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身内の死について思うこと

祖父母が亡くなった時、すごい悲しいわけでもなく、淡々としていた。

祖父は事故死だったからいきなりだったし。
いきなり身内が亡くなると、悲しいとかよりもびっくりする。

祖父はアル中で、肺が悪くて酸素ボンベを付けていたから、長くはないと思って覚悟していたし。
その状態で山菜を取りに行って、川に落ちたと聞いたから、少し呆れてしまったくらいだ。

子どもの頃は祖父のことが好きだったけど、大人になると、祖父も人間だから良いところばかりじゃないと気付いたし。
精神的な距離は、遠くも近くもないという感じだった。

祖母の時は衰弱死だったけど、元気な時に入院したから最後の方は会っていなかったし。
いきなり状態が悪くなったから、突然死に近かった。
家にいた時は、介護の必要は無かったけど、ご飯のことを考えないといけなかったし。
好き嫌いが多かったから大変だった。
途中から認知症っぽくなっていて大変だったし、歳を取ってわがままになったりもした。

祖母も子どもの頃は好きだったけど。
大人になると、あまり好きになれない部分もあったし。
認知症みたいになってからは、話もいまいち通じなくて疲れることが多かった。

祖父の時はいきなりだったし、理由が理由だったから、葬式に来た他の親戚も、ちょっと呆れてる感じもあったけど。

祖母の時は、泣いている親戚も多かった。

きれいな気持ちで最期を見送りたいなら、適度な距離感が必要なのかなと思ったりする。
最期が悲しいのは辛いから、最後まで近くにいて、諦めとか心の準備ができた方が良いとも思う。
どっちの方が良いとも言えない。

親が亡くなった時のことを思うと、実家を出てたまに親に会うくらいの方がちょうど良いかなと思ったりする。
ずっと実家暮らしで親といると、良い意味でも悪い意味でも距離が近過ぎる。

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