あなたとわたしの文化

どうにも、もやもやするできごとがおこる。できごととしては、もはや消せない過去だけど、消せないからこそもやもやする。

デジタルタトゥーとか言われるけれど、わたしたちの脳みそも、たいがい消せない過去の記憶に悶絶することがあるから、何千年経っても人類の歩みはあまり変わらない。科学が進歩しても。

職場でのあることがきっかけで後輩が傷ついてしまい、仕事や将来の展望についてモチベーションを保てなくなりそうだった。さしでがましいが、管理職にそれを報告したわけだが、報告した私の思惑とずれた反応が返ってきて戸惑っている。今のもやもやは、それだ。

知っておいてほしいと思ったわたしと、すぐに答えを出したい管理職。

マネージャーのわたしと、監督業の管理職。

そりゃ話しても平行線か。見てるものが違いすぎるか。文化が違ったか。

たとえば家族なら、夫婦だけがこの文化の違いに敏感だ。子はそれぞれの文化を併せ持つから、いいとこ取りをすればいいのだ。ところが夫と妻は日を重ねれば重ねるほど差異に気づく。最初はその差異の発見さえ楽しい。

だけど不定期に交代する管理職や同僚との文化の違いは?埋められない差異を埋める努力をするか否かは、差異を埋める歩み寄りをする「価値」があるかないかで判断されるだろう。

あなたとわたしの文化。いろんな違いがあって、埋める努力のできないこともあるけど、せめて知っておきたい。だれもが違いを抱え、違う悩みをかかえていることを。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?