「効果」とは、やった人しか分からない
いつの世にも「〇〇が儲かる」「成功する人の共通点はコレだ」みたいな謳い文句の広告や書籍はたくさんある。
しかし、それでうまくいった人に出会ったことがない。
『金持ち父さん 貧乏父さん』という本はロングセラーであるが、あの内容を実践した人はどれだけいるだろう?
お金の話だけでなく、ダイエットや肉体改造ならばどうだろう? その情報の発信者のやり方どおりに頑張った人はどれだけいるだろう?
勉強法も同様だ。英語をペラペラ話せるという動画はたくさんあるが、それで流暢に英会話ができるようになるほど学習を続けた人はどれだけいるか?
もちろん、万人受けする方法は存在しない。Aという方法よりもBという方法のほうがうまくいく人もいれば、AもBも合わないということもある。
ここで問題なことは、合う合わないではない。
大切なことは、うまくいくという方法を知ったときに、自分がその通り行動するかどうかだ。
大抵の場合は「へぇ~、すごいなぁ」で終わる。自己啓発セミナーで「良い話を聞いたなぁ」で終わるようなものだ。モチベーションは上がっても何も行動しないとセミナーに投じたお金と時間は無駄である。
私は新しい手法を知ると「行動する」というよりも「試す」というスタンスで取り組むことが多い。
そこで色々な気づきが得られるわけだが、そのような「試す」という取り組みをしていると、たまに周囲から「それって効果あった?」みたいな聞き方をされることがある。
そのようなときは「まぁ、そこそこ」とか「まだ検証中かな」と返す。
なぜならば、「それって効果あった?」と聞く人は、「効果あったよ」と伝えたところで行動しないからだ。
その効果を知りたければ、実際に自分も行動するのが確実である。
しかし、行動する人は稀だ。オンラインショップでレビューを見てから買物することが当たり前になっている現代人らしいと思う。
ネット上でたまに「その漫画って最後どうなったの?」と質問している人を見かけるが、「気になるなら読めばいいじゃん」と思う。時間を費やして読むほどに興味はないのだろうが、ならばラストなんて最初から気にしなければいいだけのこと。
きっと作品のラストだけ教えてもらったところで「へぇ~」で終わるだろう。それはラストまでのプロセス(物語)を時間をかけて読まないからだ。
何度もお伝えするが、本当の意味「効果」というものを知りたければ自分で行動するのが手っ取り早い。
それは言いかえると、効果というものが確実に得られるか分からないものに対して時間を投資することである。ときにはお金もかかるだろう。
行動した結果、何の効果も得られないことだってある。というか、大抵のものはそうだと思う。たまに効果が得られれば「ラッキー」となるくらいだ。
しかし、それは周囲に自慢できなくても自分の中の経験や知見になる。
また、何の行動もしなかった周囲から「え、お前アレ本当にやったの?
と注目されることもあろう。
上記で私は「試す」とお伝えしたが、それを周囲が知ると「本当にやったの? 馬鹿じゃない?」みたいに言われることがある。まぁ、後で考えれば馬鹿だなと思うこともある。
しかし、「そうか、これは”自分にとって”効果がなかった」という成果は得られる。それは誰でもない自分だけのものだ。
また、このようなブログなどの媒体でも「試す」によって効果が得られなかった体験や、時には失敗というカタチで終わった後の考察も伝えることができる。それが誰かの役に立てば、なお良しであろう。
――― 私はこれからも「試す」。
――― 効果のありなしなんて関係なく「試す」。
それは誰でもない、自分だけの「効果」につながると知っているから。
ここまで読んでいただき、感謝。
途中で読むのをやめた方へも、感謝。