退職(3)
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3回目の「最後の出勤日」を迎えて、3回目の「最後の退勤」を終えた
腹が立ってしょうがなくて、絶対に仲良くなれないと思って、感謝の気持ちなんてなくて、さっさと辞めてやりたいと思ってた
お菓子を渡すことすらしたくなくて、お金の無駄だという理由で買わなかった
だけど、「ありがとうございました」って言って餞別の品をもらって、自分の小ささを感じて情けなくなった
大嫌いでしょうがなくて、もう関わりたくなくて、お菓子を渡すことすら嫌だったのに、2年前に思った「人を嫌いになりたいわけじゃないのに」という感情を思い出した
人を、嫌いになりたいわけじゃなかったなあ
結局自分は大人になりきれていなくて、いつまで経っても浅はかで幼稚なまま
何をしてあげられたんだろうなあ
でもそれでも、「お前のこと認めねえ会社はクソ」と言ってくれたことと、「あなたならどこでもやっていけるよ」と言ってくれたことを、一生誇りに思って生きたい
意味分かんない2年間だったけど、少しだけ強くなれて、少しだけ自信が持てるようになったかもしれない
自分はどこでもやっていけるし、自分は結構愛されるから
驕らずに
着飾らず
素直でいることのリスクが、いつか分かればいいなあと思う
うまいこと、生きていけたらいいな
頑張ってねと言われたことを忘れずに