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98㎏から75㎏を目指すバンドマンの復活日記 その4 1週間経つ

1週間続けたら

ダイエットが1週間も過ぎると、すでに変わってくる。

一番変化があったのは、あれほど地獄のような苦しみだった3kmジョギングが、止まらずに走れるようになっていた。
10回ずつの筋トレも苦しみつつもクリアできるようになっている。

空腹状態にも免疫がつくようになり、おなかと背中が引っ付いてしまったような感覚のほうが、メンタル的にも安心をしているような気分だ。
これほどスッキリしていたらアバラが見えるほどになっているのではないかと思って鏡を見てみたが、しっかりと全知全能のデブがそこに立っていた。

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植田「まだ神デブです」

トクダ「やった!デブじゃなくなったら『神』や!」(意味不明)

植田「神デブ→劇デブ→デブ→ぽっちゃり→普通→細身→細マッチョ→神。7回進化が必要です」

トクダ「あ!神も出世魚システムなのね」

植田「そっす。あいつら努力の塊っす」

神か……昭和の男だからだろうか頭の中に「舘ひろし」が浮かんだ。

なる!

イメージすれば必ず到達することを知っている。

俺は舘ひろしになる!!!

麦わら帽子で海賊王になるといわんばかりの言い切りで、松が丘町の小さな会社で叫んでみたところ、隣の席の女性社員が反射的に耳をふさいだ。

「社長、ピンとこないです」

あれ?小野伸二なのかな?
そう思ってしまうくらいの見事なスルーパスをされてしまう。

ごはんをどうしているか

ご飯は妻が毎食作ってくれている。

今までダイエットするする詐欺にあきれて、もう今回は何も手伝わないと言われてしまったが、2日目にはもう「ささ身」を使った美味しい料理を出してくれる。

娘二人はやんちゃ盛りで、つまり、娘のごはんとボクのごはん2種類を作ってくれているわけだ。

毎回をそれを報告するわけだが、植田健一も「えーなー」の連発だった。

仕事をしながら、ひたすらメニューをこなす日々

とにかくジョギングはまだまだ余裕がない。
つらいのは深夜に仕事が終わったときは、夜中の2時だろうととにかくメニューをやり切ることに専念した。

ここでの話は、リアルタイムとは言えども少々の時差があり、これを書いている今ではある程度知識とペースを理解したうえでダイエットしているが、この時は、ただもう、やり切ることをベストとしていた。

…とはいえ、深夜のジョギングは地獄そのものだった。
しかも雨が降っている。誰だ梅雨時期にダイエットを始めたのは…

歯を食いしばった。

3か月もすれば、描いた自分になれる。そこからまったりボディメイクしなおして、1年後には舘ひろしになるんだ。

どれだけ笑われても恰好はつけなくていい。
全知全能のデブは、お菓子を食べているとき以外、どうやっても様にはならないのだ。

走れ、デブ。

そして、ダイエットは、1日、1日とビートを刻み、次の展開「停滞期」に突入していく。

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