J( 'ー`)し 生理と子宮頸を切った話
こんにちは、てうちかです。札幌で一児のかーちゃんをしています。
かーちゃんこの間タンポンを買い足したら、いつもより吸収量が少ないのを買ってたみたいで、1時間も保ってくれなくて大変でした。
かーちゃんの下ネタは嫌と言う人もいると思うんですが、そんな人こそちょっと聞いて欲しいよ。
えっちな話にもつながるけども、今回は月経の話です。
こんな人に読んで欲しいよ
女性の生理がよくわからない
ポルチオに興味がある
円錐切除手術をする予定
じぶんは関係ないと思わずに。あなたのパートナーや娘、親戚、友人がもし悩んでいたら、理解の手助けになるかもしれないです。
基本のき
ざっくり月経(げっけい)とは
月経=生理のこと。だいたい28日周期で1週間くらいかけて子宮内膜が血を流しながら剥がれ落ちる現象。普通に痛いよ!
生理ってなんで痛いの?
粘膜がべりべり剥がれてるからね。毛細血管もぶちぶちされるから出血するんですよ。
しかもその粘膜だったどろどろと血が、ぎゅっと閉まった子宮口を無理やりに通り抜けてくるのも痛いし、その排出を助ける成分でお腹を下すこともあるし、さんざんだよ。
貧血になってだるいし眠いし、そんな状況が月の1/4続きます。ついでに言うとホルモンの変化はその前後にあるので、かーちゃんは月の半分くらい何かしら生理の悩みをかかえてます。
タンポンって何?
生理中は経血(月経で出てくる血)が不随意に流れ出てしまうので、基本は下着にナプキンを当てています。
それに対して、タンポンは膣の中に入れて経血を吸う生理用品です。終端のひもだけ外に出しておいて、使い終わったら引っ張ってとり出します。入れるのも出すのも、初心者には恐ろしく感じるものだと思います。
最近のはほぼ全部アプリケーターにセットされているので、つるりと入るようになってるんだけどね。
生理用品は買う時に紙袋で隠されるのが、かーちゃんには不思議でなりません。だから使わない人は知る機会がないんでしょうね。
タンポンの他にもお股にぺたりと貼って使うシートや、膣の中に入れて経血を貯めておくカップなんかもありますよ。
生理用品ってどれくらい必要?
これは人によってだいぶ違います。かーちゃんの場合はこんな感じ。
かーちゃんは1日目2日目が大量出血、3日目は通常、4日目以降は少いという感じです。
若い頃は3日目にピークがきてほかは普通量で7日間でした。それが30歳前後から経血量が少なく色もドス黒くなって、月経期間が長引くようになりました。
実はこのとき子宮頸が病気になっていまして、手術したら現状の通りめっちゃ排出が早くなったんですよね。たぶんこの頃は、子宮頸が肥大化して子宮口を狭めていたんだと思います。
子宮頸部円錐切除
(しきゅうけいぶえんすいせつじょ)
そもそも子宮頸部ってなにかというと、子宮と膣の繋ぎ目のことです。風船の結び目みたいにきゅっとしてぴょっこりしてるので、人によっては膣から触れると思うけど、無理せずに。
ちなみに検診で細胞をとられるのもここです。子宮頸はポルチオとも呼ばれてるので、聞き馴染みのある人もいるのでは。
ここの病気といえば代表的なものは子宮頸がんです。かーちゃんの場合正しくは「高度異形成」というものでがんの一歩前段階だったそうです。
膣側から見て丸くメスを入れて頸部をくり抜くと、円錐状にとれるから円錐切除。局所麻酔でサクッと手術は終わりました。切り取ったものは「男性の親指の先くらいの大きさで、牛脂みたいだった」と夫の証言があります。
えっちな話
ポルチオと書くとなにやら卑猥な印象があるのは何ででしょうね。関係ないけどポリネシアンも同じような風評がありますね。
かーちゃん性的なことはあまりタブーがない人なのでよく見聞きするし、若い頃はいろいろありました。
だから病気になったの?と聞かれると、そんなことはありません。
子宮頸がんの原因は結構どこにでもいるヒトパピローマウィルスです。自分が持ってても発症しないという人もいるし、傷口や唇からだったり出生時にも感染するから処女童貞セックスレスなお付き合いでも感染するときはするのです。
あと、同じ場所を刺激し続けるとがんになると聞きますがこれはどうなんでしょうね。皮膚がんや舌がんでそんな例を見聞きしますが、もし同じ理由なら子宮頸がなる前にもっと外側の性器ががんになってるんじゃないかな。
ところで、ディープでレトロなネットの話題に詳しい方ならガナニーという言葉をご存知かもしれませんね。
かーちゃんは円錐切除後ポルチオでの性感がなくなったので、やっぱり性器付近のがんは快感をもたらすのかもしれないです。知らんけど。
気づいたきっかけ
かーちゃんが異形成に気づけたのは本当に偶然でした。
当時、心療内科に通うほどたくさん不安を抱えていた既婚子無しのかーちゃんは、人生の不安を少しでも消していこうと考えて、とりあえず不妊の検査を受けようと婦人科へ。
妊娠に問題ないなら、仕事がつらい時に妊娠したらしばらく休めるかも!なんて思ってました。
そんな軽い気持ちで受けた検査で発見された病気です。月経の違和感は病状のお知らせみたいなものだったんですね。
不妊治療をするにしたって子宮頸がんなら治るまでは妊娠できません。
さらに円錐切除してる妊婦は早産流産のリスクがあがるらしいです。子宮が膨らむのに出口の栓がないんだからそりゃそうだわね。
そんなこんなで、不安解消のために受けた検査で病気が見つかり治ったものの、その先の不安はより強くなってしまったのでした。
術後
その後のかーちゃんは鬱で休職していたのもあって、不安感で家出のようにとうとつな旅に出たり、出先で出血して後悔したりまったく安静にしてませんでした。
女としての機能を失った訳じゃないけど、夫に対してなんとも言えない申し訳なさを抱えるようになってしまったんです。
今となってはこのとき見つかって良かった!以外の感想はないんですけどね!
思ったより人生に影響しなかったよ
子宮頸がなくなっていちばん変わったのは、前述のとおり生理の経血。子宮内に血液をとどめておけなくなったのかな?と言うくらいどばどば出てすぐ終わる感じで血も真っ赤です。
鮮血は血がすぐに外に出てるってことなのでよいことですね。
これから5年くらいあとに不妊治療をしましたが、その間は特に影響なしでした。
妊娠してからは、場合によっては子宮口が勝手に開かないように縫うよと言われていたんですが、これもギリギリセーフで縫わずにすみました。
妊娠後期はお腹が張り続けて、高齢初産と高血糖のせいで市の助成券が足りなくなるくらいの検診は必要になったけど、帝王切開で無事かーちゃんになれましたよ!
出産間際にマタニティブルー(?)をぶちかまして、「子宮頸切って、自然妊娠もできずに帝王切開までするなんて」と、謎に涙が止まらなくなってしまったときもありましたが子が生まれてしまえば何も気にする余裕はなくなりました。
子が無事ならそれでいいのだ。
産後の月経
かーちゃんになって2ヶ月後くらいから、不定期で月経が再開しました。安定するのは半年後くらいでしたが、お乳が止まるのと同時でしたね。そーゆーホルモンバランスみたいです。
お乳がしっかり出ている人は生理の再開も遅いらしいですよ。
しばらく生理のない快適な生活だったのにげんなりしてしまいますが、更年期になるまでのお付き合いなので仕方ない!
再開した月経は、産前とは特に変わらずドバッと出て長引かない感じではあるのですが、かーちゃんは生理前のイライラがとんでもなく強くなったんですよね。
子育ての生活習慣で寝不足だからと言うのも理由かもしれないですが、どうにもできなかったので今は命の母ホワイトにお世話になってます。
何かの役に
ここまでちょっと生々しい話をしてきましたが、かーちゃんは女性の月経を男女問わずみんなに学んで欲しいと思っています。
子育てが男女平等に行われるようになってきたのは感じますが、妊活は未だに女性だけが頑張るべきことと思われている気がするので、そこも男女で同じ熱量をかけられるようになればいいなぁと思っているのです。
こうやって女性の事情を気楽に話せるようになれば、世の中の認識も変わりやすくなるんじゃないかと。ひいては、災害時に生理用品が必要物資として認められるようになるといいな。
自分以外の人のことや男性側の事情はかーちゃんにはわからないので、みんなも気楽に体験談を書いてみて欲しいです。