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脚本家の日常コラム(定期購読マガジン)

脚本を書きながら日々思うことを書き綴ります。脚本家の一日とは。締切前のあたふたや、行き詰まったときのことも書いています。(300円/月)
脚本家という仕事以外の、自営業、フリーランスの仕事に興味のある人や、どうやって生きてるのか観察した…
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2020年8月の記事一覧

描写すること、省略すること

暑い日が続いています。 「私の家政夫ナギサさん」もあとオンエアを少し残すところとなりました。今日は「ドラマとして描写すること、省略すること」について少し書きたいと思います。

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半沢直樹とディズニー映画

今年も、もう終わりです。 ……と書いたのは、脚本の仕事はだいたい放送(や劇場公開)の半年前~二年前ぐらいに始めるものなので、これから取りかかる仕事というのはほとんど来年以降の案件になります。すると、かつて毎年真冬に次の夏のシングル曲をレコーディングしていたTUBEのように、気持ちとしては「もう来年」ということになります。嗚呼、今年も終わってしまいました。今年の一文字は何でしょうか。「菌」になりそうですけど、ウイルスと菌は違いますからねえ……。

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私はカモメ

先日はNETFLIXで「新聞記者」を見ました。 話が面白いのも良かったんですが、主演のシム・ウンギョンの存在感が素敵な映画でした。この俳優に惹き付けられる魅力は、何なのだろう? と思いながら見ていました。演技力、と言ってしまえばそれまでなのだけど。なんか猫背な感じとか、「新聞記者」として居そう、な感じがうまいんですよね。台詞以外の振る舞いにとてもリアリティを感じました。

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決定稿の入稿はいつもバタバタだ

空いた時間に「一人称単数」(村上春樹・著)を読んでいます。 平易な文章で難解なテーマを伝えようとする手法は、ドラマ作りにも共通するところがあります。難しい言葉で難しい概念を伝えようとしても粘りが効きません。ドラマの場合は観ている人の規模が特に大きく、観客が何百万人、何千万人という世界なので、基本的には誰にも分かるように「ひらがな」で喋ることになります。 だからと言って、簡単な概念を伝えるだけでいいかというとNOで、深く理解してくれる層にも届く内容にしなければ、幅広い層に見

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