仕事に将来性を求めても意味はない
お仕事を探している方々の考えを聞いていると、疑問に思うことがある。
それは仕事に将来性を求めすぎているということだ。
この変化の激しい時代において、将来性が確約されている仕事がどれだけあるのだろう?
おそらく、多くの人たちが考えている将来性とは「安定性」のことだ。
しかし、不安定な現代において安定性なんて求めるのは矛盾している。
安定性なんて存在しないということであり、引いては将来性のある仕事なんて存在しないということである。
そもそも、歴史を振り返ると社会が安定していた時代なんてほとんどない。バブル期の話を持ち出す人もいるけれど、その後の経済状況から現代を見れば将来性というものがなかったことの証明である。
このように言うと「将来性がない=絶望的な世界」というイメージをもたれるかもしれないが、そういう意味ではない。
社会は常に安定性なんてない、つまり不安定な状態が当たり前なのだ。
不安定な状態とは「常に変化している」という状態である。
これは現代に限らず、いつの世も、どこの場所でも、人間がいてもいなくても、常に物事は変化し続けている。仏教でも「諸行無常」という言葉があるほどだ。
だから、仕事を探すときに「将来性のある仕事はどれか?」とばかり考えても意味はないのだ。そんな仕事なんて存在しないのだから。
また、「賃金が高い=生活が安定する」とも思わないほうがいい。賃金が高いということは、それだけ求められることが多いということだ。賃金はたくさん入るかもしれないが生活が不安定になるかもしれない。
では、どのようにして仕事を探せばいいのだろうか?
・・・そんなことは分からない。それこそ自分で考えるべき問題だ。
単純に本記事で言わんとすることは、仕事探しの軸に将来性を据えないほうが良いという話である。
そんな不確定要素に標準を合わせるよりも、自分がやってみたい仕事や自分ができる(と思う)仕事に目線を据えたほうが良いと思う。
もっと言えば、自分自身がその業界、その仕事に将来性を築きたいと思えるような仕事を探してみてはどうだろう。何なら起業というのも1つだ。
仕事探しはそこまで大袈裟に考えなくてもいい。また、将来性なんて不確実な要素を軸にしてしまうと視野が狭くなってしまう。そのことを頭の片隅に入れてお仕事を探してみてはいかがだろう?
ここまで読んでいただき、感謝。
途中で読むのをやめた方へも、感謝。