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あきらめていた頭痛がウソのように消える: 栄養・マッサージ・ストレス 3つの視点からアプローチ

この記事は第二章まで無料で読むことができます。

こんにちは、三軒茶屋あおば整体院の高田です。

頭痛を自分で治す方法をまとめた電子書籍

『あきらめていた頭痛がウソのように消える: 栄養・マッサージ・ストレス 3つの視点からアプローチ』

その一部をこちらで紹介したいと思います。

あきらめていた頭痛がウソのように消える
―栄養・マッサージ・ストレス 3つの視点からアプローチ髙田 勝博 著


はじめに


いまや頭痛は国民病となる⁉

人間関係や仕事などで悩みが多いことを『頭痛のタネがつきない』などといいますよね?
悩みやストレスだけでなく、座りっぱなしの仕事姿勢や不規則な生活など、現代人は常に大きな負担を抱えています。

まさに『頭痛のタネ』に囲まれて生活しているのが私たち。
その証拠に、慢性的な頭痛に悩まされている日本人は約三千万人、実に3~4人に1人が頭痛持ちの計算になります。

これは国民病といわれる糖尿病の患者数950万人を上回る数字で、より身近な国民病といっても言い過ぎではないでしょう。
ところが、これほどの国民病である頭痛の原因や予防策をきちんと理解している人はほとんどいません。

この本を手にしてくださったあなたも、原因や予防法がよく分からずつらい頭痛に耐えてきたのではないでしょうか。

なかには『病院に行っても薬を処方されるだけ』と治すことをあきらめている方も。
実際、頭痛の専門医でもないかぎり『検査で異常はありません、疲れのせいでしょう』と頭痛の根本原因を診断しないケースもあるようです。(このようなケースがすべてではありません)

しかし、慢性的な頭痛は『繰り返すたびに症状が悪化』や『別の病気の引き金になる』などが起こりうる放置してはいけない病気です。

とかく日本人には、我慢を美徳とするところがあります。
『病気というほどではない』とか『どうせ治らないから』などと諦めないでください。

私は整体師としてこれまで約三万人の不調に真剣に向き合い、その中でも頭痛に悩む多くの患者さんを改善に導いてきました。

頭痛の中には、脳の大きな病気が隠れており専門的な医療機関での治療が必要な場合もあります。
しかし、そういった病気とは関係なくおこる『慢性頭痛』の場合、病院でのアプローチでは改善できないケースも少なくありません。

私はこうした慢性頭痛の根本原因に対しさまざまなアプローチを行うことで、頭痛がなくなったり、薬を手放したり、と改善された患者さんを多くみてきました。そしてこれらの改善方法は決して難しいものではないのです。

最大のポイントは『自分自身で毎日コツコツ続けること』

その改善方法をわかりやすくまとめたこの本が、あなたの頭痛を治すためのヒントとなれば嬉しいかぎりです。

第一章 頭痛で悩む人たち

◆日本人の3人に1人が悩む頭痛
民間の調査会社の統計によると、日本人の約三千万人(3~4人に1人)が頭痛に悩んでいるとのデータが。

また最近では子供の頭痛が急増しており、このまま増えると大きな社会問題になることが予想されます。
そして驚くべきことに『高齢者のほうが頭痛に悩む方が少ない』といった事実があります。

これは、年齢を重ねると痛みに対する感覚が鈍くなるから。六十代のころは頭痛に悩んでいた方が、八十代くらいになると頭痛の症状を訴えなくなるのは臨床の現場でよくあるケースなのです。

◆頭痛外来の現状は『薬がすべて』
テレビだけでなく最近はYouTubeの広告まで、1年を通して頭痛薬のコマーシャルを見ない日はありません。

これは季節に関係なく頭痛に悩む方が多い証拠。そして、売上がよいのは即効性があり効き目が強い頭痛薬とのこと。このような傾向は病院にもいえ、以前はなかった『頭痛外来』が大病院をはじめどんどん増えているようです。

私が施術を行う三軒茶屋あおば整体院に来院される患者さんも頭痛外来の経験者が多く、診察の内容を聞くと『薬で治しましょう』が治療の基本だといいます。

これはあくまで私の個人的な見解ですが、頭痛外来はレントゲンなどの検査もするのですが、薬を出す理由を見つけるための検査の傾向が強い。

結局、薬でしか治そうとしないのです。

また驚くべきことに、最近では頭痛の予防治療として頭痛薬が処方されるケースが。

頭痛にならないための運動や体操をするのではなく、普段から薬をのみましょう、と。
そんな薬漬けの現状に、私は大きな疑問を感じています。

頭痛がひどい時に応急処置として薬を使うことは良いと思います。
しかし、薬に頼るばかりではなく、あなた自身の身体を根本から見直し、頭痛になりにくい身体を目指していただきたいと強く感じています。

◆薬は頭痛を治してくれない
さきほどまでと相反することに聞こえてしまうかもですが、私は頭痛薬が悪いと言いたいわけではありません。
ここだけは間違いないよう強調しておきます。

私自身、肩こりがひどく頭痛にまでなったとき頭痛薬のお世話になることも多かった経験があります。
しかし、薬は痛みを抑えてはくれるものの、根本的に頭痛を治してくれるわけではありません。
だからこそ、頭痛薬に頼らない身体をつくってほしいのです。

頭痛薬にかぎらず、これはすべての薬に言えることですが身体にとって薬は異物であり、その異物を害のないものにするのが肝臓の役目です。

肝臓は食べものや飲みものといった栄養以外の有害物を無害化し身体の外に排出するはたらきがあります。

つまり、すべての薬は身体にとって有害なものと判断され肝臓で解毒。
そのため、長期間にわたる薬の服用は肝臓に大きな負担をかけてしまうのです。

さらに知っていてほしいのが、薬には必ず副作用があるということ。薬についている説明書(添付文書)には、副作用について細かく記載されていますが読む方はほとんどいないでしょう。

また頭痛薬には常習性があるものも多く『薬物乱用頭痛』という病気があるほど。
いちどあなたが飲まれている頭痛薬の説明書(添付文書)を読むことをおすすめします。

◆日本人は頭痛になりやすい?
外国の方も頭痛で悩む方はいらっしゃいますが、日本人の比ではありません。
その理由は解明されていませんが、一説によると生真面目な性格が原因となり肩こりがひどくなり頭痛になるともいわれています。

日本人の生真面目な性格がストレスに繋がりやすく、精神的な障害が頭痛に関連するとも考えられます。

◆スマホと頭痛の関係
最近の頭痛の原因としてスマホの普及をあげるドクターが多いです。

以前は、長時間のテレビやパソコンの使いすぎが頭痛の原因とされていましたが、スマホが急激に普及し今や頭痛原因の第1位の座に。

私が施術を行う三軒茶屋あおば整体院でも、施術でしっかりと筋肉をゆるめた直後に猫背でスマホをする姿を見ると残念な気持ちになってしまいます。

スマホは、姿勢の悪さだけでなく電磁波の影響もあります。スマホが発する電磁波は自律神経の不調をきたし血行不良に、それが頭痛につながります。

夜寝る時にスマホを目覚ましがわりにする方もいますが、私はおすすめしません。
実際、患者さんのなかでもスマホ目覚ましをやめたら頭痛がなくなったという方が少なくありません。

現代はスマホが生活の一部になっています。電話としての機能だけでなく、LINEやメールそしてSNS、スケジュール管理までもスマホで。
便利ではありますが、スマホを見ていないと不安とまでなってしまうとそれがストレスになってしまいます。

このストレスや電磁波は頭痛の大きな原因にもなるため、たまにの『スマホ絶ち』も頭痛改善におおきな影響の可能性があるでしょう。

◆目の使いすぎによる頭痛
現在は、十数年前と比べ、目を使いすぎる生活です。

スマホやパソコンに毎日ふれ、分からないことがあればすぐに検索。歩いている時でさえスマホから目を離さないなど、画面を見ていない時間は、ごくわずかといった日がほとんどではないでしょうか。

このように目を酷使していると、目のピントを調整する筋肉が固くなってします。

目の筋肉が固くなる
  ↓
首の筋肉が固くなる
  ↓
肩こり(筋肉は繋がっているため)

このように、目を使いすぎると肩こりや頭痛になりやすいのです。

私たち人間は五感(見る・聞く・嗅ぐ・味わう・触る)を使って生活しています。
その中でもっとも多くの情報を集めるのは「見る」視覚で、五感で受け取る情報の90%を占めるともいわれます。

私たちの身体は、目が疲れると脳が疲れるようにもできています。できるだけ脳を疲れさせないことが頭痛改善には大切となります。

◆頭痛の原因はこの3つ
身体のバランスを崩してしまうことが、頭痛の原因になります。

では、どうなると身体のバランスが崩れるか?
そのこたえはズバリ『血流』です。

血液の質や流れが悪くなることで、あらゆる臓器に栄養や酸素が届かず、自律神経のはたらきまでも低下します。これが頭痛をひきおこす大きな要因です。

そこで私が施術を行う三軒茶屋あおば整体院では、血流を整えるために、次の3つをポイントに頭痛の施術を行います。

(1)食生活の見直し(血液の質を改善する)
(2)マッサージ(血液の流れを改善する)
(3)ストレス解消(自律神経のバランスを整える)

この3つのアプローチは、治療家のようなプロに頼らずとも、自分で対応することも可能です。
その具体的な方法については、第三章以降でお話していきます。

第二章 頭痛の種類

◆頭痛は2種類にわかれる
慢性的な頭痛は、医学的には次の2種類に分類されます。

(1)一次性頭痛(慢性頭痛の90%)
(2)二次性頭痛(慢性頭痛の10%)

このうち二次性頭痛は病気(脳内出血、くも膜下出血、感染症、高血圧、精神疾患、頭蓋骨の損傷など)が原因なので、適切な医療機関での治療が必要です。
本書では、一次性頭痛についてお話します。

一次性頭痛は、つぎの3種類に分類され、内訳はつぎの通りです。

(1)緊張型頭痛(全体の80%、推定患者数二千万人)
(2)片頭痛(全体の10%、推定患者数八十四万人)
(3)群発頭痛(全体の数%程度、推定患者数未定)

種類別に詳しくみていきましょう。

【緊張型頭痛】
■症状:頭の両側が締め付けられるような痛みが、数十分~数日続く
■特徴:前兆や嘔吐などの症状はなく、身体を動かすことも可能
■原因:ストレス頭痛とも呼ばれ、精神的・身体的ストレスや首や肩のコリが原因とされる

【片頭痛】
■症状:月に1回~数回おこり、痛みが一日中続く
■特徴:頭の片側(両側の場合もあり)に痛みを感じ、心臓が脈を打つようにズキンズキン痛み、肩こりも併発。女性に多い頭痛
■原因:何らかの理由で脳の視床下部が刺激されることで、顔の感覚を脳に伝える三叉神経に炎症が起こったり、脳の血管が急激に拡張したりすることで、独特の脈打つような痛みが生じる

【群発頭痛】
■症状:目から側頭部にかけて短時間、キリキリと突き刺すような痛みが発生し、数週間~数ヵ月続く
■特徴:男性に多いと言われ、季節の変わり目に発症しやすい
■原因:はっきりとした原因は解明されていないが、ストレスなどが原因で脳の視床下部に異常が起きた時に頭痛になると考えられている

このように頭痛にも種類があり、本書であつかう頭痛は一次性頭痛になります。

◆病気が原因の二次性頭痛
頭痛持ちの約一割が二次性頭痛と言われますが、この二次性頭痛の原因は病気です。

二次性頭痛であれば、MRIやCT、レントゲン、血液検査などで異常が見つかるケースがほとんど。逆をいえば、病院の検査や医師の診断を受け『異常なし』となった場合は、一次性頭痛の可能性が大きいです。

また、鼻がつまって頭痛になる人や、歯が痛くて頭痛になる人も二次性頭痛。そして、肝臓が悪いと右の方が痛くなり、肩の痛みが原因で頭痛になる場合も。

と、ここまで読んで頂いたあなたなら、頭痛の治療には『あなたの頭痛がどのタイプなのか?』を判断することが大切なのはお気づきのはず。

でも、その判断が難しいため、その手助けとして『二次性頭痛のチェックリスト』を作成しました。ぜひ参考になさってください。

◆付録【二次性頭痛のチェックリスト】
次のいずれかの項目に当てはまる方は、二次性頭痛の可能性があります。
しかるべき医療機関での検査をおすすめします。

□突然の頭痛発生
□今まで経験したことない頭痛(バットで殴られたような)
□いつもと様子が違う頭痛(一週間以上痛みがつづく)
□頻度や痛みが、どんどん強くなる
□50歳以降の初老に頭痛発生
□めまいがする、焦点があわない
□がんや免疫不全の持病がある
□まっすぐ歩けない
□発熱がある
□呂律(ろれつ)がまわらない

◆肩こりや首こりと頭痛
本章の冒頭にしめした通り、頭痛で悩む方の原因の多くは緊張型頭痛です。このことから、頭痛の方は肩こりや首のこりに悩むケースも少なくありません。
実際わたしの三軒茶屋あおば整体院へ頭痛で来院される方の筋肉の緊張具合を検査すると『ガチガチ』

つまり頭痛の改善には、そのガチガチな筋肉を緩め、血流を改善し、ガチガチになってし
まう原因を取り除くことが重要となります。

その具体的な方法について、3つの違った視点からのアプローチ法を次の章以降で紹介します。

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