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極寒のカーライフ

寒い毎日が続いています。
信州は広いうえに地形や標高の影響が大きくて天候も様々なので、自分が暮らす地域の話になります。

朝の出勤時は-5℃。定時後の帰宅時は-2℃。

雪はそれほど深くないものの、この寒さではなかなか溶けずに日陰は真っ白のまま。天気が良いことは逆に脅威で、雪が溶けて水になる頃にまた日が暮れて氷点下になると再凍結。

積雪そのものよりも、この雪解け凍結の方が路面凍結を起こすのでずっと怖いのです。

仕事を終えて、皆がモコモコの防寒具に身を包んで駐車場に戻る。

車に近付くとぽわっと灯る室内灯が「おかえり」と言ってくれているようで心がホッとする。ドアノブのセンサーに指を当てる。

起動した車のドアミラーがバリバリバリと氷をぶち破りながら開く。
「きゃーー!」(心の悲鳴)

ドアノブを引っ張る。動かない。少し力を込めて再度引っ張ると、バリバリバリと氷を引きはがす音とともにドアが開く。
「うわぁあーー!」(心の悲鳴)

車に乗り込み、エンジンをかける。
冷たい空気を吐き出す空調が暖まるまでしばらく待つ。

曇ったフロントガラスの向こう側を、帰宅する車のライトが次々と照らしていく。

待ちきれずハンドル横のレバーを上げた。
凍り付いたワイパーがバリバリバリと音を立てて動き、ガリガリガリとフロントガラスの外側についた氷をこする。
「ぎゃぁあーーー!!」(心の悲鳴)

極寒地のカーライフは、冬用タイヤへの交換だけでなく様々な気遣いが必要になります。

例えば走行前の暖気もそうだし、氷取り器具や除雪用スコップの常備、ウォッシャー液は原液、オイルは粘度が高くて寒さに強いタイプをチョイス、ワイパーも寒さや氷に強い冬対応タイプに替えることも。
また、車そのものにも「寒冷地仕様」というのがありまして、可動部品やバッテリーが寒さ対応しています。

寒い時期に車の故障ってホント命に関わるから。

そんな生死が紙一重の世界で見る山の日暮れは美しすぎて、飽きない毎日がやっぱり好きだと再認識するのでした。

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ケイ
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