ひとでなしであるということについて①(自己紹介のようなもの、その2)
小学一年生の頃の思い出。
その日私は、担任から、学校を休んだ女の子の家にプリントを届けて欲しいと頼まれた。その女の子と私は家が近所ではあったものの、特に仲がいいという訳ではなかった。
私は当時から人見知りで、親しくもない異性の家を訪ねることには抵抗があったが、教師の頼みを断る勇気もなく、渋々承諾し、渡されたプリントを確認した。
宿題のプリント数枚。授業参観のお知らせ。学級だより。おともだちからのメッセージ。
……メッセージ?
担任は言った。
「お休みした◯◯ちゃんに、メッセー