「入部を終えて」1年 濵野 優
私の名は濱野。かつては広島の片田舎に在する学校に通う平凡な一高校生であり、退屈な日常と戦い続ける下駄履きの生活者であった。だが、忘れもしないあの日、2021年11月1日。京都産業大学に合格したあの日から私の運命は大きく変わってしまった。
京産大に合格したその翌日から、私の見る世界はまるで開き直ったかのごとくその装いを変えてしまったのだ。いつもと同じ町、いつもと同じコンビニ、いつもと同じ公園。だが、なにかが違う。普段は億劫であった坂道続きの通学路を苦に感じなくなった、嫌いなバイ