リモート入社式が酒の肴となる日まで
リモートネイティブ第二世代が入社してきました。
当社では昨年に引き続き、入社式もリモートで新人研修もフルリモートでの実施となるようです。リモートに不慣れな私も含めたおじさんたちは、1年かけてようやく体に馴染んできましたが、それはあくまで既に構築済みの人間関係があって、それがリモートに移行しただけの話であります。それでも何の違和感もなく過ごせるようになるには1年はかかった、と私は感じています。
新入社員は入社式から新人研修、それだけでなく配属後の業務、顧客対応、歓迎会、全てがリモートで行われ、期待よりも不安しかないのではないだろうか。全ての人間関係を一からリモートで構築する必要性に迫られている。私が新人だったら発狂している。
当社も含めたIT系と呼ばれる企業は積極的にリモートを推進し、緊急事態宣言の有無にかかわらず、リモートワークがスタンダードっぽくなってきている。
当社は昨年に引き続き、入社式はリモートでの開催ということですが、今年からは全社員に公開されており、その様子をうかがい知ることが出来ました。
会社の一角を特設スタジオのように改造し、複数台のカメラが司会者や社長、新人の緊張した表情を捉えており、TV番組さながらのリモート入社式でした。1000名ほどの新入社員と、既存社員たちがジッとPCの画面を同時にのぞき込んでいる絵を想像すると、なんだかシュールな絵になりそうです。
このように、何でもかんでもリモートで開催することが当たり前のようになり始めてきてしまっていますが、今年は対面での入社式や新人研修へ戻す企業が多くなっているようです。
三井物産も「新入社員同士のネットワーク構築」において、対面とリモートでは情報の質と量が違う、ということで、対面を中心とした新人研修となるとのことです。
確かにその通りだと思うし、今の状況があと10年以上も続くわけでは無いので、リモートワークが果たして本当にスタンダード然として居続けるのかどうかも分かりません。
何となく世の流れ世の雰囲気として、リモートワークできるホワイトカラーはリモートワークしなければならない空気感となっていますが、一たび今の状況が好転したら、元の世の中に戻っている可能性が非常に高いのではないかと思っています。
数年後には「リモート入社式?ウケるw」みたいな新入社員が入社してきて、リモートネイティブ世代達の経験は酒の肴になっているかもしれません。
リモートネイティブは第二世代で潰えることを願い、酒の肴として楽しめるような世の中に戻ることを期待したい。
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