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K's News Recap #4 : 気候変動&生物多様性の国際決定と企業活動

*現在ナミビアに滞在中で、電波の関係でアップが少し遅くなりました🙇‍♀️

アゼルバイジャン・バクーで11月に開催された気候変動枠組条約のCOP29とコロンビア・カリで10月に開催された生物多様性条約のCOP16。

それらの決定や合意事項は、企業活動やビジネスとどのような関わりがあるのでしょうか?

最近では「脱炭素経営」や「ネイチャーポジティブ経済」など、気候変動対策や生物多様性保全と企業活動の関連性が重要視されており、実際にTCFDやTNFDといった企業の情報開示活動も盛んに行われつつあります。

そこで今回は、「気候変動&生物多様性の国際的な決定と企業活動の関係」について、気候変動COP29結果で企業活動に関わる点がわかりやすい記事を1本、生物多様性条約COP16の結果を企業目線から解説した記事を2本集めました。企業セクターの方や企業の動向に関心がある方におすすめです。

気候変動&生物多様性の国際的な決定と企業活動の関係の厳選記事3本

1.COP29、CO2削減の国際クレジットで合意 米国は気候変動交渉から離脱目前 途上国には3000億ドル以上の支援金(日経ESG)

記事の前半では、気候変動枠組条約COP29の主要結果の資金に関する内容や予想されるアメリカの今後の動きが解説されています。また企業にとって重要な決定の1つである「カーボンクレジットに関する合意」の状況が記事後半で簡潔に説明されています。気候変動COP29決定の概要を押さえておきたい企業セクターの方におすすめです。

2.COP16に日本の経営層が大挙、自然の指標や生物多様性クレジットに熱視線(日経ESG)

生物多様性条約COP16の結果について、企業の目線から解説された記事です。TNFDや生物多様性クレジットに関する動向がわかりやすくまとめられています。こちらも、企業セクターの方や企業の動向に関心がある方におすすめです。

3.生物多様性条約COP16解説コラム - デジタル配列情報からの利益配分の合意形成など一定の成果も継続議論多し-ビジネスの観点から概要とポイントを解説(PwC Japan)

生物多様性条約COP16での議題の動向や決定事項、今後企業に求められる対応までが簡潔に説明されています。国際条約の決定が企業活動にどのような影響を及ぼすのかがわかりやすくまとめられています。企業の方は必見です。

時間があるなら合わせて読みたい

1.企業のための温暖化適応ビジネス入門

https://www.meti.go.jp/policy/energy_environment/global_warming/pdf/JCM_FS/Adaptation_business_guidebook.pdf

経済産業省が発行している「温暖化適応ビジネス」に関するガイドブックです。気候変動対策には温室効果ガスの排出抑制する「緩和策」と自然や人間社会のあり方を調整する「適応策」があります。企業の気候変動対策に「適応」の視点も組み込むことで、気候変動対策にさらに貢献し、持続可能な経営につなげていくことが可能です。

2.生物多様性ビジネス貢献プロジェクト

ビジネス活動を通じて生物多様性の保全に貢献した日本の企業による取組を紹介しているサイトです。選出は環境省と経団連が行っています。「昆明モントリオール世界枠組」のターゲット番号ごとに企業の活動事例を参照することができます。

▼ナビゲーターの視点

 現在では、生物多様性条約COPにも企業からの参加者が増えており、企業の方の関心の高さも伺えます。また、「自然共生サイト」の認定も始まったことで、企業による生物多様性保全活動も以前より活発で、増加傾向にあると感じています。
 見せかけの環境活動であるグリーンウォッシュにならないよう、専門家の助言も踏まえつつ、脱炭素経営やネイチャーポジティブ経営が今後さらに広がっていくことを期待しています。

▼ナビゲーターの余談

 生物多様性と企業活動やビジネスの話をする時のキーワードの1つに「主流化(Mainstreaming)」があります。主流化は、生物多様性を企業活動やビジネスの真ん中に据える、つまり、それを1番に考えていくようなイメージです。「主流化」はビジネスだけではなく、農業などの一次産業や健康セクターなどにも使用されています。過去の生物多様性条約の会議では、主要議題の1つとなっていました。

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Kotoko Yadomaru
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