兵庫の防災教育 2
講義の1コマめは「心のケア」に関することでした。兵庫県には心のケアセンターというところがあり、一般・専門職向けに幅広く研修も行っているのですが、研究所員さんの講義がとてもよかったです。
★この講義のポイントは、ケアにあたる人もケアが必要な存在、というこ とでした。ここ数年、特別支援教育に関わってきて、同僚が疲れていくさまを目の当たりにしてきました。誤解をうむ表現かもしれませんが、通常の学級で教師のペースで教えてきた教師にとって、あくまで子どものペースで、8人とはいえ習熟度もバラバラな子どもたちに教えるは、なかなかハードで心が折れることが多いのです。私は最近、通常学級で教えている教師たちが、職員室でテストの平均点や難易度、子どもたちの理解度のことを話す際、その好意的でない言い方に本当に腹が立ちます。「教え方が悪い!」と言ってやりたくなります。…しかし、最初は疲れていた同僚たちも、だんだん元気になるんです。最大8人という小さくて大きな特別支援学級の中で、のびのびと自分のペースで成長する子どもたちを目の当たりにして、教師もいきいきしてきます。そしてだんだんと、自分の中で「良い授業ができた」と思うことがでてきたり、子どもたちの「できた」という表情に出会ったりしながら、癒やされていきます。これがなかったら、「今日こそ学校休んでやる」の繰り返しです。
★ケアにあたる人間も、ケアを受けるべき人間。そう講師さんがおっしゃったとき、ほんとにそうだと思えました。
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