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美味しいお魚と美味しいお酒は覚えられない(忘年会だし、良いか)

2019年最後の忘年会はNサロンプレゼン部の部長であるあんどぅ〜の企画で、とても美味しい魚と美味しい酒に巡り会える機会に出会えました。

さらに店主の梶さんはYoutuberでもありました。

水産業トークから始まる

最初はトークからということで最近の水産業界事情からです。クロマグロについては世界的にも注目を浴びていて規制がとても厳しいです。最近では台湾から漁獲枠を譲渡してもらうといったことも記事になっていました。果たして実現できるのか...

漁による価値の違い

基本的には漁方によっても価値が左右されるようです。

延縄漁(中大型船で処理も順序よく適切にできるため最も価値が高くなる)
一本釣り漁(水揚げ量が少なく処理も延縄よりは遅れる)
巻網漁(一度に大量に取れるが処理が出来ない、編みの中で圧迫死するなどのデメリットがある)
定置網(稀に入っている程度。浅場のため取っても日持ちしない)

恐らくですがコストは上から順に高くかかってくると予想してます。

また、本日のようなマグロを頂けるのも獲った後に適切な処理をしてくれる職人がいてこそかなと思います。

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マグロの種類

キハダマグロはどこを切っても全身中トロの美白の女王とのことで旬は1月〜3月だということです。あまり関東に出回ってこないらしく関西に言ったら食べてみたい要チェック食材です。

クロマグロは11月下旬〜1月上旬がまさに旬(津軽海峡などでとれる海峡もの)ということで、この時期以外は基本的には養殖物になるそうです(日本酒宿七色さんも12月は3回しか仕入れられていないとのこと)。年末年始のめでたいときによくぞ旬でいてくれたなと、マグロの運命に感謝をしつつ頂きます。

また、クロマグロよりもあっさりした味わいになるメバチマグロも、実は絶命危惧種に指定されているらしくこちらも今度どうなっていくのか心配です。なお、メバチマグロの旬は10月中旬〜12月中旬のようです。

日本科学未来館にマグロについての記事もありました。

食べながらも質問タイム

Q.スーパーなどで良いものを見分けるには?

A.   以下の4点を注意する

・養殖物か天然物か
・冷凍か生か
・ドリップが出ていないか(あれは旨味)
・季節、旬のものか

バイヤーが有名だったり、珍しく高いものが出ていたりした場合はそれは本当に良いもの(養殖は値段が安定しているため)、といった点でも見ることはできるようです。

まずは一品目の前菜から

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・ロマネスコ
・もずく
・刺し身こんにゃく
・カツオとハガツオのハンバーグ
・鮎の佃煮

お刺身盛り合わせ

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左上から時計回り順に

・マグロ
・ブリ(うずまきブランド)
・アカハタ
・真鯛
・ヒメジ(おじさん)
・イシダイ
・クロシビカマス

どれもとても美味しいのですが、クロシビカマス(通称えんざら)が印象的でした。皮下に骨があり処理が大変なこともありなかなか食べられないという一品らしく、たしかに食感が他のお刺身とは違いました。炙った皮目の香りと少し残っている骨の食感がまた絶妙に良かったです。

また、今回一つ覚えて帰ったのがうずまきブランドです。

淡麗かつ端正な蒸し物

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鯛と鱈の白子を千住葱とバターで蒸したものです。鯛のさっぱり蛋白な味わいもとても美味しいのですが、この白子のクセのなさには驚きました。白子にはランクが1〜4まであるらしく、数字が大きい方がより良いモノとのことでしたが、なんと日本酒宿七色さんではその上をいく特を扱っているとのこと。そりゃ今まで食べた白子とは違う わ...

天ぷらの3連星

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・カラー人参と大根
・カリフラワー
・穴子

天ぷらというとつゆにつけて食べるのが習慣になっていますが、日本酒宿七色さんではオリジナルの味付けが既にされた状態で揚げているため、そのままでいただきます。そのため天ぷら自体のさくさく感が失われることがありません。特に印象的だったのは穴子です。肉厚さとぷりっぷりの食感がたまらないです。

このあたりからあまりにも美味しすぎて語弊力0のツイートしかできなくなりました。

まぐろの旨味を最大限に引き出してしまった一品

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このあたりから記憶がだんだん怪しくなってきました。こちらはマグロのいぶしあぶり焼き(ほんわさびとオリーブオイルの合わせ和え)です。刺し身だけではなく火を入れてもなお美味しいというコースならではの楽しみ方をしています。レアなところまた融けるような食感でいつまでも口に残しておきたくなる一品でした。

漬けの世界を変えてしまった

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失いつつあった語弊力と記憶に待ったを掛けたのがこの漬けの一品でした。梶さんいわく「ほんの20分30分だけ漬けたものは漬けではない。これは約2週間漬けている」とのことで、まずその期間に驚きました。

自分が食べたことのある漬けと言えばマグロの赤身の漬けなどが多いですが、知っているそれとは味も食感も余韻も全てが異次元でした(この異次元という表現はお隣で食べていたそのさんの表現をお借りしています)。

特に食べたあとに口の中に残る旨味の余韻で、いつまでもお酒を飲めてしまいそうです。

ここにきてブリのレアステーキ

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メインです。直前の仕込みに期待値が高まります。

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自分が食べているのがほんとにブリなのかよくわからなくなってきました。ブリそのものの旨いに、炙った皮目の香りと食感に食わえて、20年もののお酒を使ったガーリックソースがとても美味しく、一欠片も残さず美味しくいただきました。

また、記憶に残っているのがパセリがとても美味しかったことです。いつもであれば片隅で残ってしまうようなパセリもこれほど美味しく食べられたのは良い体験でした。

締めのご飯もぬかりなく美味しい

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梶さん曰く「最後に気絶していただきます」と言われて出てきたのが、締めのご飯です。これがまたトロたくバターライスという組み合わせてはいけないものを組み合わせてしまった一品で、言葉通り気絶するかと思いましたが留まりました。

これまで頂いてきた数々の美味しい品やお酒に舌や喉が驚きっぱなしでしたが、それをお疲れ様と言わんばかりの味噌汁が最高に染み渡りました。

魚をさばくところは永遠に見ていられる

芸術の一つだなと思います。

Youtubeでも魚をさばく動画が結構ありたまに見ています。自分も昔はアジくらいであればさばいてましたが、最近ではめっきりやらなくなってしまいました...

日本酒の最高すぎた

かなりたくさんの種類のお酒がおいてありよりどりみどりでした。

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雁木から始まり、澤姫、お味柑ともはや後半は何を飲んでいたのか確認できなかったのが反省点でもあります。

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特に後半は常連の方にお酒をチョイスしていただいて、それを頂くという任せっきりという大変申し訳ないスタイルになってしまいましたが、どのお酒も美味しくしてやはり詳しい人のレコメンドは信頼度が違うなと思いました。

普段はあまり熱燗では飲まないのですが、梶さん曰く「日本酒を真に楽しむには御燗にすること」だそうです。また、今では少なくなってしまいましたが、燗付師という職業があるようです。

というわけで、後半は御燗にしていろいろな日本酒を楽しみます。個人的にとても印象に残っているのが樽丸でした(写真失念で多分↓のもの)。

常温で頂いたときに思わず「樽!」とリアクションしてしまいましたが、これが御燗になるとさきほどよりもさらに香り良く、味も丸くなった感じになりとても美味しくいただける一杯でした。

プロに対する敬意と対価

店主の梶さんが「飲食店は飲むことも食べることもプロになるべき。どちらも楽しんでいただきたい」という一言はプロとしての言葉としてとてもグッときました。

チェーン店や安いお店で皆と語り合うことを目的とした飲み会もとても良いものだと思います。今回のように飲食(お酒を含む)を本気で楽しつつ、良い体験を得るであれば、少しお高いと感じるかもしれませんが、こういったお店に足を運ぶのもまた良い体験を得られる機会だと思います。

個人的にはお酒も食事もお金を掛けて良いもの頂くということにとても価値や幸せを感じるタイプなので、今回11,000円とのことでしたが出される料理やお酒、語りやお店の雰囲気も含めて、むしろこの値段で良いのかと思ってしまうくらい満足度の高かったです。

改めて今回の忘年会を企画したあんどぅ〜ととても良い体験を提供してくださった日本酒宿七色さんには感謝です。日本酒宿七色さんはぜひともまた伺いたいところになりました。


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Kei Tanahashi
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