#3【投資】初心者が元手200万円で日本株投資始めて1年で40万円の利益を出した方法①
こんにちは。ktr9です。
今回から「【投資】初心者が元手200万円で日本株投資始めて1年で40万円の利益を出した方法」を連載します。
今回は第1回です。
どこの証券会社が良いのか?
様々な証券会社がありますが、下記2点を重視して選ぶと良いと思います。
取引手数料が安い、もしくは0円
取り扱い銘柄数が多い
下記は証券会社毎の取引手数料と取り扱い銘柄数を比較した表です。ネット証券は実店舗を構えている証券会社と比べて取引手数料が安いです。中でもSBI証券と楽天証券は取引手数料が全額0円です。この2社は取り扱い銘柄数も多いので口座開設数が他社に比べて多いです。
私はSBI証券を使っています。楽天経済圏をよく利用される方は楽天証券が良いでしょう。
現物取引 or 信用取引どちらが良いのか?
株式の売買方法は2種類あります。現物取引と信用取引です。2つの取引方法の特徴を表にまとめました。
現物取引は投資家が自己資金で株式を売買する通常の取引方法です。対して信用取引は証券会社から資金や株式を借りて取引を行います。
現物取引では出来ないけど信用取引なら出来ることが3つあります。
取引可能額
現物取引は手持ち資金の範囲内でしか取引できませんが、信用取引では委託保証金の約3.3倍の金額まで取引が可能です。これをレバレッジといい、レバレッジ3.3倍まで可能と表現したりします。どういうことかざっくり説明すると、例えば100万円の手持ち資金があれぼ、それを元手に330万円まで証券会社からお金を借りて取引することができるということです。同日に同一銘柄を売買できる回数
現物取引は同一銘柄を売買出来る回数が同日1回までに制限されていますが、信用取引ではその制限はありません。そのため、信用取引を使えば同日に同一銘柄を何度でも売買することが可能です。売りからの取引
現物取引では株を買ってからでないと株を売ることはできませんが、信用取引では株を持っていなくても株の売りから取引を始めることができます。これを空売り(からうり)と言います。証券会社等から株を借りてきて売りに出し、また買い戻して株を返すという仕組みです。
現物取引では、株を安値で買って高値で売ることでその差額が利益になります。つまり株価が上昇している時に利益を出すことができる取引です。一方、信用取引の空売りを使えば株価が下落している時に利益を出すことが出来ます。
例で挙げて説明します。分かりやすくするために1株単位で考えます。今1株1000円の株があったとします。売りからスタートするのでまず1000円で株を売ります。株を売ったので手元には1000円の現金がある状態です。売った株がその後下がって900円になったとします。手元現金から900円出して同じ株を買います。すると手元には1000円-900円=100円の利益が出ます。これが空売りです。
初心者が始めるならまずは現物取引からで良いと私は考えます。その理由として3つあります。
売買の時間的スパン
初心者がいきなりスキャルピングのようなデイトレードをするのはハードルが高いです。短くても数日、理想は数ヶ月〜数年単位で株価の上昇を狙うのが良いと思います。なので、1日に何度も同一銘柄を売買する必要がないので現物取引で良いと考えます。手数料がかかる
冒頭の証券会社の比較で取引手数料が0円という話をしましたが、これは現物取引のみを対象としていることが多いです。SBI証券では信用取引の日計り(その日のうちに売買を完結する取引)であれば手数料無料としていますが、通常の制度信用取引では手数料がかかります。株式投資では如何にコストを抑えるかが大事です。下げられるコストは下げた方が良いので、最初のうちは手数料がかからない現物取引で良いと考えます。リスクが高い
現物取引では投じたお金が最悪0円になるだけで済みますが、信用取引でレバレッジ最大まで掛けて投資をしていると最悪手持ち資金が0円になるだけでなく借金をかかえる場合があります。
例を挙げて説明します。手持ち資金が10万円だとして、1株1000円の株を現物取引と信用取引で売買した場合を考えます。
現物取引の場合:
10万円で100株買うことができます。株価が急落して0円になってしまったら10万円が0円になります。持っていた10万円が無くなりますが借金は発生しません。
信用取引の場合:
レバレッジ3.3倍かけたとして、10万円あれば33万円まで取引できるので、最大330株買うことができます。株価が急落して0円になってしまったら、33万円が0円になります。元々手持ちは10万円だけなので、10万円-33万円=-23万円となり、手持ち資金が無くなるだけでなく23万円の借金が発生してしまいます。
このように、信用取引では借金をかかえる可能性があるので、初めは現物取引から始めるのが良いと考えます。
銘柄の選び方
現物取引で利益を出すためには、当たり前ですが安値で買って高値で売らなければなりません。つまり上がりそうな銘柄を探して安値で買って高値で売るわけです。ではどうやって銘柄を選ぶのか。方法はいくつかありますが、まず2つの分析手法、テクニカル分析とファンダメンタルズ分析から説明します。
テクニカル分析
テクニカル分析は、過去の価格推移や出来高等のデータをチャート化し、そこから将来の価格動向を予測する手法です。チャートパターンや各種指標を用いて相場の動きを視覚的に把握することができます。投資家の心理や行動が反映された結果としてチャートを解釈するため、主に短期的な売買タイミングの判断に適しています。テクニカル分析で用いられる代表的な指標には、移動平均線、MACD、RSI等があります。
ファンダメンタルズ分析
ファンダメンタルズ分析は、経済の基礎的条件や企業の財務状況等を分析し、資産の本質的価値を評価する手法です。経済指標、金融政策、政治情勢、企業業績等の要因を考慮し、中長期的な相場動向の把握に適しています。また資産の適正価格を判断するのに役立ちます。ファンダメンタルズ分析で注目される主な指標には、GDP成長率、インフレ率、金利、企業の財務諸表等があります。
テクニカル分析とファンダメンタルズ分析は、異なる視点から相場を分析します。そのため、相互補完的に活用するのが良いです。テクニカル分析は短期的な売買タイミングの判断に適していて、ファンダメンタルズ分析は中長期的な投資判断に適しています。
つまり、ファンダメンタルズ分析の手法で今後業績を伸ばしそうな業界や分野を絞り込み、財務諸表等から銘柄を選定し、テクニカル分析の手法で売買タイミングを探るわけです。
私の場合、いつもファンダメンタルズ分析を先にしてからテクニカル分析をしているわけではありません。チャートの形から先に選別してファンダメンタルズを確認するケースもあります。
注目している銘柄については今後別の記事で紹介していきます。
買うタイミング・売るタイミング
過去のチャートを振り返れば、どのタイミングで売買すれば良かったかを知ることが出来ますが、実際は明日の株価がどうなるのかは分からない状態で売買しなければなりません。そこでテクニカル分析で売買のタイミングを決めます。
まず1つ目が移動平均線を基準に売買する手法です。
ここで見るのはゴールデンクロスとデッドクロスです。
岩谷産業(8088)の2024年前半の日足チャートを例に説明します。
このチャートでは短期線(5日線)を黄色、中期線(25日線)は赤色、長期線(75日線)は緑色で表示しています。
またローソク足の陽線は赤色、陰線は緑色です。
1月末から2月頭にかけてゴールデンクロスしているのでここが買いタイミングになります。そこから右肩上がりのチャートになっていて、8月頭にデッドクロスしています。ここが売りタイミングになります。
この理想ケースでは、1650円で買い、2350円で売りとなり、1株当たりの利益は700円。100株買っていれば利益は7万円です。
2つ目がMACD(マック ディ)を基準に売買する手法です。
MACDは移動平均線よりも早くゴールデンクロス、デッドクロスの反応が出るため、より早く買いタイミング/売りタイミングを見極めることができます。
先ほどと同じ岩谷産業(8088)の2024年前半の日足チャートを例に説明します。
MACDは1番下のグラフです。このチャートではMACDは緑色、MACDシグナルは黄色で表示しています。
MACDがゴールデンクロスするタイミングに買い、デッドクロスするタイミングに売りを追記しています。
この理想ケースでの買い、売り、利益は下記の通りです。
1回目の買いが1650円、売りが1930円で、利益は280円/株。
2回目の買いが1990円、売りが2250円で、利益は260円/株。
3回目の買いが2400円、売りが2520円で、利益は120円/株。
各回100株ずつ買っていれば、合計利益は6.6万円です。
中長期で売買する場合は移動平均線を基準に、もう少し短期間で売買する場合はMACDを基準に売買するのが良いと考えています。
株式投資をしていく上で大事だと考えていることがあります。それは、なぜその株を買うのか、株価がどうなったら売るのか、を買う前に決めておくということです。これを決めずに買うと、損切りが遅れたり、もっと利益を出せたのに早めに利益確定してしまったり、ということが起こります。
私の場合は、このゴールデンクロス、デッドクロスのタイミングを基本的なルールにして1年間株式投資を続けたことで実際に利益を出すことが出来ました。
株式投資の勉強に使ったコンテンツ
株式投資の勉強に使ったコンテンツを1つ紹介します。
松井証券のYoutubeチャンネルにある「資産運用!学べるラブリー」シリーズです。現在Season15まで配信されています。ちょっと多いですが、Season1から見ると株式投資の基本を学ぶことができます。とても良いコンテンツです。
最後に
第1回はここまでです。第1回では概略について説明しました。
第2回からは
どの指標を見ているのか
実際に買った銘柄と売買のタイミング
についてより詳しく書いていきます。良ければ今後も読んでいただけると幸いです。