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ブレインライティング ブラッシュアップしてみた

築地のデジタル系制作会社ニューロマジックの鈴木です。
前回、手ごたえのあったブレインライティングを更にブラッシュアップしてみたら期待以上に良い結果が出たので、その記録。

前回のブレインライティングの記事はこちらから

[準備物]

・付箋:たくさん
・A3の紙:参加人数×2.5枚
・サインペン:人数分
ここまでは前回と同じ。

・タイマー:NEW!!
今回より導入した新兵器!!!!その名もTIME TIMER
弊社サービスデザイナーがワークショップで使っていたものと同じものを購入しました。

メリットは主に3点

・時間が視覚化されるので直感的に理解しやすい
・時間を参加者全員で共有できる
・針の音がないので集中を妨げられない

赤い部分をスライドさせて、手を離すと自動的にカウントが開始されるというシンプルな作り。
例えば、3分間にセットをした状態がこちら。

残り1分を切った状態がこちら。

このように一目でわかるので、参加者が各自で時間を管理することが出来ます。その結果ファシリテータの負担が軽減できたので、導入してよかったと思います。段取りしながら時間の管理もするのって地味にエネルギー使いますよね…。

[手順のおさらい]

① 台紙、付箋、ペンを配布
② 3分間でアイデアを付箋に書いて貼っていく
③ 時間になったら次の人に回す
④ ①~③を繰り返す
⑤ 1周したら終了。
⑥ ファシリテーターがホワイトボードに張り付ける。
⑦ 出揃ったらグルーピングをする
⑧ 効果の大小、労力の大小でマトリクスを作成し、整理をする

[今回のテーマ]

※研究開発チーム※で取り上げるトピックスのリストアップ。

※研究開発チームとは、弊社で取り組んでいる生産性向上プロジェクトの一つで、ニューロマジックのブランディングを担っています。ニューロマジックが取り組んでいる研究・開発や新たな試みを社内外に発信するのがミッション。

[ポイント]

前回気づいた点については、改善をしました。

・まず最初に目的を明確にして、共有する。
 →「アイデアの拡散が目的、思いついたことはどんな突拍子のないことで
  も全部書いてください。次の人がアイデアを考えるヒントになります」
と伝えました。
・その上で付箋の書き方について参加者に適切な指示を行う
 →「様々な視点のアイデアが出てきて欲しいので、付箋に書くのは単語だ
  けにしてください」
と伝えました。
・投票が他者の意見に引っ張られないようにする
 →「せーの!」で一斉に指をさすようにしました。

[開始!]

まずは思いつくままに書いていきます。

別の用紙が回ってきたら、前の人が書いたものに乗っかったり、派生させたりしてどんどん膨らませていきます。

間違えてもすぐ書き直せるのが付箋のいいところですね。

一周した後の付箋がこちら。

前回は約30分で105件でしたが、今回は約18分で139件のアイデアが出ました!時間あたりのアイデア数は2倍以上増という嬉しい結果に。オリエンテーションをしっかりと行うことで、よりアイデアの拡散が起きた結果だと思います。

[発表]

読み上げつつ、一部補足を入れてもらいつつ、ホワイトボードに付箋をどしどし貼っていきます。発表中に似たアイデアが出た場合は、参加者に都度便乗してもらい、更にアイデアを広げて行く手法を取りました。

全て出し切ったところでもディスカッションを行い、アイデアを更に膨らませていきます。

最終的に、ホワイトボードはこのような状態になりました。

分類した結果、研究開発チームで取り組むべきアイデアを3つに分類しました。

・記事化 既存:研究・開発に取り組んでいるが未発信のもの
・記事化 新規:これから研究・開発に取り組んでいくもの
・社外への発信:既にあるニューロマジックのナレッジで、研究開発プロジェクト以外で取り扱うべきもの

というカテゴリになりました。

また、この分類に属さない、他のチームに譲渡するべき内容はそのリーダーに譲渡することとしました。研究開発というより、組織づくり・ナレッジシェアリングに分類されるアイデアも出たからです。発散というところも目的だったので、この広がりも嬉しい結果でした。

[所感]

結論を一言で言います。

ブレインライティング最高!!!!!
今後のブレストは全部ブレインライティングでやりたい! 

大げさだなとお思いでしょうが、本当にそう思っています。笑。
ここまで言っちゃうのには理由があります。その理由は大きく3つ。

①全員が参加できる
参加者全員が設定された時間を全て考えることに使えるのは、非常に魅力的だと思います。他者の発言を聞きつつ、自分の意見もしっかりと考えて発言する、ってなかなか難しいですもんね…。

②慣れてない人からもアイデアが出る
ブレストに不慣れな人は
 ・自分の意見を人前で発言することへの抵抗感がある
 ・発言するタイミングがわからない、遠慮してしまう
 ・間違ったことを言ってしまうのではないかという不安がある
というような状況になることが多いと思うのですが、ブレインライティングだと誰がどのアイデアを書いたかが分かりづらいので恥ずかしくないですし、どんなアイデアも他者の考えるヒントになりますし、まず自分がアイデアを出すことに全力投球するので、不安になるヒマがありません。笑。

③ブレストの基本ルールが自動的に達成される
諸説ありますが、ブレストの基本ルールとはこのようなものです。

・他人のアイデアに乗っかる
・質より量。アイデアの数をたくさん出す
・他人のアイデアを否定しない
・制限をかけず、自由なアイデアを出す

知識として知ってはいても、いざファシリテーター側に立った際に、これらをうまく実行するのはなかなか難しいことも多々あり…。ファシリテーターの力量、参加メンバーの習熟度合いにアウトプットのクオリティが左右されると感じていました。

しかし、ブレインライティングの場合は、

・前の人が書いた付箋が考えるヒントになるので、自然と乗っかっていく
・誰が書いたアイデアかが分かりづらいので、恥ずかしくない
・個人作業なので絶対に否定されない
・段々煮詰まってくるので、何かしらひねり出そうとして思考が飛躍する

という風に、仕組み自体が非常に良く出来ているため、アウトプットに差が出にくくなっていると思います。もちろんオリエンテーションをしっかりと行う必要はありますが、オリエンテーションは事前準備ができるので、臨機応変さが求められるファシリテートよりも難易度は低いと思います。

ブレインライティングの良さをお伝えしたくて、ついつい長文になってしまいました。笑。最後までお付き合い頂きまして、ありがとうございました。是非ブレインライティングを試してみてください。そして感想を教えてください!

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