見出し画像

彼らはそれぞれに毛色は異なるものの、世間一般に端正(と言えなくもない類)な容姿をしている。
少なくとも自身の容姿を武器に果敢に笑いを取りに行くタイプではないし、容姿弄りという古典的なお笑いをゲリラ的に吹っ掛けられるポジションの芸人でもないはずだ。

容姿はその人の本質を紐づけるものではないが、付加価値としては様々な場面で絶大な威力を発揮するものだと思う。
だがその付加価値ばかりが持ち上げられ、大衆の意見として受け入れられすぎてしまうと、真意はどうあれ当の本人もそれを売りにしているという印象を周囲に与えかねない。
ましてやそれがメディア露出へのきっかけに至るまでに肥大化してしまえば、否が応でも容姿を売りにカメラの前に立つことを強いられる日が来るかもしれない。

そんな不本意な話はない。私の知っている彼ならば、あの漫才中の鬼のような形相(※)で虚空をねめつけるような気がする。
彼が自ら発信し続ける「かわいいかっこいいの声は求めない」というスタンスには、そのリスクヘッジの意味も込められているのかもしれない。 

(※)…漫才師として人前に立つ彼の狂気に満ち溢れた表情のオンパレードは必見。そこには端正のたの字もない。


本来はもっと沢山の要素をちりばめて卒論ばりに長ったらしいnoteを書くはずだったけれど、こと容姿に関しては納得のいく解釈で綴れたので取り急ぎ。

なんだか週末の朝にだけ差し込まれるうっすい新聞のインタビュー記事にありそう。