IR資料読み方勉強会に行ってきたァ!
前回のクイズ大会に引き続き参加してきました。今回は外食産業メインのIR資料の読み方を学びに行きました。
ビジネスの流れ(商流)をIRから知る
アイスブレイクとしてペッパーフードサービス・SFPホールディングス・鳥貴族の内、仕入債務回転期間が長いものはどれかというジャブからです。
同じ外食産業であるにもかかわらず、なぜ違いが出るのかという点において、どのように仕入れてどのように販売しているのかを知ることが重要なポイントでした(FC分も仕入れているかどうかで違いが出る)。
なぜこういった違いを見つけたのかというところが肝で、
ペッパーフードサービスのPLで流動負債が何だか多い
↓
内訳を見ると仕入債務が大きい
↓
現金よりも多額の仕入債務がある飲食店は珍しい
(こういう視点は全然自分の中にまだない...)
というところからの気づきだったそうです。すごい。今回はこんな感じでIR資料から情報を拾っていくときの見方を知ることができました。
なぜ仕入れ形態によるメリット・デメリットにも言及されていて、理解がし進みます。
分析の切り口
ビジネス上の論点による違い(根拠がある)を見つけるワークです。企業分析を日頃からしていると結構出てきそうですが、自分で考えてるときは全然出てこないですね(2個しかでなかった)。
業種やビジネスモデル、24時間営業、出店形態、アルコールの販売があるかないかなど、細かく出せば色々と出てくるようです。
有価証券報告書の読み方
最近楽天IR戦記を読んだ後に楽天の有価証券報告書見たら200ページくらいあってビビりましたが、今回のように体系立てた情報はありがたいです。
なお、決算説明会資料については、恣意的な表現が多々含まれたりして上級者向けになるため、逆に読み解くのが難しいとのことでした。見栄えをよくしてしまうパターンとかも多そうです。
決算短信についても、情報量が少ないのでやはり有価証券報告書を読むのが最も良いとのことでした。
業績や経営指標の推移を読み解くというのは当然あると思いますが、営業であれば設備状況から移転の情報察知して営業を掛けたり、就活生であれば役員情報からどういった人物が出世をしているのかなど、立場によって読み解いた情報をどう使うかというところの話もあり、有価証券報告書の可能性を感じます。
実際に見てみる
例えば、個人的に割とよく訪れるモスバーガーを経営しているモスフードサービスの有価証券報告書を見ると、経常利益がかなり下がってます。
これは、何があったのかというのを見ていくと、前年の自然災害や食中毒事件の影響が大きくあったことがわかります(ニュースにもなってました)。
また、この影響でFCへの補填が特別損失として計上されていることも確認でき、こういうところをちゃんとやっているのも見えてきます。
これから定期的に、実際に読みながら復習したいところです。まずは週一くらいからだな...