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神社仏閣デジタルトランスフォーメーション

一発目からスピリチュアルっぽいタイトルですが宗教の勧誘ではないです。

名古屋は大須の万松寺前にあった自販機。

自販機でお守りが売っている…!
キャッシュレス+人不在でお守りが買える時代になったんですねぇ…
おおーっと思ったものの、自販機でお守りってどうなんだろうと、ふと思ってしまったわたし。

そもそもお守りって?

厄除けや招福といった願いを込めた物品で、現代で一般的に頒布されているのは紙や木でできた内符を入れて紐で口を閉じたもの。
お守りは神前でご祈祷され神様の力が宿っているので、神様の分身と捉えて「1体2体…」と数えるそうです。

ということは、あの自販機でお守りを買うと神様の分身が排出されてくるのか…!とちょっと畏れ多くなったりもします。

普段お守り買う時だって…

でも普段お守り買う時を思い返すと、実際そんな畏れ多く受け取ってたりしないんですよね。
正月に、バーゲンセールさながらの神社の境内で授与所に群がる人達と、叩き売りのように巫女さんの手を離れるお守り。
よく考えたらこのプロセスで神様の存在なんて考えたことなかった。

画像はイメージです

って考えたら、お守りを自販機で買うことへの抵抗が薄れてきた気がします。
そもそもお守りはもっと前の段階で神様の力が宿っていて、渡すとき/受け取るときにに特別な感情は入っていなかったと。(いいのかはさておき…)
なら自販機で買ってもいいじゃん、と思えるきっかけになりました。

この感覚が「DX反対勢力」…?

普段業務でデジタル化を進める立場的に、この「よくわからないんだけど、何か嫌だ」みたいな感覚で物を言う人ってよく出会うんですよね。

よくわからないけど手でやるべき、とか
よくわからないけど自動化したらリスクありそう、とか

そういう人たちに対してたまに「今までもそんなこと考えてなかったよね?」っていうアプローチをとるのですが、今回はそれを自分自身にやってみたという感じになってしまいました。
こういう感覚なのですね。

神社仏閣デジタルトランスフォーメーション

話は変わりますが、御朱印NFTなんてものもあるらしいですよ。

御朱印とかって簡単に写真を撮ってインターネットにアップできる訳です。
ただデジタルデータであっても「自分が受け取ったもの」という唯一の証明ができたなら、本尊への敬意が増すものなのかもしれない。御朱印NFTはそれを実現している例ですね。
しかもオンラインでいただける(Mintできる)ということで、遠方の人にも優しい。(2023/11/16時点ではMintできなくなってました)

こういった取り組みにより新しい層が取り込めると文化の保存にもつながっていくのかもしれませんね。

お守りも御朱印も、旧来からの文化が、良さを残しつつ変革しようとしている興味深い一例でした。

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