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割に合わないギャンブル
昨日また新たな法律事務所に労働審判についての相談に行ってきた。
事務所は都内の一等地にあり、久しぶりに訪れる某所でグーグルマップを頼りに法律事務所を探すも、道順が煩雑すぎて中々見つからず、面談時間が迫っていることから、やむなく法律事務所に連絡。
全ての感情を殺したような淡々とした口調の男性が電話にでたので、道順を聞こうとすると更に淡々とした口調で「当事務所は少人数で運営しており、道順を教えているお時間はございません。ご自分で探して来所してください」と言われ、カチンときたが、とりあえずわかりましたと伝え、周辺を小走りでウロウロ。
法律事務所の対応にイライラし始め、正直帰ろうか悩んだが、5分程探し、ようやく発見。
受付に置いてある電話を鳴らすと年配の男性が出てきて、個室に案内された。
ドアをノックし、2人の男性が入ってきた。
1人は40代、もう1人は60代ぐらい、取り急ぎ面談時間に遅れたことを詫び、名刺をいただき、面談開始。
まとめてきた資料を渡すと60代ぐらいの男性が開口一番「とりあえず口頭で説明お願いします」と淡々とした口調で言ってきた。
何か感じの悪いなと思いながら、時系列に沿って話し始める。
合間に質問を挟んでくるのは年配の男性のほうばかりで、もう1人の男性は私の話を聞きながら、終始無言で要点をノートに書いている。
一通りの説明を終え、再度いくつかの質問に答え、受任可能か確認すると可能との返答。
但し、費用がやや高額なのと万が一会社側が和解金の支払いを渋った場合は訴訟に発展し、更に費用が嵩む。
また敗訴の場合の着手金の返金や弁護士のタイムチャージの返金は当たり前だが無い、完全な費用倒れになる。
ある意味ギャンブルだが、勝っても割に合わないギャンブル、しかしながら何もせずに退職は悔しすぎる。
若い方の弁護士から「ご希望なら本日にでも見積もり出しますが、どうしますか?」と聞かれたので、とりあえず1度持ち帰り考えますと伝え、事務所を後にした。
ビルを出て、グルっと街並みを見渡したら、この立地に事務所構えれば、そりゃ金掛かるよなぁと妙に納得し、昼下がりの街をブラブラしながら帰宅の途についた。