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Worlds 2022 DFM総括(KR wiki参考)
1.簡略まとめ
去年奇跡的なグループステージ進出を達成する底力を見せて、今年もPlay-inグループステージでEGとBYGを撃破し、ノックアウト進出を達成したが、結局マイナーリージョンの硬直した戦術、マクロでのミス、そしてBO5でのメンタル管理と言うマイナーの典型的な限界と直面し、グループステージへ行けず敗退となってしまった。
2.マイナーリージョンとしての限界
今大会DFMはPool3だったLLLに一撃を喰らいながらスタートしたが、チーム特有の活発な交戦を利用しノックアウトステージではそのLLLを撃破し、初の国際戦BO5勝利を獲得した上に、MSI優勝チームであるRNGにも1setを先制するなど、結果は去年グループステージ進出と比べて劣るかも知れないが、その過程は決して劣るものではなかった。
しかし、上記した限界に直面してしまった原因はやはり全体的なレーン戦の弱さと、KR勢への依存度が高すぎることであろう。特にゲーム全体のプレイメイクを担当するHarpとStealの不調が目立った。有利なゲームではスノーボールを加速させる変速機となってくれたが、不利なゲームでは精密でもない感情的なワイルドピッチになってしまい、これに無理に合わせようとしてチーム全体が巻き込まれ、逆転の基盤が無くなってしまうことも多かった。しかし、過去と比べて、今はマイナーリージョンの中では最上位に立てるくらいのレーン戦能力、特にYutaponの覚醒によりDFMが序盤から有利を作ることも出来たお陰で、ある程度精度の低いエンゲージやプレイメイクを補うことが出来た。
それでもメジャーリージョンの強豪チームであるRNG相手にはこの弱点が徹底的に貫かれてしまった。昔はTopのEviから積極的なTP活用とTopからプレイを作り出せるチャンプ活用でEvi本人が率先して有利な雰囲気を作ることが多かったが、RNG戦1setでケネンのultを上手く活用できた場面が皆無だった点やLLLとの初戦でのエイトロに関する熟練度等、力量の落ちやメタチャンプへの適応が遅くなったことが明らかになってしまった。MidのYaharongがゲーム内のプレイメイクよりもDPS系により向いているMidレーナーって言うところもあって、足りなくなったTopとMidからのプレイメイクをJG、Supだけで全て補うことは無理があった。
3.これからのLJL
数日前、KRメディアと行ったHarp選手のインタビューをここで紹介したいと思う。(元記事:https://v.daum.net/v/5u38bshVMc)
Q. DFMで1年過ごしたが、この1年を振り返ってみると?
A. 国際舞台にも参加出来て、色んなチームメンバーと出会うことも出来た。しかし、僕個人が成長できたかに関しては疑問が残る。KRチームは基本的に練習量が激しい。個人の成長や周りの環境によって、それほど熱心に取り組まなければ生き残れないシステムである。日本の場合は全体的にレベルがそれほど高くないこともあって、安心してしまうところがある。モチベーション的に足りなかった部分があった。
上記の内容を含む記事で、KRコミュでも「自分の所属したリーグに対して失礼なのでは」と心配する声があったが、後程Harp選手がtwitterで記事では載せられてない内容を明かしてくれた。
— DFM Harp (@JiYoong_Harp) October 4, 2022
Twitterでは、
私(Harp)は当インタビューで「DFMは正直に言うと、国内リーグでは圧倒的な存在になってると思う。これからは全てのLJLチームがレベルを上げて、より激しく競争することで、リーグに参加する選手たちも、リーグを見る視聴者側もより楽しめるリーグになって欲しい。」と話を続けてました。なぜ記事では途中で切って載せているのか、私自身も困惑しましたが、話題になり心配をおかけした点については今後私も注意致します。
と明かしている。
毎年繰り返されているLJLの指摘は今年でも相変わらずであった。Pool2に昇格したLJLは今やPCSとVCSの次に立つレベルまで到達していて、その主役とも言えるDFMとしては次のレベルに到達するために果たすべきことが明らかになったと言える。去年のWorldsで得た成果を基盤として、それなりに競争力をあげてはいるが、Harp選手が話した通りに、圧倒的な傾向を見せているDFMの上を狙える、少なくともそのDFMをけん制しながら肩を並べるくらいリーグ全体のレベルを引き上げる必要があり、DFMを含めてお互い競争出来るレベルを維持しながらもう一度グループ進出を再現するべきである。KR傭兵枠への依存度を減らしながら、EviとYutapon等の老将ベテランのあとを継げる世代の育成、ブラジルのCBLoLとは違って人材プールが貧困である分、プールを拡大するための努力など、数年間の国際大会で繰り返し指摘された内容、即ちガラパゴス化の抑制を出来るだけ早めに、リーグ運営側からは変化を試みる必要がある。Pool2には上がったものの、リーグ運営面ではPool3のリーグから参考する必要があって、これからの歩みで、CBLoLの様に希望を見せれるか、それともTCLの様に没落してしまうか、そこは各チームを含むリーグ全体によって決められることであろう。