転職3ヶ月で気づいた問題
転職してから3ヶ月と少しが経った。
WEBサービスを開発するエンジニアとして、新しい環境に少しずつ慣れてきつつも、前職との差異や現職の課題が多数見つかったりと疑問を抱いたりすることがある。
抱えている問題だと思う点を列挙していく。
問題
1. 正社員が少ない
私の部署では、正社員が数人、他業務委託で開発業務を進めている。
正社員が少ないとどのような問題があるか。
・会社としての要望がシステムに反映しづらいため、成果物の細かいコントロールができない
・システムに関する知見を正社員が把握できておらず、業務委託に任せてしまうため、ベンダーロック(業務委託費用を削減しづらくなる)
・正社員が取るべき改善活動や業務委託への指示系統が手薄になるため、技術的な負債増え、ドキュメントなどの資産が少なくなる
2. 正社員の技術エキスパートに情報と権力が集中しすぎている
いわゆる属人化。
前述した社員の少なさにも大きく関連しているが、この人がいないと意思決定ができない、この人の言う通りにしないと後で揉めるなどが起きる。
この状態は、属人化している当人の仕事の進め方や考え方に仕事の進行や成果物が依存するため、業務委託含め個人の創意工夫や考えを反映できない結果に繋がり、長期的にはやる気を削ぐこととなってしまう。
3. ビジネススキルが不足している
正社員、委託含め、主にビジネススキルの中でいうソフトスキルが不足していると感じる。
例えば、
・相手の話を理解しようとしない
・伝える際も前提や背景を擦り合わせた上で会話を始めないため、相手に伝わらない
・相手に対するアクションを明確にして伝えないため、聞き手が払う労力が大きい
・ドキュメントとして文章にまとめる能力がない(文章中に主語がなかったり、抽象的であるため、後で他人が見た時に理解できる資産となっていない)
・ファシリテーションスキルがない(議題が明確でない、意見がぶつかった際に間に入らない、参加者の意見を否定するまたは軽視する)
4. コミュニケーション量が少ない
チーム内、チーム間含め、お互いが考えていることが共有、理解されていないため、チーム間で対立が起きる、チーム内でも納得感や心理的な安全性を持って仕事を進めることができていない。
共有、理解の点は上述の3にあるビジネススキルの不足によって伝わらない、相手がわかりやすい言葉選びや話の組み立てをしない点が大きく影響しているため、自ずとコミュニケーションを取ろうと進んで動く作用が起きづらいとは思う。
コミュニケーションを増やせばいいというわけではないが、お互いの考え方が知れるだけでも仕事の進め方は大きく違ってくる。
心理的安全性が低いと、自分を守るようなコミュニケーションをとりがちになる。例えば、自分はここまで仕事をしたんだから、何か起きたら他人のせい、わからないことをわからないと言えないため、論点からズレた回答をしてしまったり、質問ができなかったり。
まとめ
ソフトスキルの大切さを転職を経てから大きく実感している。
他人の話を聞こうとする姿勢だったり、自分の思い通りならない対象がいても可能な限り寄り添おうとする姿勢だったり。論理的にまとめたり話したりすることだったり。
基本的なこと言えるけど、難しいことでもある。
自分は広く視野を持って、みんながやりやすい、みんなが自由に仕事を進められることができれば良いし、みんな味方だと思いたい。
色々これから本格的に精神的な部分ですり減ることもありそうだけど、なんとか関わる人のために、ひいてはそれが自分のためになるような仕事をしていきたい。
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