舞浜ユーラシアの17周年記念企画プレミアムアウフグースに行ってきた。
ビューサウナという壁1辺がガラスで
遠くに夢の国も見えるサウナ室に入る
景色より先に鼻が反応する
良い香りのお香が炊かれていた
そして、階段状の座席に普段サウナで見慣れないお寺にあるような宝具が並ぶ
それはまさに祈りを捧げる祭壇のようだった
入って5秒でこれはいつものサウナとは違う
神聖な領域に足を踏み入れたんだと
身体が理解した
その場に居合わせた男女20名は
岩盤浴用の館内着に身を包んでいたが
それはチベットの山奥で修行する僧侶の衣のようだった
全員が着席すると最後に
HOTLIMITの西川貴教を思わせる
全身ピタっとした漆黒の衣装に身を包む男が現われた
本日のアウフグースマイスターだ
あまりにアー写通りのその姿に緊張が走る
自己紹介と17周年の挨拶を終えると
本日の演目について説明を始める
アウフグースにはリズムにあわせて熱波を送るタイプやサウナの効能を説明しながらするタイプなど色々あるが本日行うのはハーバルと呼ばれる
儀式としてのアウフグースとのことだ
「本日は2種類のアロマ水を使用します。
1つめはブルータンジー 菊の1種です。
もう1つはヒソップ 別名ヤナギハッカです。」
説明が終わるといよいよ
本日の演目が始まる。
2つのアロマ水で蒸気を発生させ
BGMがスピーカーから流れる。
ネパールの歌だという。
コーラスに重ねて少女が歌というより祈り
いや詩を朗読している。
そうだ私はこれを知っている
ポエトリーリーディングだ。
サウナの中でポエトリーを聴く、
しかもネパールの、、、
予想外な体験に驚いていると
アウフギーサーは舞うようにサウナの中を飛び回り
今度は宝具のような楽器を一人一人の耳元でならしながら練り歩く
祭司が祭壇をまわりながらお経を唱えるように
お香とアロマ水の香りと楽器の音色に意識は
どこか遠くに向かっていくような感覚を覚える
この小さなサウナ室にいながら宇宙を感じるようだった。
いよいよ、アウフギーサーがタオルを取り出し踊り出す
サウナ室の大気を支配する舞のようだ
わかりやすい熱波が飛んでくるのではない。
サウナ室の中が温かい渦に飲まれていくような
この世界が創造された時のBIGBANGを彷彿とさせるような渦が
この舞浜のサウナ室でおきていた。
私の感覚はもう遠いところに行ってしまい
もうパイセン大塚さんのアナウンスもはっきり
耳には届いていなかった。
おぼろげに聞こえたのがこれから最終フェーズの熱波がくるということだった
アウフギーサーは巨大な扇を取り出すと
BPMの速い能を舞うようにあおいでいく
この舞による幻想な景色 、
鼻孔をとろけさせる香り、
朗読と楽器の音色、
そして皮膚へ心地よい熱波
そうかハーバルとは
5感で感じるサウナなんだ
一通りの演目が終わるとサウナ室の中は
盛大な拍手に溢れていた。
それは感謝であり、感動であった
私もこの日、この場所に居られたことと
そして、最高の時間を作ってくれた
アウフグースマイスターに惜しみない感謝をこめた。
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