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予定や方針は柔軟に修正する

”予定”とは「この通りにやらなければいけない」というものではない。

スケジュール帳に書かれたキツキツの予定をその通りに進行できると達成感はあるが、物事は予定通りに進めることが目的ではない。

予定とは、何かしらの目的を達成しようとするために組まれるものであって、それ自体は本質ではない。

これは”方針”と呼ばれるものも同様である。

方針と言えばビジネスで耳にする機会が多いだろうが、これも本来は事業理念が根本にあるものであって、方針通りにやることが目的ではない。

むしろ、変化の激しい時代において、事業理念はそのままであっても、方針は時世や状況に合わせて変化させたほうが良い。 


 
少し大雑把な話であるので、少し規模を狭めて具体的に話をしてみる。

私が身を置く介護の仕事では、現場で働くスタッフは常にキツキツの業務に追われている。(まぁ、大変なのはどの仕事も同じだが)

そして業務に忙殺されてミスや作業漏れが起きないように、1日のタイムスケジュール等はどこの事業所や施設でもあるだろう。

ここで問題なのは、タイムスケジュールどおりに仕事をすることが目的になっている介護スタッフがいることだ。

ご存知ように、ご高齢者は人間でありその行動は自由だ。認知症ともなると予測はつくが想定外の動きもするし、こちらの介助に応じないこともある。
すると、タイムスケジュールどおりに業務が進まない場面も出てくる。

そこで、タイムスケジュールどおりに仕事をすることが目的になっている介護スタッフは、予定通りに進まないことに焦ってイライラしたり、ときにはお客さんである高齢者(利用者)を急かしたり、言葉が荒くなっていく。

それは介護という仕事の本質から逸脱している。もしも「もぉ~、この後もやることがたくさんあるのに、モタモタしないでよ!!」みたいに感情的になることがあれ、それは介護以前に、そもそもプロフェッショナルとしてのあり方ではないと気づいたほうが良いと思う。 


 
このように書いている私も予定は組む。
仕事においては方針だってテーマごとに検討および周知する。

しかし、それはあくまで道標であって手順ではないと思っている。
また、その道標は無数にあり、状況に応じて修正するべきとも思っている。

もちろん、それは自分で予定や方針をしっかり進めていることが前提である。大切なことは、予定や方針に縛られないということだ。

そのように考えていれば、状況が変化して修正しなければいけないときも「まぁ、状況は変わるから仕方ない」と割り切ることができる。

イライラすることも少ないし、早々に予定や方針を修正する思考に切り替えて、具体的にどう修正するかを検討できるようにもなる。

状況に合わない予定や方針にこだわっていると、どんどんジリ貧になることは分かっている。自分のメンタルにも悪影響なのは明白だ。

ならば、下手なこだわりを捨てて、とっとと修正するのが吉というものだ。

もちろん、自分が立てた予定や方針を変えることは不快感が残る。しかし、何が大切かと言えば、それは前述したように「その通りにやらなければいけない」ではなく、予定や方針の先にある目的だと分かっていれば、すんなり修正することできるだろう。


ここまで読んでいただき、感謝。
途中で読むのをやめた方へも、感謝。

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