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子ども嫌いの正体

 物心ついた時から、私は自分より小さな子が嫌でした。

 相手が年下というだけで無条件に優しくしなければならない、理不尽なことをされても我慢しなければならない、年下の子と揉め事があった時に叱られるのはいつも自分だからです。

 小さな頃だけではなく、成長していく過程でスーパーや乗り物などで子どもを見かけても、かわいいと思った子は稀で、ほとんどはかわいくないしうるさしい不快でした。子どもを見て「かわいい」などと言っている同世代のことは戦略的アピールだと思っていました。

 ところがある時、そうではなく「本当に子どもってかわいいんだよ」と教えてくれた友だちがいました。私はその友だちが好きでした。とても健やかな子で、いつも自分を大切にしていました。信頼できる友だちからのその言葉は、考えるきっかけになった一言でした。

 なぜ私は子どもが嫌いなのか?

 漠然と子どもを持ちたいと思い始めてから、避けては通れない課題でした。

 稀ですが「かわいい」と思える子もいたことから、逆説的に考えてみることにしました。

 「子どもがかわいくないから嫌いなのではなく、かわいくない子どもが嫌いなのだ」と。

 そして、「かわいくない」と思ったことを、細かいことも含めて洗い出してみることにしました。

 また、自分自身も大変歪んでかわいくない子どもだったという自覚があったので、なぜ自分はそうだったのか、自分のようにならないためにはどう育てたらよいかも、併せて考え始めました。

 次はその内容について書いていこうと思います。





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