ、ここもシンデレラミラーであったのか。と今更ながら気づく。
わたしは多分、人よりも自分の顔にこだわりがなかったのだと思う。
可愛い人を見るのはだいすきだけれど、
元のつくりが違うからな〜と、自分が可愛くなろうと努力した経験は少ないし、
メイクの方法も勉強することが億劫で3年前くらいからほとんど変えていない。
ドラッグストアなどでコスメが溢れているのをみると、コスメひとつで何か大きく変わるのか?と思ってしまうし、
アイシャドウに至ってはなかなかなくならないため、2年くらい同じものを使っている。
顔に対して思うことは、「笑っていたらいいかな」くらい。
それが今日、もうごまかしのきかない年齢になってきたのだなと実感をした。
自分の顔をちゃんと見つめる、というのは案外勇気がいるのだなとも。
加工アプリが入っていないわたしのスマホは、
きっと現実をうつし続けてくれると思うので、
今日から努力をしようとちいさく決心する。
カメラロールが自撮りだらけになってしまいそうだが、
一日一枚自撮りをし続けるだけでも、
恐怖からがんばれそうな気がしている。