お時間ございましたらお付き合い下さい。
こちらが前回です。
昔、市民劇団に在籍していた頃の劇団長から興味深い話を聞いたことがある。
何でもその昔に海岸に流れ着いた太鼓を見よう見真似で叩いたことにより、市井の民に広まっていったことが一般における日本の音楽のルーツ(それまでの音楽は祭礼や神事、儀式など)とされる研究を劇団長の友人の民俗学者が研究しているとのこと(自分は優等生ではなかったので話はうろ覚えだが)。
もの凄く平たく言えば、日本の音楽の歴史は(演奏、という意味を含めると)物真似がルーツ、と言うのだ。
世もすればトンデモ仮説だが、正直成る程言い得て妙、の部分もあると感じている。
というのも、声帯模写の歴史に関しては情報は出てくるのだが、こと形態模写に関しては圧倒的に少なく、近辺の歴史しか該当しないのだ。
今回はこの仮説を元に話を進めていこうと思う。
キメラの潮流、その源泉
Jポップはキメラ、の由縁は前章で話した内容だけに留まらない。
そしてJポップという言葉自体が(最早今となっては)ほぼ全ての音楽の要素を取り込み、そしてそれらを内包する巨大化物ジャンルになってしまっているがゆえ、実質どこから観察すれば全貌が理解できるのか判らないレベルである。
だが細かく砕いていく事で見えてくるモノもある。
そしてその内容は結論において重要なモノになりそうなので、多岐に渡ってしまうが(ざっとではあるが)、複数回に渡りジャンルそれぞれの流れについて海外と日本に分けてピックアップして行こうと思う。
フォークソングの海外と日本の流れ
ジャズの海外と日本の流れ
近年では若手や中堅のジャズに対する貪欲な姿勢も相成って更なる多様性を受けJ-JAZZなる言葉も作られそうだ。
※リンク元の記事はインストバンド Calmera(カルメラ) に在籍の西崎ゴウシ伝説氏が執筆した記事です。そちらでJ-JAZZを提唱しています。
ヒップホップの海外と日本の流れ
この次がロックの項目なのですが、ロックのファン層はとても多く、また情報が多岐に渡る可能性(主に日本)がとても高いので準備を踏まえて次回に回します。