AIによる人格の再現は利用する(ただし前提あり)
COMEMOでお題が出ていました。
AIによる故人の人格の再現という技術が利用できるなら、あなたは利用しますか。利用するならば、どんなことに使いたいと思いますか。利用しないならば、その理由はなぜですか。
人格を再現した場合に人権や法律の適応はどうなるのかなど、考えなければいけない課題が多く残っています。そのため、利用用途を再現した人格のAIと会話ができるということしかできないという前提で考えてみます。
・コンテキストに合わせてコミュニケーションができる
・ロボットのように外見は再現しない(映像のみ)
・AI自身の意思は欲は持たない
こうした前提であればぜひとも利用したいです。仮に意思や欲があるのであればシュタインズゲートゼロの牧瀬紅莉栖のようなイメージになるかと思います。
過去の偉人には会ってみたいので利用する
例えば歴史上の偉人会って話を聞くといったことはとても需要があると思います。実体のある人間でなくても、壁打ち相手としてであればとても効果的なコーチング効果が期待できそうです。
個人的にはぜひとも、2015年に急逝した任天堂の元社長である岩田さんに会って話してみたいです。
話は逸れますが、宮本茂さんが令和元年最初の文化功労賞に選出されたこともあるのでこの本の感想は書きたいところです。
過去の偉人はほぼ無限に存在しているので、会っているだけで自分の人生が終わってしまいそうな気もします。自分の命は有限ですが、AIの人格は無限です。ということは自分もまたAIになれば...と考えるとキリがありません。
最近では美空ひばりさんをAIを使って、再現させた新曲を披露するプロジェクトが話題になりました。僕自身は物心つくころにはすでに他界されていたので、ほとんど記憶はないです。
AIの技術が進化する以前は文字や音、映像で故人の情報hs伝えられてきました。例えば今でもZARDの歌を聴くことはできるし、大杉漣さんの動く姿を観ることはできます。
ただし、今回の美空ひばりさんのAIについては新曲を歌っているところが今まで違うパラダイムシフトになっています。亡くなって約30年後に、まさか美空ひばりさんの新曲を聴けるとは、誰も思っていなかったと思います。
まだまだ人格と言えるものではないですが、Googleが量子コンピュータを使って超複雑な計算を極めて短時間に解くことに成功したこともあり、だんだんと現実味を帯び始めているのかもしれません。
利用すべきでないと思うようになる線引き
次のパラダイムシフトは、
AIで人格を再現された美空ひばりさん自身(「さん」付けもなんだか違和感がある)が、自分で歌を歌いたいと思い、秋元康さんに新曲を作ることをお願いする
といったことになるかもしれません。このように現実世界への影響が強くなっていくと、自分としては利用すべきではないと考えてしまいます。
なぜなら嫌われる勇気でも、
人生における最大の 嘘、それは「いま、ここ」を生きないこと です。
とあるようにAIによって人格を再現することで、何時でもどこでも過去の人物に会えるようになったとき、きっと「いま、ここ」を生きることがより難しくなるのではないかと思っているからです。
AIで自分は再現しない
こんな質問もありました。
自分の人格をAIで再現し「もうひとりの自分」を作る技術は、利用したいと思いますか。利用したいなら何に使うのか、利用したくないならば、その理由を教えて下さい。
これは利用はしたくないというよりは、自分自身にとってメリットがあるとは思えず、有効な活用方法がわからないからです。
そもそももうひとりの自分というは存在しないというのがいまの自分の考えです(例えば数字の1が「自分は2です」と言ってるような感覚)。ただs、こういった技術が確立されるのであれば、自分という定義を拡張しないといけないのかもしれません。